米国は自国文明の誇らしさを常に自国民に語り続けなければ国家を維持できない韓国に似ている
ようちゃん、お勧めブログ記事。↓
自国文明の誇らしさを常に自国民に語り続けなければ国家を維持でき
ない韓国に似ている(米国の時期大統領選挙)
▼オバマ次期米国大統領はサルコジ仏大統領と同様に移民に同化
への踏絵を迫り、同化拒否者を排除する?(国際情勢の分析と予測)
●ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 : オバマVSロムニーという
のがCFRのシナリオ 2007年 06月 14日
アメリカのシンクタンク「外交問題評議会」は、刊行する機関誌
「フォーリン・アフェアーズ」の最新号で、米大統領選挙の候補に
名乗りを挙げている、バラク・オバマ(民主党)とミット・ロムニー
(共和党)の政策論文を掲載している。
CFRは以前から外交政策の青写真を描いているという噂が絶えない
アメリカ最強のシンクタンクで、現在の会長は、ロスチャイルドを最近
重役陣に迎えたブラックストーンの創業者、ピーター・ピーターソン。
このCFRがわざわざオバマ、ロムニーの論文を掲載しているという
ことは、次の大統領選挙は、この二人で争われる可能性が高くなった
事を意味する。
ロムニーは、最近までジュリアーニよりも支持が少なかったが、最近の
CNNの世論調査では、ジュリアーニを抜いて首位に躍り出たということ
である。民主党優位の選挙情勢は変わらないが、ここに来て、モルモン
教徒でとても支持は広げられないと言われていた、ロムニーが浮上し
てくる当たりに、世論操作の作為を感じる。
(むろん、ジュリアーニが、同姓結婚の問題で保守派を怒らせていると
いうなどの問題があるのだろうが)
なお、ロムニーは、投資ファンド「ベイン・キャピタル」の創業パートナー
で彼の資金集めにはこの金融業時代のコネクションが大いに生かされ
ているという話だ。
ロスチャイルド夫人が支持しているといわれる、ヒラリーに対する支持は
失速したのかどうなのかが今後の関心の的になる。
私は、ヒラリーVSジュリアーニのカードではないかと考えていたので、
この二人のエッセイ(日本語でいう小論文)の登場には注目せざるを
得ないのである。
むろん、これはデータに基づいた厳密な分析というものではない。
「CFRはアメリカ最大のシンクタンクであり、金融関係者からの影響も
強い」という想定を元に、CFRがなぜこの二人をフィーチャーするか
という観点で情勢を読み解いたものに過ぎない。
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●米大統領選 オバマ氏急伸 黒人層も支持 初のトップに
2007年5月2日 産経新聞
■「ヒラリー王国」侵食 戦略立て直し
2008年の次期米大統領選に出馬を表明している民主党の
バラク・オバマ上院議員(45)が、同党最有力とされてきた
ヒラリー・クリントン上院議員(59)のおひざ元のニューヨークで
支持を広げている。
ヒラリー氏の強固な支持基盤の黒人層が「初の黒人大統領」の
可能性を秘めるオバマ氏支持へと動き始め、4月30日に発表
された最新の世論調査ではオバマ氏が初めて支持率でトップに立った。
ニューヨーク市マンハッタン北部のハーレム。
黒人が多く住む目抜き通りにクリントン前大統領の公式事務所がある。
貧困家庭に育ち、サクソホンが趣味の前大統領は、その生い立ちや
フィーリングに自らの姿を重ねた多くの黒人層から、「肌の色が
白いだけの黒人」と受け入れられた。
それは夫人のヒラリー氏にも受け継がれ、1月末の米紙などの調査
によると、黒人有権者の間のヒラリー氏の支持率は60%で、
20%のオバマ氏を引き離していた。
その牙城で変化が起きている。
同事務所が入るビルから出てきた小学校教師ブレンダ・ウィリアムズ
さん(56)はオバマ氏に「黒人としての誇り」を感じ、「ヒラリーは有
能で政治経験もある。でもオバマにはこれまでの少数派候補にない
集票力がある」と期待する。
同じ地区に住む建設作業員のジェームス・ジョーンズさん(39)も
「オバマが出ていなければヒラリーを支持した。
黒人だからというだけでなく、彼なら人々のために本当に働いてくれそ
うな気がする」と話す。
オバマ氏の急伸を印象付けたのが、4月初めに発表された大統領
選資金調達額(1~3月)で、オバマ氏はヒラリー氏の2604万ドル
に匹敵する2566万ドルを集めて、関係者を驚かせている。
