イスラエルからのニュース
2007年6月27日(水)
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*ガザへの救援物資の搬入口となっているカレム・シャロム検問所付近
で大量の爆弾が発見されたため、同検問所が閉鎖。荷物は別の検問所
に振り分けられるが、搬入量が制限される可能性もある。(H,P)
*オルマート首相の内閣改造に遅れか。蔵相にはバルオン内相とラモン
氏のいずれかが指名されると見られている。(H)
*レバノン南部とシリアとの国境では、武器が自由にシリアからヒズボ
ラに流れていると国連の調査チームが報告。検問が不十分なだけでな
く、検問所の無い裏道が多数存在しているため。(H)
*2005年に国防軍兵士がアラブ人多数をバス内で射殺した事件を受
け、国防軍の人事部門が宗教シオニストの徴兵者に厳しい事前調査を
行う方針を導入へ。宗教シオニスト政党は反発している。(H)
*米国のボルトン元国連大使が、インタビューに答えて「経済制裁でイ
ランの核は止められない」として、軍事攻撃の必要性を示唆。(P)
*ロシアのラブロフ外相がイスラエルを訪問へ。同外相はハマスに同情
的な発言をしており、イスラエルとの関係修復が課題。(P,Y)
*昨日の午前6時に、スデロット市の学校などに
カッサムロケット砲2発が着弾。
幸いにも負傷者などは無かった。(H,P,Y)
*入植者らがパレスチナ人の土地から盗んだオリーブの木を再移植。盗
まれたとの苦情があり、監督署が調査したところ入植地への道に移植
されていたため。(H,P)
*ベエルシバ近郊でイスラエル固有種のニンニクが発見され、イスラエ
ルの高名な植物学者コールマン師の名前がつけられた。(H)
2007年6月28日(木)
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*国防軍がガザ北部でイスラム聖戦に対する侵攻作戦。10人のパレス
チナ人戦闘員らが死亡し、国防軍兵士にも2人の負傷者が出た。イス
ラム聖戦はイスラエルに対するカッサム砲撃を続けている。(H,Y)
*アシケロンで自動車爆弾が爆発し、1人が死亡。テロではなく犯罪組
織の抗争によるものだと見られている。(H,Y)
*ブレア氏が英国首相を退任後、カルテットの中東特使に。当面の任務
は、各国を回りパレスチナへの援助を呼びかけることになる。(H,P)
*カツァブ大統領が罪を認める代わりに刑を軽減する司法取引に応じる
意向。執行猶予刑となり、収監はされない見込み。(H,P)
*1973年のヨム・キプール戦争で二重スパイだったとされるアシュ
ラフ・マルワン氏がロンドンで転落死。同氏はモサドのスパイだった
が、エジプトに雇われ虚偽の情報を流したという。(H)
*独立戦争時にエジプトを追放されたユダヤ人が、権利保全のためハイ
ファで集会。イスラエル独立と同時にアラブ諸国のユダヤ人は激しい
迫害を受け、エジプトだけでも10万人が追放された。(P)
*エジプトとガザ間のラファ検問所に配備されているEU監視団は、フ
ァタハが戻らない限り通行再開は無いとの態度を表明。ラファ検問所
はハマスの支配下に入り、設備の略奪や破壊の状況は不明。(P)
*右派政党のレビ議員が、誘拐された兵士釈放のためなら、自分の娘を
殺したテロリストを釈放してもよいと発言。同議員の娘は2000年
にエルサレムで発生した爆弾テロで死亡している。(P)
2007年6月29日(金)
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*カツァブ大統領が昨日、司法取引に調印。今朝、国会議長に辞表を提
出する。すでに次期大統領にはペレス氏が決まっている。(H,P,Y)
*マズズ検事総長が、カツァブ大統領を強姦罪で起訴しなかった理由に
ついて苦しい説明。裁判が長期化して大統領の強姦事件が何度も世界
で報道されれば、国のイメージが悪化すると語った。(H,Y)
*ロンドンで死亡したマルワン氏は、二重スパイだとされたため自殺し
たとの見方も。同氏は1973年の戦争に関する手記の執筆を進めて
いたため、捜査当局は原稿の行方を捜している。(H,P)
*西岸地区ナブラスで、ファタハ系テロリスト拘束作戦中に国防軍兵士
5人が重軽傷。テロリスト10人以上が逮捕された。(H,P,Y)
*カツァブ大統領に強姦されたと訴えた女性が、大統領の司法取引は「
寛大すぎる」と激怒。大統領は連続強姦魔だとして、大統領官邸に勤
めて以来、セクハラを受け続けていた事情を語った。(H,P,Y)
*イランがガソリンを配給制に。経済制裁の効果だとの見方も。イラン
は産油国だが製油所が少なく、ガソリンの半分は輸入に頼る。(P)
*自治政府のファイード首相がモスクでの政治的説教を取り締る方針を
表明。毎週金曜のモスクでの説教は政治色が強く、ハマスなど過激派
の政治洗脳の場となっている。説教者は全面対決の構え。(P)
*ロシア移民の高校生に対する調査で、長くイスラエルに住んでいる生
徒ほど疎外感が強まる傾向があることが判明。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp