ロシアはトルコに代わって黒海の盟主となるか? | 日本のお姉さん

ロシアはトルコに代わって黒海の盟主となるか?

ようちゃん、お勧めブログ記事。↓7月8日の記事です。

★ソチでの2014年冬季五輪開催決定により、ロシアはトルコに代わって黒海の盟主となるか?

byようちゃん

国際情勢の分析と予測より
●2014年開催地はロシア・ソチに決定 冬季五輪 2007年7月5日 SANSPO.COM
●国を挙げての支援が実る ソチ、経済効果の狙いもあるので,驚喜してる.
それは・・・・・・
■ソチ
黒海に面したリゾートで「ロシアのリビエラ」ともいわれる。旧ソ連時代にスターリンら共産党幹部が別荘などを建設して栄え、現在ではプーチン大統領も訪れる。黒海沿岸とカフカス山脈に挟まれ、夏は海、冬は雪山が楽しめる。人口約40万人。欧州とアジアの両面を備えた独特の文化を持つ。約250の温泉施設があり、年間200万人以上の観光客が訪れる。テニススクールでは女子のマリア・シャラポワが練習していた。
世界的には知名度が高くない事と,ロシアで一番冬季の気温が高い所で,東京・大阪の冬の気温の5,6度と変わらない!
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・ロシアで冬一番温暖なソチでなぜ冬季五輪?

2014年の冬季オリンピックがロシアのソチに決定された。日本では韓国が誘致に失敗したことの方が注目されているようだが、ソチの誘致成功の意義には関心が低いようだ。そもそも、ソチという都市の日本国内での知名度が低すぎるからかもしれない。

ソチはカフカス山脈の南側で黒海に面する海岸沿いに発達した都市で、現在はウクライナ領になったクリミア半島南端のヤルタと並んで旧ソ連時代から政府要人の別荘地として有名であった。北側に聳えるカフカス山脈が寒気の流入を遮る為に山脈の北側と比べて真冬でも温暖である。最寒月である1月にロシアで一番温暖な場所であり、平均気温5.6度は東京や大阪の1月の気温にほぼ等しい。寒冷地で行うはずの冬季五輪をなぜロシアで一番温暖なソチで行うのだろう、というのが私がこのニュースを知ったときの第一印象であった。

・決め手になったのは標高差1000mの男子スキーダウンヒル競技?

ロシアはソチなどの黒海沿岸を除く全土が最寒月氷点下となる寒冷な気候であり、冬季五輪の競技の多くはどこでも開催できる筈である。しかし、スキーの男子ダウンヒル競技では標高差1000m近いコースが要求され、比較的平坦で高い山が少ない、しかも冬季の積雪が比較的少ない場所が多いロシアではコースを設定できる場所が限られると思われる。ソチの北側に聳えるカフカス山脈は欧州最高峰(ロシア最高峰でもある)で標高5642mのエリブルズ山を有する険しい山脈であり、しかも比較的降雪が多いことからダウンヒル競技のコースを設定可能と思われ、それが決め手になったのだろう。この他にダウンヒル競技のコースを設定容易な地域は辺境のカムチャッカ半島ぐらいではないだろうか。ウラル山脈やシベリアの山地は標高差1000mの場所は存在するが比較的なだらかな地形であり、降雪も多くないためコース設定はやや困難かと想像する。

・それでも、なぜソチで?

ソチでの開催が決定されたからといって、全ての競技をソチで行う義務がある訳ではない。一部競技でモスクワやペテルブルグの既存の競技場を使用すれば大幅に費用は削減可能と思われる。知名度の高いモスクワやペテルブルグを主開催地として一部競技をソチなどに分散すればもっと容易に誘致成功できたかもしれない。プーチン政権がロシア国内では知名度が高いが世界的には無名なソチを開催地として選んだのは、周辺地域のリゾート開発と一体化した大がかりな開催計画(120億ドル投下予定)を実行すること自身が目的であったと考えられる。



・2006サンクトペテルブルグサミット、2012ウラジオストクAPEC会議招致計画、2014ソチ冬季五輪

以前、「忌まわしいボルシェビキズムの首都から、偉大なピョートル大帝の首都への遷都?」という記事で触れたが、ロシアは首都機能を内陸のモスクワから海に面したペテルブルグに移動させつつある。2006年のサミットはペテルブルグで開催されている。「ロシアのウラジオストクへの巨額投資計画は極東のペテルブルグ建設とソ連時代の終焉を意味する?」という記事で触れたとおり、ロシア極東でも2012年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のウラジオストク招致を目指し、全天候型の最新国際空港や高速道路、サミット会場となる国際会議場、ホテル、隣接する島々を結ぶ橋などインフラ整備をするという計画が進んでいる。革命以前にはロシアの首都はペテルブルグであり、ウラジオストクはシベリア鉄道の東の終点として繁栄していたことを考えると、鎖国的なソ連時代が終焉して対外開放的なロシア帝国時代に復帰しつつあるとも言える。ソチの大規模開発計画はこの文脈の一環として考えるべきであろう。つまり、バルト海・日本海に続いて黒海沿岸にもロシアが拠点となる大都市を建設し、その大都市の経済力と知名度を武器にシーパワーとして復活するということである。