同月26日の同党候補者による公開討論会の直後の米テレビ調査で、「
最も説得力のあった候補」に挙げられたのはオバマ氏(37%)。
ヒラリー氏は21%にとどまった。
同月30日発表の世論調査会社ラスムッセンの調べでは支持率で、
オバマ氏が32%とヒラリー氏(30%)を初めて抜いた。
迷いは地元黒人政治家にも広がり、同党のN・ニック・ペリー・ニュー
ヨーク州下院議員は「現時点でどちらを支持するか決めるのは適切
ではない」と態度を留保する。
ただ、「(1988年大統領選予備選に出馬した黒人運動家の)
ジェシー・ジャクソン師は黒人による黒人のための候補だったが、
オバマ氏は黒人社会以外にも支持を広げている。
問題は米国に(黒人大統領を選ぶ)準備があるか否かだ」と氏の
潜在力を否定しない。
黒人票流出を警戒するヒラリー陣営は黒人集会に前大統領を登場させ、
ニューヨーク市初の黒人市長だったディンキンス氏の元参謀に協力を
仰いでいるほか、政治実績を前面に押し出して違いを強調するなど、
選挙戦略を急ぎ立て直している。
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●東アジアに多国間枠組みを オバマ氏が外交政策発表
西日本新聞 2007年06月08日
【ワシントン8日共同】米大統領選挙で民主党有力候補とされながら
外交政策が不明だったバラク・オバマ上院議員(45)が、初の外交
政策論文を発表。
北東アジアでこれまでの日本などとの2国間同盟を軸とした外交を
超えた包括的な多国間の枠組みづくりなど、新政策案を打ち出した。
論文は「米国の指導力の再生」と題してフォーリン・アフェアーズ誌
最新号に掲載される。民
主党の一般的な政策も取り込まれており、同氏の当選いかんにかか
わらず、同党政権が誕生した場合の外交の方向性を示す。
アジア外交では、ブッシュ政権の政策を「2国間合意、時折開かれる
首脳会議、その場しのぎの取り決め」と批判。
安定と繁栄に貢献し、国境を越えた脅威に対抗する東アジアの国々
を集めた包括的な基盤が必要だ」と述べ、効果的な多国間枠組みの
創設を提案。
中国の役割強化も提唱し「対中競争力を強化するとともに、中国との
協力を拡大する関係づくり」を主張した。
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●[JMM]「バラク・オバマ現象」 村上博美
2004年当時の大統領候補ジョン・ケリー氏が民主党党大会で
スピーチをしてくれないかと頼んだことで民主党内部でも注目され
はじめ、流れるような演説で一夜にしてセンセーションを巻き起こした。
オバマ氏は2つの文化を受け継いだ黒人としての「自分がこの場
(党大会の演説台)に立つこと自体米国の歴史の一部だ」とし、
前人の努力を称えアメリカがいかなる人種をも受け入れる寛大さ
を持つことを示した。
このころからオバママニア」という言葉が生まれ、希望や夢をこれほど
早く実現した人はいないとして、2005年タイム誌は世界で最も
影響力のある100人の1人として選んだほどだ。
しかしなぜそれほどまで人気があるのか。
黒人政治指導者としてふさわしいことの他に、アフリカ出身であると
いうこと、そして中西部アクセントで話すことが白人にも受け入れや
すいようだ。
彼は黒人でありながら白人の気質も深く理解し、また移民の心も理解
しながら典型的なアメリカ人の心もわかる。
オープンに信仰について語るが進化論を否定しているわけではない。
ベビーブーマーや公民権運動以後の世代である。
つまり次世代のアメリカ人を象徴する人物であるということなのだろう。
また、オバマ氏の宗教的価値観が自然に演説ににじみ出ることが、
どの政治グループのアメリカ人にも心地よく響くようだ。
ジョン・ケリーやハワード・ディーンのように人工的な宗教表現とは
一線を画し、宗教的価値観を重視する有権者にも受け入れられや
すいと指摘されている。
事実、共和党の保守派の中にもオバマ氏に共感する議員は多いと
いわれ、敵が多いヒラリー・クリントンとは違って共和党右派からも
オバマ氏の悪口はほとんど聞こえてこない。
民主党でも中道派であるオバマ氏に共和党の中にも信頼できるとの
評判が広がっている。
有権者の間では「もうネオコンや極右はこりごりだが、だからといって
極左も信用できない」となった結果、民主党でも中道派が票を
伸ばした。
米議会では初の女性院内総務が誕生し、1月には8人の女性知事と
1人の黒人知事が誕生する。
民主党の現時点での最有力大統領候補はヒラリー・クリントン議員と
