日本人って、そんなに自信が無いの?
政治家や官僚らの外交能力が低い事は、随分と長い間巷間で取沙
汰されています。しかしながら、誰も抜本的な対策を打ち出さないし、
また外交能力を如何にして高めるかという論議も起こりません。
小生はかなりの期間海外に住み、海外商人らと斬った張ったの交渉を経
験して来ました。その経験を生かして現在国際商交渉コンサルタントと
して仕事をしております。
日本企業に勤め海外で事業を展開する立場にいらっしゃる経済戦士らに
対して、小生は「武士道」を中心とした心構えを基にして毅然たる態度
で交渉に臨む姿勢を説いております。
彼らに対して「葉隠」を、そして副読本として奈良本達也著の「叛骨の
武士道」及び「武士道の系譜」を読むように勧めています。
もちろん、彼の有名な新渡戸稲造著「武士道」も英語の原書を読むよう
に勧めています。それに加えて、明治維新を強力に推進した行動哲学の
源泉ともなる陽明学についても学ぶように指導しております。
小生からそういった交渉研修を受けられる方々は、一様に、海外交渉に
おいて重要な事は英語の前に日本人としての誇りを持つ事にある、と気
付かれます。
そうすれば、強硬な姿勢で交渉に挑む英米人らを前にして、威風堂々と
対論し、そしてお互いが望む要求事項の最大公約数の合意点に達する事
が可能となります。
その結果、交渉が怖くなくなるばかりか、それが楽しくなって来るので
す。国際前線で戦われている日本の多くの企業戦士らは、交渉の本質を
体で納得していらっしゃる場合が多い事に、我が職業を通して気付いて
おります。
しかしながら、多くの政治家、官僚、学識経験者らは、腑抜けが多い。
多過ぎます。彼らは実業人らが多大な努力を払って国際市場で獲得して
いる日本人に対する名声を毀損しています。日本人の恥です。
一方的に謂(いわ)れ無き事で日本が責められるのに対して、政治家ら
が毅然とした態度でそれに強く抗弁しない。歯痒くて仕方ありません。
世が世ならば彼らは逆賊です。日本人の魂を売る卑怯者です。これで指
を止めます。そうでないと怒りが溜まってしまい手元の仕事消化に支障
を来たしかねません。(素浪人)
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