愛知李登輝友の会@宮崎正弘氏講演会要旨 | 日本のお姉さん

愛知李登輝友の会@宮崎正弘氏講演会要旨

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▼ 愛知李登輝友の会@宮崎正弘氏講演会要旨

(みかの徒然法螺日記)
今日は、李登輝友の会愛知支部の総会に参加して、宮崎正弘氏の

講演「覇権国家中国に如何に立ち向かうか」を聴いてきました。
知る人には「中国ウォッチャー」として有名な方だそうで、今日の

講演も補助席を使っての大盛況、100名程集まった気がします。
私は初めて氏の講演を拝聴したのですが、語り口が軽妙で、例えも

分かりやすく、親しみやすい方でした。

独自の解説には頷かされたし、ジョークに講演中何度も笑いが出て

しまって、あっという間のひと時で、参加してよかったと思いました。

講演を始める前に、先日訪日した李登輝氏の話をしたい。


李登輝氏→後藤新平を”台湾の民主化・近代化の礎を作った”と高く

評価。
そして、どうしてあの当時の日本人はそこまで台湾のために色々

してくれたのか?翻って今の日本人はどうなのか?


当時の日本人は、人生を肯定的に捉えていた。

氏は”日本人はもっと毅然としているべきだ。”とメッセージを

送っている。
しかし、何故李登輝氏が日本でこんなに人気があるのだろうか?

それは、1つに、戦後、日本には英雄と呼べる政治家がいないこと、

また、日本文化を含む情緒感を思い起こさせるのが上手い、という

ことが言えると思う。


(本題)


中国は国(近代国家)ではありません。
例えば、村役場で誰が一番偉いかと言えば、普通は村長ですが、

中国ではその地域の共産党の長が偉い

行政組織ではなく、

共産組織の分子が広がっているだけです。 


言い換えれば、中国共産王朝が未だに続いているということで、

そこにあるのは、特権階級・兵隊、残りは奴隷に過ぎません。


しかし、最近外資の導入に寄って、新しい第3の階級が台頭してき

ています。これが、共産党員の6480万人と同じくらい居て、

彼らは色々な意味で中国を変えつついます。


例えば、彼らは香港のディズニーランドに行ったり、マカオでギャンブ

ルしたりします。その数は1600万人、胴元が扱う額にして

69億5千万ドルにも及びます。

中国は、30数年前まで言語も統一されていませんでした。

もともと統一していた期間が短い国なので、緩めるとすぐバラバラに

なってしまう民族です。

そこで、同化政策を始め、言語・教育・マスコミを握り、北京語のみの

教育、北京語のみのTVなどを推進し、チベットやウイグルでは文化を

途絶えさせてしまいました。

しかし、それでも「これが中国である」という民族アイデンティティが

ないので、国民の統一感がなく、不安定要因となっています。

また、宗教の存在も侮れません。キ

リスト教は、海外に留学していた人が持ち帰り、地下で布教が進んで

いると言われています。その数7000万人。

表でも、堂々とした協会はあるのですが、そこには公安が見張って

いるので、皆行きません。

しかし、台湾でもキリスト教の集会と見せかけて独立運動をしていた

ことがあるので、当局としては非常に神経を尖らせています。

他にも、法輪功の存在もあります。

公称7000万人と言われていますが、半分の3500万としても侮れ

ない数字でしょう。法輪功が普及した理由については、中国の医療

の酷さが挙げられます。

以前は、共産党員でなければ診てもらえませんでした。

今では初めに金を要求され、ないと断られます。

こうしたことから、”安いお金で気功を受けたら病気がよくなった”と

聞けば、みんな一山二山越えてでも行くのです。

 
天安門は、民主活動家の学生による反乱で、スパイにより人物も

特定されていたため、簡単に制圧出来ましたが、これら宗教は

そうはいきません。

今の中国は、言わば精神分裂気味といえます。

これが中国といえるものがないからです。

そこで、毛沢東の「対内矛盾は対外矛盾に摩り替える」という考えを

実践したのが”反日教育”です。


「日本が全部悪い」とすることで国内の統一を図ることにしたのです。

その結果、東京裁判でも争われなかった”従軍慰安婦”だの

”南京大虐殺”だのが言われ始め、抗日人民記念館などは208箇所

もあります。


ヒトラーは、「嘘は100回言えば真実になる」と言いましたが、

中国では3回でいい。

しかし、全部がこうした共産党の思惑を信じているわけではありま

せん。共産党員は全人口の5%しかいず、残りの95%は反共産です。


中国は4500年嘘をついて来ました。

生まれてから死ぬまで嘘をつかないと生きていけない民族です。

日本語で”嘘”というのは、中国語では「シーッ」(黙れ)という意味

です。

嘘は当たり前のことで、その中でも大嘘つき中の大嘘つきなどは、

”詭話”(キワ)・”詐話”(サワ)という言葉で現します。

アメリカのテンプル大学では、嘘をつく時の脳波の研究を行っています

が、嘘をつくときは7箇所の脳が活動しているそうです。


嘘をつかない時は4箇所だそうですから、中国人は頭がいいと言え

ますね。

中国は今まで、国民国家になろうとしてきました。

しかし、一人っ子政策の余波が影響を及ぼしています。

彼らは高いおもちゃを買ってもらい、家庭教師をつけられ、ほぼ全員が

大学に進学する結果、470万人の半分に職がない結果が起きて

います。それは、仕事がないのではなく、仕事を選んでいるからです。


彼らがなりたい仕事の一番人気は公務員です。

理由は9-17時で帰れてラクだから。

中国の国家予算を知っていますか?

