鳥肌が立つ誤報や,虚報,意図的な操作をするメディアの行状が目に余る! | 日本のお姉さん

鳥肌が立つ誤報や,虚報,意図的な操作をするメディアの行状が目に余る!

ようちゃん、お勧めメルマガ記事。↓

民主主義 NO.1021-2007.06.25
 愚  言             EZVOICE 代表 後藤善孝
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■鳥肌が立つ ミートホープ事件型事件を追うズレた視点に気付か

  ない報道

 ミートホープの問題は、北海道と厚生労働省そして司法当局の

 調査で全容の解明が完了しようとしています。

 BSE、中国産食品などの大きな問題と身近に点在する食品や

 衛生用品という日常生活に欠かせないものへの安全に対す
 る問題は、その規模や影響の多寡により扱いに軽重を設けては 

 なりません。

 殊に、報道の持つ責任は重大です。即ち、その扱いにより、国民

 消費者がもつ印象が異なってくることへの危険性を報道関係者は、

 知認しておく必要があるでしょう。

 また、表層を追うだけの報道にも問題があると言っておかねば

 なりません。
 事柄や事象を紹介することは、報道の一次的使命であることは

 承知しています。しかしながら、英明な報道人なれば、本質的な

 問題がどこにあるのかを抉り、事実に裏付けられた解説を我々に

 示すと言う報道の本義をなすことを強く期待しているのです。

 とはいえ、事実と言う点を蔑ろにし、この愚言子の論調と変わらぬ、

 解説を持って、その報道を終結しては、誤解、誤謬、錯誤…いや、

 冤罪的報道を我々国民に齎したということになります。その罪は、

 あの松本サリン事件と同様の過ちを犯していることを指摘しておき

 たいと思います。ほかの事件・事故の加害者・犯人以上に

 重いことを再認識すべきでしょう。


 今回のミートホープ事件は、初期報道に於いて、従業員を被害

 者的に扱っていました。

 確かに、地方部に於いて、職を失うことへの恐怖は、都市部のそ
 れとは比べものになるぬ程です。更に、有力者が経営者となれば、

 悪を認識 していても、それを口にすることは、尋常でない勇気と

 究極は、その地に住めないことを覚悟する必要さえあります。

 従業員の罪の意識を表にしながら、彼らが「おかしい」「いけない」

 と感じ、 「止めさせなければ」との思いを具現化できない瑕疵の

 多い仕組みにこそ問題の焦点を当てるべきであろうと思います。

 