ソ連は黒海ではセバストポリを拠点に大きな海軍力を有していたが、ソ連崩壊と共に黒海艦隊はウクライナとロシアで折半された。そして、その母港のセバストポリがウクライナ領となったことでロシア黒海艦隊は活動の自由度を低下させ、ロシアの黒海に於ける存在感は大いに低下した。現在の黒海沿岸で最も有力なシーパワーはイスタンブールを支配するトルコであり、それに次ぐのはオデッサとセバストポリ、ヤルタを有するウクライナであると思われる。しかし、近い将来にソチが大規模に開発されロシアの南の玄関口として存在感を示すならば、トルコに代わってロシアが黒海の盟主となる可能性も出てくるだろう。ペテルブルグ、ウラジオストク、ソチの三都市はいずれも海岸に面しており国境に近いという共通点がある。そして、国際的に重要な意義を持つ会議やスポーツ大会を誘致することで都市のインフラ整備を進めると同時に知名度を高めるという意図をロシア政府は持っているのではないかと想像される。

日本海(太平洋岸)、黒海、バルト海の他にロシアはカスピ海、北極海にも面している。カスピ海岸や北極海沿岸では石油・天然ガスの開発が進んでいるが、カスピ海が内海であること、北極海沿岸は気候が良くないことから、今後大都市の建設が進むことは将来よほど温暖化が進まない限りは考え難い。


・アブハジア紛争、チェチェン紛争、アジャリア自治共和国問題、南オセチア自治州問題、アルメニアとアゼルバイジャンの紛争、トルコとアルメニアの対立:多くの紛争を抱えたカフカス地域での冬季五輪開催の意義

ソチの位置するカフカス地域は多種多様な民族が入り交じって居住する地域であり、ソ連崩壊後に多くの軍事紛争を経験してきた。最も激しい戦闘があったのはチェチェン紛争と思われるが、その他にも多数の紛争が発生しており、ロシアにとっては火薬庫の様な存在である。ソチでの冬季五輪が安全に開催されるためにも、これらの紛争が大会前に何らかの形で解決されることが望ましいだろう。チェチェンについては分離独立を認めるかどうかが最大の争点になると思われるが、チェチェンの住民のほとんどがイスラム教徒である状態を考えれば、同様のイスラム地域のダゲスタンと共に独立を認めてしまっても良いのではないかと個人的には考える。

ソチの南に隣接するグルジアはソ連崩壊以後ロシアと激しい対立関係にあり、グルジアのサーカシビリ大統領は強硬な反露主義で有名である。しかし、その一方ではシュワルナゼ前大統領を通じてロシア政府と緊密な関係にある可能性もある。そもそも、グルジアやアルメニアはウクライナと同様に東方正教会に属する点でロシアの仲間であり、隣接するイスラム地域との対立の方が深刻な問題であることは間違いない。私は、グルジアやウクライナの反露政策は冷戦と同様にそのかなりの部分(特に南オセチア問題)が演出されたものではないかと考えている。南オセチア自治州は北オセチア自治共和国と同様ロシア正教を信仰する民族であり、イスラムとの対立という点ではグルジアの仲間であるからだ。 

ソチに隣接するアブハジアはソ連時代には「黒海の真珠」と呼ばれ、クリミア半島と並んで黒海沿岸のリゾート地だったが、内戦でグルジア系を中心に住民の多くが難民となり、ソ連崩壊前には50万人以上いた人口も、現在では半減している。しかし、イスラム教徒の多いアブハジア人を含め残った住民の多くがロシア国籍を取得しつつあり、アブハジアにロシア軍が駐留することで治安も保たれていることから、近い将来にはグルジアから切り離されてロシアに編入されることも考えられる。小国グルジアにとっては、アジャリアとアブハジアの二つのイスラム少数民族問題は手に負いかねる問題であり、アブハジア問題の解決はロシアが引き受けたのではないかと想像する。ソチが冬季五輪によって整備され繁栄すれば、近接するアブハジアを含めたグルジアにも繁栄が及んで平和が訪れるかもしれない。

・中露国境に近すぎるというウラジオストクの立地問題

なお、以前にも触れたがサンクトペテルブルグやソチと違ってウラジオストクは中露国境という文明の境界線に非常に近接しており、安全保障上問題がある様に思われる。私は、ロシア極東地域の首都機能はウラジオストクではなく、ナホトカ又はユジノサハリンスクに集約するほうが合理的ではないかと考えている。日本に近接する地域でもあり、今後のロシアの動向が注目される。
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ようちゃんの意見。↓
★ソ連時代の大陸国家から脱皮して  新ロシア・プーチン帝国は

いよいよ海洋国家を目指すと言うことか!
首都モスクワを北海沿岸部の旧ロシア帝国の首都ペテルスブルク

に移転し,黒海沿岸のソチを南の玄関口にして, 極東日本海の

沿岸都市ウラジオストックを東の玄関口として,石油や天然ガスの

積み出し港としての機能を充実し,海軍力を増強し,体質転換を図り,

国家も旧ソ連時代からのイメージ・チェンジを図って行くことが読み

取れる! 再び強国として出直しが整うと言うことになる!
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日本のお姉さんの意見。↓

あのね。聖書の週末の預言ではロシアとチャイナは

双子の軍事大国になっていますわ。

チャイナは2億の騎馬軍団でハルマゲドンに向かい、

ロシアは大艦隊で向かうんですわ。

聖書の預言通りになりそうじゃん。チャイナの騎馬っていうのは

鉄道のことかもね。2億人で一直線に西に向かっていける

乗り物のことだよ。