IAEAの監視活動予算は07年度が約2億9000万円、08年度が約3億7000万円 | 日本のお姉さん

IAEAの監視活動予算は07年度が約2億9000万円、08年度が約3億7000万円

 【ベルリン=黒沢潤】国際原子力機関(IAEA)の緊急理事会が9日、本部ウィーンで開かれ、北朝鮮の核放棄に向けた「初期段階措置」の核施設稼働停止・封印を監視するIAEA要員の派遣を承認した。要員の北朝鮮復帰は2002年12月末以来、約4年半ぶりとなる。

 ロイター通信によれば、IAEA要員の北朝鮮入りは、韓国から北朝鮮に送られる重油の第一便が到着する14日か17日になる見通し。派遣人員は計9人で、北朝鮮に約2週間滞在するという。韓国の聯合ニュースによれば、要員2人が引き続き北朝鮮に常駐する。

 監視・検証の対象施設は、寧辺の実験用黒鉛減速炉(5000キロワット)▽放射化学研究所(再処理施設)▽核燃料棒加工施設▽建設中の黒鉛減速炉(5万キロワット)▽泰川にある建設中の黒鉛減速炉(20万キロワット)~の5カ所。

 北朝鮮は、核関連施設にIAEAのビデオカメラを設置することで同意しているが、施設の稼働停止・封印作業そのものは北朝鮮が行う見込みだ。IAEAは作業への立ち会いを求めている。具体的な停止・封印の時期については、ハイノネンIAEA事務次長が「北朝鮮と他の5カ国との協議で決める」と話しており、詳細は未決定だ。

 米国のシュルトIAEA大使は9日、「核施設の稼働停止とIAEAの監視開始は朝鮮半島の非核化への重要な一歩になる」と強調した。

 IAEAの監視活動予算は07年度が170万ユーロ(約2億9000万円)、08年度が220万ユーロ(約3億7000万円)となる見通し。日本政府は活動を支援していくことを理事会で表明した。

7月10日8時0分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070710-00000019-san-int