 一部の良識ある報道では、彼ら従業員を単なる「被害者」とせず、

 冷静に、拭えない加担と言う事実を押さえながら、この点に触れ

 ています。

 しかし、大部分の政治家・国会議員同様に、勧善懲悪、それも、

 表面上、見栄えの良い(?)悪をクローズアップさせ、非難を前面に

 したスタンスを大方の報道は、見せています。彼ら報道人、関係者

 をマッチポンプ名人、センセーショナルを煽り、事件の核心に触れ

 さえもしない結果的冤罪つくりの三流人と断じておきます。


 政治家・国会議員が「公益通報者保護制度」の瑕疵が消費者、

 いたいけな子どもたちさえ、危険に晒していることを知覚しながら、

 その改正に着手しないことに、大いなる疑念を懐くのです。


 巷間、言われるように、財界の圧力があるというのが事実であると

 言うのであれば、個別具体的に、その財界人が誰であるかを探り

 出すのも報道の仕事であります。

 経団連は、独占禁止法強化による課徴金増額に対し、激しく抵抗

 してきました。


 これに対し、独占禁止法(談合罪)違反は、「本来あってはなら

 ぬもの」であり、「真っ当な企業であれば、ありえないもの」である 

 から、課徴金がいくらになろうが問題にすべきことではないとして、

 愚言子は、竹島一彦委員長率いる公正取引委員会や改正に

 熱心な議員への応援団長を自任し、小覧を通じ、改正を支持して

 きました。

 犯すべきでない罪や悪を、経済活動に於いて、法を犯しても自己

 利益を確保することがあることを前提にして、課徴金の増額に

 反対し、これが公益に反することを熟知しながら、公正取引法の

 改正を阻むという、この良心、良識なき一部の財界人と内部通報者

 保護法の瑕疵部分を作り出したものたちとが絶妙に重なり合うと

 感じます。

 自由な経済活動は、公益に資する、公益を害さないという

 大前提があってこそ、保障されるのは至極当然のことです。


 これを履き違えた財界人がいるとすれば、我が国の自由経済を、

 経済制度を守り、経済を発展させる点からも、
 良識ある財界人等自らが、己を信じ、勇気を持って、自らの手で、

 彼らを排除して然るべきでしょう。

 報道が商業媒体として、財界の圧力を受け、その事実を公表でき

 ないのであれば、マスメディアとは比べものにならぬほど匿名性の

 高い「ネット」を駆使し、「自己防衛を万全にし、発信者を巧妙に

 隠しながら」蓋然性の高い事象や要素に裏打ちされた情報や

 事実を個人的な義憤を持って、公表すべきでありましょう。

 それをもって適当と国民が判断すれば、当該企業への抗議、不買

 運動と発展し、国民益=国益に資することとなることもあるかもしれ

 ません。ただ慎重にすべき点があることも申し添えます。

 それは、成りすましによる「陥れ」という事態です。

 或いは、私怨による謂れ無き誹謗中傷ということも注意を
 要します。

 ただ、現在でも、同種の(ネット上で展開される誹謗中傷の)事象が

 頻発していることを勘案すれば、この差異を際立たせる必要もない

 でしょう。二次的内部告発として、匿名発信者たる取材記者が、

 自身の帰属する媒体に代替する表現媒体としてネットを公益の

 ために活用することは、内部通報制度の瑕疵を埋めるに余りある

 唯一の方途であると考えています。

 国会議員が唯一の立法府構成員・立法者、報道者が取材技術・

 機会を持ち、
 表現媒体を使えるプロであるということは、一般国民が真似の

 できない術を持つと言うことです。そこにこそ存在意義があるのです。


 加えておきたいことがあります。

 それは、

 ▽大阪 ビル屋上死体遺棄事件

 6月11日のある報道番組で「10日午前9時45分頃、大阪府

 守口市大庭町1の5階建て『中村マンション』の屋上に放置された

 冷蔵庫(高さ約1・ 3メートル、幅、奥行き各約50センチ、というから

 ミニ冷蔵庫でしょう)
 内に女性の遺体があるのを住民の男性が発見。

 大阪府警捜査一課と守口署は、
 同マンションに住む無職、中川ミツ子さん(58)とみられる遺体を

 確認、  同日夜、夫の無職、和美容疑者(59)を死体遺棄容疑で

 逮捕」の報を紹介 し、一刀両断にして「臭くなって、ご近所に

 迷惑だから!?いい年をして、  何を考えているのか!どうしよう

 もない!」と罵倒し、別のニュースに移りました。

 この言葉に、違和感を覚え、このニュースを探りました。

 すると、「寝たきりの妻が収入を気にしてか病院に行ってくれず、

 5月下旬に死んでしまった。
 葬式代もなかった。どうしていいか分からずそのままにしていたが、

 においがひどくなったので冷蔵庫に入れた」

 「今月上旬の深夜、5階の自室からミツ子さんの遺体を担いで屋上

  に運び、放置されていた冷蔵庫内に遺棄した」
  と容疑を認めました。

 和美容疑者とミツ子さんは2人暮らし。

 ミツ子さんは2、3年前からぜんそくで通院し、今年2月ごろから

 寝たきりになったそうです。そこからは、本人の失業、妻の喘息、

 辛うじてあったパート収入も絶たれ、公共料金も滞り、
 電気水道ガスも、電話も止められ、退去を迫られ、食事にも事欠く

 始末…人間として生きるための最低限の条件さえない状況であった

 のではなかろうかと推測できます。


 だとするならば、苦しい家計を長きに亘りやり繰りしてきた、亡き

 ミツ子さんの思いや如何ばかりであったろう。和美容疑者の思いや
 如何ばかりであったろう。と胸を詰まされる情景が浮かびます。

 勿論、和美容疑者がミツ子さんを説得し、説得するために行政に

 頼り、医療補助等の手続きを行えば良かったとか、就職活動を

 もっとやれば良かったとか、亡くなったのであれば、行政にお願い

 して、正式に葬れば良かったとか、そんな意見はあるでしょう。


 また、大人として、死亡届やなすべきことをなさなかったこと、

 結果的に、死体を遺棄したことなど法的に許されないことは承知

 しています。

 然り乍ら、何をやっても駄目、無駄だと観念し、妻もそれを許し、

 望み、形の異なる「心中」にまで二人の気持ちが至っていれば、

 そこには、法律がどうのという理屈は、存在しません。