国防費よりも公用車(運転手つき)の予算が多いのです。

そして、3番目の予算が官官接待費です。


ちなみに2番目になりたい職業は外資系勤務です。

中国では、富の偏在が顕著となり、いびつな社会になってしまい

ました。

特権階級が肥えていく一方で、貧しい農民は4000万人が土地を

追われる事態になっています。


中国では喜捨の精神はありませんので、富める者は財産を抱え込み、

外国に移すだけで、貧しい人に分け与えるということはありません。


胡錦濤は「ハーモニー社会」(和解社会)と言っているけれど、現実は

農民暴動が年々増えており、治安は悪化する一方です。


去年などは12万件も暴動がありました

もはや、反日カードでは国の統一が計れなくなってきました。

今の中国は、次の目標が見つけにくい社会になっています。

そこで、今、株を売り、庶民のガス抜きを計っているのです。

中国の株式市場は、当局が操作しているのは言うまでもありません。

話がずれてしまったので、レジュメ(A4で4枚ありました)に戻って話を

しましょう。中国は1993年に、石油の自活が出来なくなり、

輸入を開始しました。

その量、1日320万バーレル。

これはすごい量です。

しかし、中国はいわばその点では”遅れてきたメジャー”と言えます。


欧米のメジャーが開発しきった後で参入したので、開発されていな

い紛争地帯しか出て行く余地がありません。

アフリカ大陸の石油などの埋蔵量は、サウジの4倍とも言われて

います。ここに武器輸出の引き換えなどを条件に、独裁政権に

接近し、権益を確保しようとする中国を、欧米は危機感を以って

見ています。


何故なら、もとは、アフリカは欧米の植民地だったからです。

そこで、アメリカは中国叩き(ダルフール問題)を始めているのです。

今、アメリカのメディアのトップを占めているのは、南米の不法移民

問題とダルフールです。


日本の従軍慰安婦問題なんて、ほとんどの人は問題となっている

ことさえ知りません。これに関しては、日本のメディアが針小棒大に

報道することから、中韓のメディアも取り上げることになっているので、

日本のメディアに責任があると思っています。

江沢民は三権の他に通信革命を行い、許認可権を握りました。

これによって、今まで一番金持ちだった広東派から上海派が

実権を奪いました。


胡錦濤は再び上海派から実権を奪おうとしています。

そのために、今、天津の開発にオリンピックと同じほどの金額、

380億ドルを投じています。


空港や高速道路を整備し、工業団地を作っています。

しかし、出来上がった工業団地に日本の企業が来てくれないと

困ります。

そこで、温家宝です。

今まで散々靖国がどうだの言っていたのに、先日の訪日では

コロっと態度が変わりましたね。 


国会でも演説しましたが、彼にとって重要なのは関西同友会との

会合でした


今の中国は、路線転換、風向きが変わって来ているのです。

色々な話をしましたが、「覇権国家中国に如何に立ち向かうか」、

それは、中国人を超える嘘つきになるということです。

郷に入らば郷に従えでいいのです。

講演の後は質疑応答。
上海の嘉定という地域の話。

ここに工業団地があり、46社の日本企業が進出しているのですが、

去年秋に突如立ち退き話が出ました。


F1コースを450億かけて作ったら、赤字になってしまったが為に、

日本企業のいる土地を商業地にして、新たな利権を売ろうとした

です。



中国といういうのはこういうもので、自分の利益のためなら、相手が

困ろうが関係ありません。


代替地も用意せず、契約を反古にすることも厭いません。

そこで、産経新聞がそのニュースを報道したところ、ピタっと止まりました。

今まで日本の企業は、自らの失敗や汚点を公にしようとしないことから、

問題が表面化せず、泣き寝入りすることが多かったと思いますが、

公にすることが大事だと思います。

中国の不良債権について。

中国というのは、社会主義の社会で、昨日までXXを作っていた

企業が、明日からYYを作る、というようなことが平然と行われて

いました。その結果、不良在庫が発生し、不良債権も一説に寄ると

日本円で113兆円に上るそうです。


このままではいけないので、不良債権を債権機構に移行し、

銀行を身軽にした上で、香港に上場させた。


この時に仲介に入った証券会社は、ゴールドマンサックスを初め、

アメリカの名だたる企業ばかりで、中にはアメリカの財務長官が絡んで

いるものもあります。


これら企業が、仲介手数料の1.5%~3%で入る金額はいくらになる

と思います?莫大な金額ですよ。


ですから、アメリカは中国に破綻してもらっては困るのです。

それで、今は中国人民を株式投資に走らせているのです。

中国株に投資するなら、10月までと申しておきましょう。


10月に人民会議が終わり、人事が一新され、胡錦濤が

強固な権力を握れば、その後は株が下がって人民が困ろうが

関係ありません。

(雑談)一緒にもらった資料の中に、台湾のアップルマンゴーの

チラシが。
■実際に食べたことがある人によると、”滅茶苦茶美味いよ。

香りもよくってね~。”とのことで、マンゴー好きなσ(・・*)アタシは

とっても食べてみたいのですが、安いのでも2.5kg(6~8個)

=3,800円(税・送料込)ってのは自分のためには買えん・・・。

(ーー;)せいぜい仲人さんへのお中元に使うくらいだな。。。

こちらのマンゴー、利潤の一部は日台交流に役立てられるそうです。

(*・・)σアナタもおひとつ、如何ですか?