自衛隊ニュース | 日本のお姉さん

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軍事情報 第299号(自衛隊ニュース)8,572部
                      平成19年(2007年)6月12日
こんにちは!!
おき軍事です。
今週もよろしくお願いします。

◎◎◎ 大臣会見概要 [ http://mod.okigunnji.com/ ] ◎◎◎
■【6月8日防衛省発表 久間大臣会見概要 (9時21分~9時26分)】

久間大臣会見概要

1 発表事項

 今日の閣議では、当省案件はありませんでした。
2 質疑応答

Q: 昨日、北朝鮮から2発の地対艦ミサイルが発射されたとの情報がありま
すが、事実関係はどのように把握されていらっしゃいますでしょうか。

A: そのような報道があることは聞いておりますけれども、今2発と言われ
ましたが、何発かも含めて私は正確には情報は得ておりません。

Q: アメリカのNSCが北朝鮮がミサイル発射を控えるべきだと、六者協議
の合意事項をきちんと履行すべきだということを発表しておりますが、その辺
についてはどうお考えですか。

A: ミサイル発射を控えるべきだということは、そのとおりだと思います。
六者協議で合意しているわけですから、北朝鮮は「こっちはこっちでやります
よ。」という姿勢はよくないと思います。誠意を持ってやっているのかという
ことについて疑問符がつきますから。しかし、北朝鮮はなかなかしたたかです
から、そう言われることは当然計算に入れてやっているのではないでしょうか。

Q: 陸自の情報保全隊の件ですが、文書の真贋について大臣は昨日「偽物

だとも見えないような感じだ。」ということをおっしゃいまして、本物の可能性
が高いのではないかということをおっしゃったんですけれども、一方で「文書
の真贋について答える立場にない。」ともおっしゃっています。作成者の名前
が文書に記されているのですけれども、その方について調査されるおつもり

はないでしょうか。

A: 文書の作成者については書いてないのです。調査報告が上がってきた

物をまとめて送ったのが、その組織名で出ているだけであって、中身につい

てはそれが正しいかどうかのチェックのしようがないのです。

だからあのような答え方をしたわけです。

Q: 訪問介護のコムスンで子会社への事業譲渡が脱法的行為ではないか

という指摘も挙がっていますが、政治家としてその対応について・・・。

A: 私もよくわかりません。私も介護事業について自ら少し経験しようと思
ったことがありますが、やはり法律を作る時にそういう子会社化するとか等、
そこまで全部念頭に置いて法律は作らないのです。動き出してから初めて

こういうやり方があったとかいうようなこともあるので、違法ではないけれど

も好ましくはないというケースなども出てくるのではないかと思います。

だから責任の所在とか、新しい事業をスタートする時というのは、どうしても

ある程度定着するまでに時間がかかると思います。

その間にそういうような便法というのが、色々と利用されるのではないで

しょうか。私は今度のコムスンについては、中身をよく知りませんから発表

する立場にはありませんが、総合的に言えば今後そういうような問題が、

法律に基づいて新規事業を進める時には、思いもかけなかったこういう

やり方があったのかというような、得てしてこの介護に限らず出てくると

思います。

金融などでも、先物なんかについての問題ですとか、色々な問題があり

ました。だから、そのような問題を見ていると実社会においては、我々が

法律を作る時に考えること以上のことが、色々と変化して
いくんだなということを思いますから、これから先、新しいものについては、
よく考えていかなければいけません。しかしあまりそれを考えて、人間性悪説
に立って制度を作ろうとすると、ガチガチになってしますので、それも善し悪
しな点もありますから、難しいですね。


■【6月6日防衛省発表 久間大臣臨時会見概要 (18時10分~18時18分)】

久間大臣臨時会見概要

1 発表事項

 なし

2 質疑応答

Q: 陸上自衛隊の情報保全隊が国民の行動を監視していたという文書を

共産党で公表されましたが。

A: 共産党が公表したことは承知しております。情報保全隊は、イラクに行
った留守家族がいろいろと心配している、あられもない中傷のビラを投げ込ま
れる等、いろいろな事があるから、どのような状況なのか心配はいりませんと
いう事を調べて、本人に連絡してあげる等、情報保全隊が情報収集に回って

いた。その文書か何かを共産党がまとめたかどうか分かりませんけれども、

手にしたというそういう話なので、私は未だ見ていませんが、あのような資料

は3週間くらいで破棄するようになっている文書ですから、調べようもない

です。

Q: 今日、共産党が公表した文書は、防衛省内で作成された物という事でよ
ろしいでしょうか。

A: それが本物かどうかというのは、分かりません。何年も前の話ですし、
イラクに行った当時の話ですから。しかも、その文書というのは、連絡をして
3週間位で破棄しているはずですから、こちらには残っていないのではない