 マスメディア、それも視聴率の高さを口にする番組であれば、なおの

 こと、事件の一面を捉え、即座に、批判罵倒する行為に、違和感や

 危険性を覚えてしまうのは、愚言子だけではないように思います。

 報道番組は、万年野党として、世の不条理に「怒り」を露わにして

 みせるこ とは大切です。

 そのことをきっかけにして、世論が覚醒することもあります。
 しかしながら、ことの本質を見抜いた後でなければ、それは、

 間違いを犯す以外の何ものでもありません。

 当該番組だけを見た人のほうが多いでしょう。

 この多数の視聴者にとって、和美容疑者は、「事件の背景もない、

 単なる死体遺棄事件を起こした犯人」と言う認識だけに終わって

 しまいます。事件を惹起せしめた本質的問題が死体遺棄事件を

 通じて、その背後にあることを一言でも告げる思慮が欲しいのです。

 間違いはあります。その間違いを謙虚に認め、番組で愚直に

 「ゴメンナサイ」とすることも、番組の信頼性を高める
 ことになるのではと感じています。


 ▽給食費未納保護者批判

 給食費未納問題が一時クローズアップされました。「高級車を乗り

 回し、家族で海外旅行に行き、給食費を払わない」そんな十分に

 収入があるにもかかわらず、給食費を払わない不埒な保護者たち。


 他の子にシワ寄せが行かぬよう、自分のポケットマネーで補填する

 担任教師。そんな事実があることも、
 多岐に亘る確度の高い情報源から聞き及びます。

 このようなふざけた保護者たちは、白昼に晒し、世の非難を浴びる

 のも致し方ないことでしょう。

 しかし、他方、払いたくとも払えない家庭も多くあります。

 勿論、その大部分が行政を通じ補助を受けています。

 ですから、これら困窮家庭は、払っていないとはならないのですが、

 現象的には、払っていないとも、とれます。

 これら報道では、十把一絡げでこの給食費未納問題を取り上げてし

 まいました。丁寧な報道ではなかったことは、収入がありながら

 払わないことへの非難が補助を受ける貧困家庭にまで波及し、

 最後は、とにかく、給食費を払わないのは「悪」であるから、貧しい

 など関係がない、極刑にすべきであるとか、登校停止にすべきで

 あるとかの極論を誘発する流れを結果的に作ってしまったのです。

 これは、大手ポータルサイトでのアンケートに表れた現象です。


 ▽モンスターペアレント

 無理難題を吹きかけ、不条理な言動をとり学校の手に余る保護者

 は、確実に存在します。

 かれらを正確に捕捉し「モンスターペアレント」と呼称することは

 間違いではないのでしょう。

 しかし、一方、特に、公教育に於ける現場となる学校の、更に

 言えば、学校長を含む教師に、首を傾げたくなるほど、適性に問題

 があるものも多く存在することも、同時に押さえて、報道すべきで

 はないでしょうか?

 都合よく「モンスターペアレント」を使用し、そのことで深刻な問題

 となっている教師の資質や心持ちの欠格性などの問題を覆い隠

 す兆しが現場で散見しはじめています。

 識者によれば、教育の教は、父の教えを表し、育は、母の教えを

 表すと言います。

 愚言子は、自らも重傷を負いながら、児童を守りきれなかったこと、
 それは、父として、親として、こどもたちを守れなかったことへ悔

 悟の念を懐きながら、裁判を欠かさず傍聴した大阪の池田小学校

 担任教諭を引き合いに出しながら、それ以前から論述し続けてきた

 「教師は親代わり」「学校は家庭代わり」との認識を持たねば、

 教育はできないことを小覧に記述しています。

 間違わないで欲しいのは、家庭教育が大切であること、

 代替施設で育つ理由のあるこどもたちには、十分なる丁寧な手当て

 が不可欠であること、そして、使用する「代わり」は、家庭教育の

 代替義務があると言う意味ではなく、その時間に、大事なこどもを

 預けるという意味と預かるという意味に於いて、
 この「代わり」を使っていると言うことを付言しておきたいと思います。

 学校に於ける父(ちち)母(はは)としての、また、教師教育を

 受けたプロとしての気概、覚悟の欠如の甚だしい教師が激増し、

 それを問題であると知覚できない教育委員会が今回の教育改革

 で激変するとは到底、思えません。
 教育改革は必要であるが十分なものとなってはいないということ

 です。付け焼刃、アリバイつくりの感が否めません。

 モンスターペアレント、都合の良い呼び名をテレビを主とするマス

 メディアが提供し、センセーショナルに取り上げることで目的で

 ある教育現場の是正、教育に対する取り組みの改善が行われない

 ことに深い懸念を懐いています。

 「五時になったのでこれで止めます。今日は、家族と食事の約束

 がありますから」と外科医が手術を放棄しても許される。

 バスに運転手が長男を乗せるので勝手に、路線を変更することが

 許される。「君たちを理解している。 だから、夜、繁華街に連れて

 行き、風俗を経験させよう」と頓珍漢なことを  まじめに言う、

 極端に言えば、こんな感じの無責任な教師を教室で、学校で
 みることができます。このことを子供から聞き、学校に抗議しても、

 モンスターペアレントだからとなってしまうのかもしれません。

 報道は、「モンスターペアレント」という事象の表層を撫で、

 センセーショナルに伝えることで、「国民と政治の間にあるそれと

 相似形をなしている保護者と学校・教育現場に横たわる大きく深い

 不信」という重篤な問題をより深刻にしてしまう可能性があります。


 結果的に、あの新議員宿舎や政治資金同様に、視聴率のための

 マッチポンプと成り果てることのないようにと強く
 願っているのです。


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 本号小覧では、「凄い・すごい」「ヤバイ」や「アドレナリンがでる」

 など  と同じに、「危険」「不快」などに臨む際、「身の毛もよだつ」

 状況に使用  される本義としての用法に止まらず、誤用ながら

 世間で使用されている意味  に於いて、「鳥肌が立つ」を用い

 ています。
 例)鳥肌が立つほど美味しい 総毛立つほどの感動