アメリカ下院における謀略と馬鹿馬鹿しさ(西村慎吾)
ようちゃん、お勧めブログ記事。↓(6月27日の記事です。)
アメリカ下院における謀略と馬鹿馬鹿しさ(西村慎吾)
アフリカ大陸の地図を見ていると、西海岸に「象牙海岸」とか
「奴隷海岸」とかいう地名がでてくる。
これは、アフリカ大陸から象牙や奴隷を運び出したいわば略奪の
歴史に因んだ命名である。
この奴隷海岸であるが、何ともえげつない名前ではないか。
奴隷とは人間のことであり、物や家畜ではない。
近世、平和に住んでいたアフリカの住民を白人が襲って捕まえ
奴隷として新大陸に売ったのである。
古代エジプトやペルシャやローマの昔ではない。近世である。
彼らはこの海岸から北アメリカ大陸に運ばれ、綿花栽培の
プランテーションで家畜同様に働かされた。
それで十九世紀のアメリカはイギリスに追いついて行く(南アメリカ
方は、スペインやポルトガルが主に現地のインディオを奴隷として
使したので、アフリカから奴隷を掻っ攫う必要はあまりなかったと
思われる)。
従って現在、アメリカ合衆国にいる黒人の多くは、この奴隷海岸から
拉致され運び出された奴隷の末裔である。
以前アメリカで視聴者を集めた「ルーツ」というテレビ番組は、
アメリカ人の黒人が自分の祖先が奴隷海岸から連れ去られた
アフリカ人であったことを付き止める物語である。
ヨーロッパで食いはぐれるか生活できなくなった輩が、十六世紀の
末からアメリカ大陸に「自由を求めて」渡ったというのがアメリカ建国
の筋書きであるが、彼らの自由とは自分達だけのことで、アフリカ
の黒人を奴隷とし働かせ原住民の土地を奪いながら植民地を広げ
たのである。
つまり、アメリカの建国と植民地拡大の歴史と人種差別は不可分
で表裏一体ということである。
そして、アメリカの歴史において、リンカーンの奴隷解放宣言が一八六三年に為されたといっても、一九一九年のベルサイユ会議において、我が国が提唱した「人種差別撤廃条項」に一番強烈に反対をして潰したのがアメリカであり、奴隷解放宣言の百年後の一九六〇年代においてもアメリカにおける人種差別は厳然と存在していた。
中学生の頃、アメリカを訪れた旅行者の土産話を聞いたが、バスに乗ってもトイレに行っても白人と黒人の場所が決められており、日本人である自分はどこの席に座ろうか悩んだと言っていたのを思い出す。
また、アメリカの黒人選手が陸上競技の表彰台の上で、黒い拳を振り上げて黒人差別を抗議したのは東京オリンピックの次のメキシコオリンピック(一九六八年)であった。つまり、最近である。
さて、このアメリカ合衆国の下院で、我が国が戦時中の六十二年以上前、二十万人もの「従軍慰安婦」という性奴隷を調達して兵士達による性的暴行を繰り返したことは「二十世紀最大の人権侵害」であるから総理大臣は正式に謝罪せよ、という決議案が採択されようとしている。
結論から言うならば、この決議案は「事実無根の言いがかり」である。しかも、つい最近の自分のことは棚に上げて、他国つまり日本を事実でないことで非難するという全く馬鹿げた恥ずべきことである。
そこで、作曲家である「すぎやま こういち」さんやジャーナリストの「桜井よしこ」さんら民間有志が努力され、ワシントン・ポスト誌に「FACTS」つまり「事実」という意見広告を出して、アメリカ下院の決議案は事実に基づかない空論であると警告した(そもそも、このような反論は、在米公館たる日本国大使館が国費で既に行っていなければならないことである)。
しかし、アメリカ下院は、この決議案を採択する方向であるという。
そこで、採択されればどうなるかということと、アメリカで何が起っているのかということに関して、コメントしておきたい。
採択されれば、アメリカ議会のレベルの低さが知れる。同時に、アメリカ議会はアメリカ国民の名誉を著しく毀損する。
また、この決議に至る経緯を見るならば、アメリカは他国のロビー活動に動かされているということが明らかになる。即ち、我が国周辺には、我が国は「悪い国」であり自分たちが「よい国」であるとアメリカに思い込んでほしいと願う国が存在し、アメリカ議会はこの他国の工作活動に動かされて恥じをかかされるのである。そして、この工作は、戦前から存在し、日米が手を組むことを嫌がる勢力が日米離反を画策する時に常套手段として用いてきた。
では我が国は、いかに対処するべきか。
FACTSつまり真実に基づいて一貫して主張し続ければよい。 諦めなければ必ず勝利できる。
従軍慰安婦であれ南京大虐殺であれ、歴史を捏造して政治の道具にする文明とは決定的に対決しなければならない。そうしないならば、彼らに有利な捏造された歴史が真実とされてしまうからである。