でしょうか。

Q: 事実関係が正しいとすると・・・。

A: 正しいかどうか調べようがありません。3週間経ったら破棄するような
文書ですから、内容自体におかしい事があるのでしたら別ですが、内容

自体も正確かどうか分かりません。あの当時は、反対運動もありましたし、

家族に対して随分と圧力がかかっていたらしいですし、そういう事に関する

いろいろな話について、どのような話が持ち込まれたか、あるいは心配は

いりませんからということを、色々と一生懸命情報収集をしたのではない

でしょうか。

Q: 防衛省内の自衛隊の関係者に聞けば、こういう活動があったかどうかと
言う事は直ぐ分かると思うのですが。

A: それはやっていると思います。家族が心配ですから。いろいろな所から、
自衛隊であるが故に「あなたのご主人はイラクに行っている。けしからん。」
という事等、当時いろいろな事があったらしいですから、
そういう事について、
「何かありますか。」というような事を聞いて、「心配入りませんからね。」
というような話はしていると思います。合っているかどうかと言うのは別です
けれども。資料の中身が正しいかどうかについては、分からないと言って

いるのです。

Q: この形式での調査・報告はまだ行われているのですか。

A: 今は、しておりません。イラクに陸上自衛隊が行った当時の話ですから。

Q: していないというのは、それは調べて報告を受けたということですか。

A: いや、そうではありません。すでに陸上自衛隊は帰ってきているじゃな
いですか。そして心配なく、非常に評価されて帰って来ました。あの当時は

イラクに行ったために、戦争がさも起きているかのようなことを言っていた

ような人達がいたわけだから。あなたもそう思いますか。違うでしょう。

Q: 取材活動自体が反自衛隊・・・。

A: 記者ではないでしょう。

Q: 記者の活動が外に出てくる人を取材しようとしたという記録に、反自衛
隊活動という名前が付けてあった・・・。

A: 反自衛隊活動をした人のことを聞いたのであって、記者さんがそうして
いるのではない、その時にあなたは居たのかね。

Q: 書いている・・・。

A: 書いていることではない。書いていることが正しいかどうか、わからな
いと言っているでしょう。そうではなくて、あなた自身がその圧力をかけたの
かね。そうではないでしょう。

Q: ここに書いてあることが、正しいかどうかということを聞いているし
・・・。

A: 正しいかどうか分かりません、そんな3週間くらいで破棄しているよう
な文書なのですから。

Q: 今と同じような調査・・・。

A: 今、していないと思うよ。

Q: 他のテーマで・・・。

A: それは圧力をかけられ、嫌がらせ等があった時は、どういうようなこと
をされているのかについては、情報収集に回ります。それは当たり前の

ことですから。

自衛隊の隊員が朝晩、ひっきりなしに、家族がつけ回されるようだっ
たら大変だから、
「そういうようなことがありますか。」というようなことは、
聞きにまわります。貴方たちはそういう失礼なことをしますか。しないでしょ
う。今とは空気が違うから、あの当時は。

Q: 隊員の留守の家族を安心させるというのも目的・・・。

A: そうです。

Q: ということは、あれに基づいて、家族にこうだから心配ないという報告
もしているのですか。

A: たぶんしていると思います。

Q: 大臣、あの中にはイラクの反対だけではなくて、医療費の値上げ反対だ
とか、国民春闘の運動の動向等、直接イラクに関係のないことまで書かれ

ているのですが。

A: それは、イラクの事を中心に情報収集をやったのではないですか。その
時に、相手の人が、こんな事も言われた、こうですよと言われたら、そうです
かというような調子でその報告に乗せたのではないでしょうか。

Q: 国民年金の値上げ反対や、医療費の値上げ反対とか、直接イラクとは

全く別の項目のところに、そういう事も出ているので、それを共産党は国民

監視だと言っているのですが。

A: それは、私は知りません。私が聞いているのは、イラクに行っている隊
員の家族への情報収集を情報保全隊が行ったと聞いております。それ以外

の年金の話はよく分かりません。

Q: そういう内部の資料が外に漏れたという事については、どう思いますか。

A: 注意文書ですから、秘密文書ではないのです。3週間経ったら破棄して
良い事になっていて、また逆に破棄しなさいとなっています。そういう文書を、
丁寧に集めれば、外に出て行く事もあり得ます。だから、秘密文書としての

位置づけではないので、秘密文書だったら問題だけれども、秘密文書じゃ

ないわけです。

Q: 特にどこから漏れたかについては。

A: それは分かりません。

Q: それは調べられますか。

A: 調べようがありません。6時40分頃から事務次官が記者会見しますか
ら、そこで聞けばいいと思います。秘密文書でもなんでもないわけですから、
報告文書ですから。報告文書をまとめたものです。

Q: 関係者の記憶に聞けば、こういうものがあったかどうか・・・。

A: 詳しいですね。そういう対象になっているのですか?