バラク・オバマ議員だ。
どちらが選ばれても米国初の女性大統領か黒人大統領となる。
中間選挙で大きく民主党寄りに振れたとはいえ、果たして基本的には
保守主義的考え方が強い米国社会が、女性大統領か黒人大統領を
受け入れる心の準備はできているだろうか。
2008年の大統領選挙は米国にとって新たな一歩を踏み出すか否か
の節目になることは確かなようだ。
●Barack Obama
バラク・オバマはアフリカ系アメリカ人の父と、カンサス州出身の白人の
母の間に生まれたアメリカ人だ。
幼い頃から常に人種についての様々な質問をされ続け、自らのアイデン
ティティに対する自問自答を重ねてきた。彼自身は白か黒か、という
ポジショニングの選択について「アフリカン・アメリカン」と答えている。
アフリカ系アメリカ人の方にスタンスを置いて活動中だ。
アメリカの最も端的な人種の中間に位置する彼自身はその問題に
ついて、こう答えている。
「アフリカン・アメリカン。この答え方は、自分が母の存在、母のバック
グラウンドを否定しているという事ではないと常に感じてきた。
しかし、“アフリカン・アメリカン”という言葉を少し深く考えてみれれば、
アフリカとアメリカを合わせミックスした言葉だと思っている。
さらに言えば、アフリカン・アメリカンは、アフリカ文化、アメリカ・
インディアン(原住民)文化、そしてヨーロッパ文化の混じり合った
文化であるとも言えるわけだ。
もしも、仮に私が強盗で捕まって指名手配写真がTVに映ったら、
どうだろう。“アイツは刑務所行きの黒人男だ”と思うだけだろう。
その時に、私がアフリカン・アメリカンか、どうかなんて誰も気にもと
めないだろう。悪い事が起こっている時に黒人であるなら、よい事が
起こっている時にも同じく黒人であり、それを誇りに思うべきだと
考えている。」
彼は、幼い頃から人種の同一性への孤独な航海を経験してきた。
幼い頃、学校時代に体験し続けた緊張感は今も記憶されている
のだろう。彼は10歳の頃に父親に会う。常に彼の中には父親の
存在が強く深く、父親の生まれ育った国をも意識させることになった
のだと推測する。
彼のプロフィールを更に理解する為には、その著書を読まれることを
お薦めする。仮に彼自身が私達の前でその過去を語る事があると
すれば、それは彼自身の最も暗い瞬間でさえも私達と共有し、
その先に新たな希望を見出すために他ならないと思えるものだ。
彼は父親が他界した後に、自らの一方のルーツであるアフリカ、
ケニアに向い、父親の家族の元を訪れた。
その時、彼はケニアにおいて、およそ400の異なる種族を持った国家
を発見する。彼の父親、そして祖父の墓の前に立ちながら彼は何を
思ったか。私は彼の生い立ちを辿る旅の様子を紐解きながら、改めて
アレックス・ヘイリーの「ルーツ」を思い返した。
同時に「ルーツ」が映画化された際にレッタ・ムブールがアフリカの
原語で歌った「オルーワ/昔々」という主題歌が蘇えり、このページを
アップする間、それは離れることがなかった。
父親のルーツはケニアのルオ族へと遡り、彼は現地の人々の大きく
厚い種族の存在を背中に感じながらアフリカの地を歩き、そして
アメリカに再び戻り、ハーバード・ロー・スクールに向かう。
彼は、自分の白い部分を述べることは皆無に近いようだ。
しかし、彼は白い母親と祖父母によって、とても愛情を込めて育てら
れたと述べている。ホワイト・アメリカの中で育ちながらも、2人種とい
うアイデンティティを確立させていくには、どれほどの葛藤があったのか。
だからこそ、彼が演説で語る率直な言葉の中に私達は人種を超えて
共感を覚えるわけがあるのだ。
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●アメリカの希望の星:オバマ上院議員 4/1/2006 Aki Naganuma
オバマは、2004年7月ボストンで開かれた民主党大会での基調
演説で鮮烈「全米デビュー」をとげた。
党大会でのオバマの演説は衝撃的だった。
オバマは、少し早口だが、言葉は明瞭で、間の取り方も抜群だった。
初めての大舞台とは思えない落ち着きがあり、ひとつひとつの
メッセージは心に響くものがあった。
「ただものではない」と鳥肌がたった。
演説の題名は「The Audacity of Hope(希望がもたらす大胆さ)」で、
自らの生い立ちに触れながら理想のアメリカの実現を訴えた。
「父は、ケニアの小さな村に生まれヤギを追っていた。