従って、これは歴史観の回復という戦後からの脱却の課題であるから大いに頑張らねばならない。
アメリカ下院が、自ら恥を後世に曝してこの我が国の歴史観回復という切っ掛けを作ってくれるのならば、大いに結構である。
次に、同じ議会としてアメリカ下院の決議に対して、我が国衆議院も決議をすべきであるとは思う。
まず、アメリカ下院が、遥か昔の事実ではないことで他国を非難するとは友好の信義にもとりケシカラン、我が国のみならず、アメリカ国とアメリカ国民の名誉をも毀損する遺憾なことである、と言う衆議院決議。
しかし、この決議の大きな障害は、衆議院議長。理由は公知のこと。
では次の策は何かといえば、昔のことを「むしかえす」という我々に不得意なことをすれば、アメリカに関しても事実に基いて何でも言えるのだ。もっとも、アメリカ下院のマイク・ホンダ議員と同じレベルに降りねばならないが。
例えば年代順に曰く、奴隷を働かせたのはケシカラン謝れ、インデアンの土地を奪ったのはケシカラン謝れ、次に、軍艦で脅迫して開国を迫ったのはケシカラン謝れ、さらに二十世紀に入っているのに、ベルサイユ会議における日本の人種差別撤廃案を廃案にしたのはケシカラン謝れ、都市の無差別爆撃、広島と長崎への原爆投下を謝れ、ベトナムでの枯葉剤使用はケシカラン謝れ、ホワイトハウスで自由と正義を吹聴する大統領が若い女性に淫行を強いたのは前代未聞の女性蔑視である謝れ・・・等々、
いやはや思いつくままに並べてみれば、馬鹿馬鹿しくて決議などできないが、マイク・ホンダ議員のレベルはこの程度だと改めて得心できる。
思い起こせば、このホンダ議員とは一度顔を合わせたことがある。ワシントンにおける拉致問題の話し合いにちょっと顔を見せに来て笑ってすぐ引き上げた。調子のいい態度だなーと好感は持てなかった。
つまり、我が国の衆議院においては、アメリカ下院の決議に関して何か対抗の決議をするということにはならないだろう。会期もすぐ終わる。
しかし、アメリカ下院決議を切っ掛けにして歴史観回復の動きがが国で粘り強く進み始めれば勝負はつく。この意味で、馬鹿馬鹿しくともアメリカ下院の決議は無意味ではない。
それと同時に、社会保険庁の怠慢をあげつらうだけではなく、それ以上に深刻な外交上の不作為、つまり我が国の名誉を汚されても反応してこなかった不作為の構造は、これから大いに点検し糾弾されてしかるべきである。
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クラインたか子メルマガ■2007/06/25 (月) 人生再チャレンジ! 第二の二宮金次郎登場か
人生は「7転び8起き」
義家・宮本両氏ともに、思春期のころから、いわゆる
日本流ペーパー優等生でなく、いろんな意味でどん底の
生活を経験している。
そこから這い上がって、発奮し次の新たな道を探り、
生きる道を見出している。
たたかれても、負けない身体と精神!
日本人がある時期、見失っていた心でもあります。
こうした若い人たちが、各界で登用され、政治や教育の世界で
活躍することは、次世代に希望を与えるためにも
プラスになる。
ただし、せっかくこうしたチャンスが与えられても、それに
溺れてはいけない。本人もそうですが、その周辺も
スポイルするような形に持っていく事だけは慎しまなければ
ならない。
日本を打たれ強いしたたかな国にするには、社会が若い世代に
スポットライトをあて
そういう人材を積極的に発掘し育てていく、
これは日本の将来への宝物=財産でもあるからです。
というわけで、以下の人選は日本の若者に
希望を与えてくれる画期的な事業と私は思います。
<<安倍晋三首相は24日、「ヤンキー先生」として知られる
義家弘介氏(36)が参院選立候補で政府の教育再生会議委員
を退任するため、後任に私立豊川高校(愛知県
豊川市)の数学教師の宮本延春氏(38)を起用すると決めた。
宮本氏は、中学生時代の成績が「オール1」。いじめも受け、
小学校では一時、不登校に。大工見習いやフリーターを経て、
建設会社勤務当時に物理学にひかれ、一念
発起して24歳で豊川高校定時制に入学。27歳で名古屋大理学部
に合格し、大学院まで進んで母校の教師になった。
「オール1の落ちこぼれ、教師になる」などの著書
で知られる。
首相は官房長官当時、宮本氏と対談したことがあり、経験そのものが
教育再生に資すると考えた。
宮本氏は「青天の霹靂(へきれき)。幅広い枠組みの教育を進めて
いければ」と話している。本紙朝刊の「中高生ウイークリー」面で
コラムを連載中。
(中日新聞)>>