祖父はイギリス人の召使でコックだった。
しかし、祖父は息子、私の父への夢があった。
父は懸命に勉強して奨学金を得、大きな希望を抱いてアメリカにやって
きて母に会った。
母はまったく別世界のカンザスで生まれ育った。
母の祖父は大恐慌を石油採掘場や農場で働いて切り抜け、真珠湾
攻撃後戦争に行き、祖母は赤ん坊を育てながら爆弾製造工場で
働いた。戦後二人はGIビルで進学し、よりよい暮らしを求めてハワイ
へ移り住んだ。
母の祖父母も娘への夢があった。
こうしてアフリカの祖父とアメリカの祖父母の夢を受け継いだ私の
両親は、愛を分かち合っていただけでなく、アメリカという国の可能性
を信じる信念も分かち合っていた。
彼らは、その子供に、寛容なアメリカでは名前が成功の妨げになる
ことはないと信じて「祝福されたという意のアフリカの名前『バラク』を
授けた。
彼らは、アメリカでは自分の才能を発揮するために裕福でなくてもいい
と信じて、自分たちは豊かではないけれど息子は最高の学校に進学
することを夢みた。
二人とももう亡くなっているが、今夜、彼らは誇りを持って私も見下ろし
ているだろう」演説では、「アメリカという国家が素晴らしいのは、
摩天楼の高さや、軍隊の強さや、経済の大きさにあるのではなく、
『すべての人間は平等で、自由と幸福を追求する権利がある』という
建国の精神に我々が誇りの基礎を置いているにことにある」とし、
職の海外流出や、最低賃金、健康保険、教育費など、格差が広がる
アメリカ社会で特に中流階級以下の人々が直面している問題の解決
を掲げた。
3月6日付けのUSA TODAYは、オバマの強さについて、
「crossover appeal」と分析している。
(3)つまりオバマは、貧富、人種、イデオロギーの違い超えてあらゆ
る層から支持を集められる可能性があるというのである。
まず、オバマの元コミュニティー・オーガナイザーの経験は、貧困層の
人々を引き付けるが、ハーバード出身で「ハーバード・ロー・レビュー」
編集者という輝かしいエリートとしての経歴は企業家たちも受けがいい。
例えば、億万長者の投資家ウォーレン・バフェット(75)はオバマの
政治団体に個人献金の上限の5千ドルを“投資”し、「私が生きてい
るうちに、早く大統領に立候補してくれないか」と心待ちにしている。
またオバマは、黒人議員コーカスのメンバーで黒人からの信頼は
厚いが、同時に、伝統的価値観を持った白人からも気に入られている。
ジェシー・ジャクソンのようなこれまでの黒人政治家は狭い層からしか
支持を集められなかったが、オバマの支持には広がりがある。
さらに、政敵の共和党員さえオバマには一目置いている。
ハーバード大法学部時代の同級生で共和党全国委員長ケン・メル
マンは「あんないいやつにはぜひ成功してもらいたい」といい、共和党
重鎮リチャード・ルガー上院議員も「控えめで聡明だ」と称賛をおくって
いる。ただし、今のところすべては順風満帆に進んでいるが、政治の
世界は一寸先は闇。
将来のライバルは早めに潰しておこうとする動きも徐々にでてきている。
初の黒人大統領誕生への期待を背負って、足をとられずに、どこまで
実績を積み重ねていけるか、オバマの挑戦は始まったばかりだ。
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【私のコメント】アルルの男・ヒロシ氏によれば、フォーリンアフェアーズ
誌がオバマ上院議員の政策論文を掲載したという。
また、世論調査ではヒラリー上院議員の地盤であるニューヨークでも
急速に優位に立ちつつあるという。
投票日まで一年以上時間を残してはいるものの、オバマ上院議員は
米国大統領に最も近い場所にいる政治家ではないかと想像する。
世界の主要大国(G8+中国)の中で、大統領が強い権限を持つ民主
国家は米・露・仏の三カ国である。
米露両国の来年の大統領選の行方を占うには、先月の仏大統領選が
参考になる。これまで何度も取り上げたが、サルコジ大統領は
ハンガリー系亡命貴族を父とし、ユダヤ系ギリシャ人を母とする移民
二世である。
ハンガリー人やユダヤ人が中央アジアや西南アジアの遊牧民族の
血を引くことを考えれば、サルコジ氏は遺伝学的にはあまりフランス
人らしくない人物であろうと思われる。
これは、ケニア人留学生を父親とする、奴隷の子孫ではないアフリカ
系米国人であるオバマ氏が米国人としてもアフリカ系米国人としても
異端児である点に似ている。
サルコジ氏は自らが移民の子孫であることを取り上げつつ、移民全て
を排除すべきでない、排除すべきなのはフランスに相応しくない移民
なのだと主張したが、オバマ氏も自らが黒人の血を引くことを取り上げ
つつ米国の団結を主張しており、言外に米国に相応しくない人々を
排除すべきと主張している様に思われる。
そして、自国に相応しくない移民を排除するという人種差別的な行為
の下手人としてサルコジやオバマが雇われようとしている様にも
思われる。
国際金融資本の世界支配=グローバリズムの終焉を迎え、世界の
主要文明は、「我々は何者なのか?」という自己規定を始めると共に、
他の文明との境界線画定+内部に入り込んだ他文明所属国民の
排除を開始しつつある様に思われる。
サルコジ大統領は内相時代にパリ郊外で暴動を繰り返す移民の
子孫たちに対して「ゴミくず」という罵倒の言葉を投げつけた。
また、EU加盟を希望するトルコに対してサルコジ氏は選挙戦中に、
「カッパドキア人やアナトリア人は欧州人ではない」との侮蔑的発言
を行ったが、これは「トルコは偉大な国家だが我々とは別の文明に
属する」というシラク前大統領の敬意をこめた拒絶とは明らかに
異なる。
では、サルコジ氏の「ゴミくず」「カッパドキア人」「アナトリア人」に
対応するオバマ氏のキャッチフレーズは何だろうか?
私は、『There's not a black America and white America and
Latino America and Asian America;
there's the United States of America.
(黒人の米国も白人の米国もラテンアメリカ系市民のアメリカも
アジア系市民のアメリカも存在しない。
彼らが団結して結成した米国という一国家が存在する)』と言う
発言がそれに相当すると考える。
このオバマ氏の発言は感動的とも言える。
アメリカが白人のアメリカと黒人のアメリカに分断されるならば、自分は
体を二つに引き裂かれてしまうという悲鳴が行間から聞こえてくる。
そして、その悲鳴の率直さが多くの米国人をオバマ支持にさせている
のだと思う。しかし、この発言の裏にはオバマ氏を次期大統領に据え
ようとする米国中枢階層の別の意図が隠されている様に感じる。
ジェシー・ジャクソンのような従来の黒人政治家の多くは、奴隷の子孫
であったことにこだわり、白人との対決感情を心の中に秘め、黒人のた
めの政治を目指していた。
いわば、『United States of America』よりも『 black America』が重要だ
と考えていたのだろう。オバマはそのような姿勢を否定するだけでなく、
米国の黒人一人一人に『United States of America』と
『 black America』のどちらが重要か?と踏み絵を迫り、
『 black America』が重要と答える黒人は米国にいる資格がない、
アフリカに帰るべきだと主張し始めるのではないだろうか?
そして、各種の黒人優遇政策を廃止するつもりではないだろうか?
オバマ氏の視線はラテンアメリカ系米国人や、一部アジア系移民など
にも向けられているだろう。
「メキシコとアメリカのどちらを貴方は支持するのか」という踏み絵を
迫ることでオバマ氏は各個人の文明アイデンテティの明確化
(文明戸籍とでも呼ぶべきか)を実行するつもりではないだろうか。
米国やカナダに多い中国系・韓国系移民に対しても同様の事態が
想像される。それは、米国文明の主流派である白人文化を米国
文明と規定し、黒人文化やアジア人文化、ラテン系市民文化を
米国から排除してゆくことになるのではないだろうか。
それにしても、他の先進国の文化・文明と比較した時、建国の理念の
偉大さを宣伝し団結を叫ばねばならない米国はその文明の弱さを
示している様に思われる。
自国文明の誇らしさを常に自国民に語り続けなければ国家を維持で
きない韓国に似ている。
一方、日本文明は国家の維持のために建国の理念どころか、偉大さ
すら必要としない。
第二次大戦後に「日本国=世界最悪級の犯罪国家」という不名誉な
レッテルを貼られ国家が半ば滅亡した状態ですら日本人は団結を維持
し続けたのだ。
ようちゃんの意見。↓
★(米国の時期大統領選挙)はこれからフランスの時期大統領選挙
のサルコジ氏と同じ立場になる.
多民族国家の選挙では1つの旗の下に多民族を集結させるl
スローガン.プロパガンダが決めてになる
それが
DO you select 『United States of America』or
『 black America』?