Q: こちらからお伺いしているので、そういう話は全然関係ないと思います
が。

A: 答えづらいのですか。

Q: 民主党の増子議員が「イラク戦争に派遣するのは反対だ。」という発言
をしていたということが書かれていて、それが反自衛隊活動だという分類に

なっていて・・・。

A: それは政治家なら、反対する場合もあるし、賛成する場合もあるし、政
治家であれば堂々と胸張って「反対だ」と言えばいいわけですから。

Q: 反自衛隊活動だという分類になっていて、・・・。

A: 反自衛隊活動と、書いた人はそう思うかもしれないけれども、反自衛隊
活動ではないでしょう。ただ、イラクに行っている家族を非常に困らせないよ
うにしなければなりませんから。

Q: 自衛隊法に、そういう情報保全隊の活動根拠がないのではないかと、共
産党では言っていましたが。

A: そんなことはありません。情報収集は、自衛隊の仕事として、当然、情
報を集めなければいけないし、特に自衛隊の家族がどんな思いでいるかと

いうのは絶えずケアしないといけない。そのためには、家族のところに

行ってどんな話を、どんな圧力がかかっていますかというのを聞くのは仕事

として当然です。それは共産党の認識違いです。


■【6月5日防衛省発表 久間大臣会見概要 (8時55分~9時00分)】

久間大臣会見概要

1 発表事項

 今日の閣議は、私が週末にシンガポールに行ったことの報告をしましたが、
 それ以外は特にありませんでした。

2 質疑応答

Q: 今日と明日、日豪の防衛相会談や「2+2」が行われますが、どういっ
たところを重点的にお話し合いされて行きたいとお考えですか。

A: 重点的と言うよりも、総理と豪首相とで安全保障問題や防衛交流をはじ
め、日豪で対話を始めようという事を宣言されたわけですから、それを受け

て日豪の防衛首脳で確認し合って、これから先あらためて、防衛交流と

安全保障対話について積極的に取り組んでいく事を決めて、後は、

自衛隊と豪軍の実務者あるいは内部部局も含めて、お互い意見交換をし

ていく、そのステップの始まりだと思っております。

Q: 参院選の公示まで1か月となりましたが、ここへきて報道各社の世論調
査では安倍政権の支持率が急落しているのですが、ご覧になって如何

でしょうか。

A: 私は、そう一喜一憂しなくても良いのではないかと思います。各社の世
論調査は地域ごとに取っているのではありません。つまり、東京での支持率

と思えば良いのです。だから、地方での格差を是正しようと思って、地方を

配慮すると都市部での支持率は下がりますから、その時々によって違い

ますから。

Q: 都市部だとしたとしても、政権支持率と政党支持率も大分拮抗してきて
いるのですが、選挙の顔として選ばれた期待感の強い安倍総理ですが。

A: 首相の場合は、どちらかというと衆議院の小選挙区制の方に影響する

のです。参議院の地方は1人区でしょう、都市部は複数区でそんなに差が

付かないのです。だから私は、地方で頑張る事が大事だと。そ

のように皆さんも思っているし、そのための政策をとる、それが全体的な

支持率でいくと、ややもすると数の多い所で下がる可能性があると思います。

それと同時に、それは比例区の方に影響しますけれども、比例区は個人名

ですから、安倍総理が出るわけではありませんし、

自民党が出るわけではありませんから、個人名で取れる人が取ってくれる

ものです。そのところは、衆議院と参議院で選挙制度が違うので、やはり

そこが大事なのです。

Q: 海上自衛隊のイージス情報の流出ですが、また今日あらためて、舞鶴

や岩国などへも家宅捜索が入っておりますけれども、その捜査協力をして

いる中で、また家宅捜査が入るという・・。

A: それはまた別です。いままでの中身が替わっているわけではなくて、そ
の関連で、まだ解明できないことを捜査当局が一生懸命取り組んでいると

いう事ではないでしょうか。

Q: 支持率低下の原因について、大臣はどう考えていますか。

A: それはやはり、年金問題等についてだと思いますが、ただ厳密に言うと
報道の正確さを欠いている面があって、5千万人とか、5千万件とかいわれて
いますが、5千万人と言ったら、日本人約1億2千万人のうち5千万人がもら
えないというのは、常識的に考えられないのに、そういう誤解を生むような報
道になってしまって、煽られているという
そういう点がありますから、これは
今後分かってくるのではないかと思っています。

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例の陸自の件、臨時会見してたんですね。

あまりにバカバカしい話で、誰も見向きもしないと思ってましたが、
省は結構神経質なんですね。

それにしても、この臨時会見、傑作でしたね。
腹を抱えて笑ってしまいました。

そういえば、ある報道番組を「あれは報道ではない。お笑い番組だ。永久に残
すべし」と喝破した方がおられましたが、今回の臨時会見も、まさにコントです。
記者がボケて久間さんが突っ込む。
バランスからいうと、久間さんの突っ込みはもう少しキツくてもよかったので
は?相手はそれほどの大ボケです。

それと、年金に関する「五千万人捏造事件」についても大臣は触れておられま
すね。おっしゃるとおりだと思います。初めて聞いたときは私もビックリしま
したが、冷静に考えると、そんな馬鹿なことあるわけないんですよね。(笑)

こういう私利私欲に基いて意図的な捏造・煽動する人たちこそ、治安を乱し、
社会を悪くする元凶だと思います。しかるべく追求したほうがいいのでは?


(エンリケ航海王子)

 ☆ 配信元:おきらく軍事研究会
 ☆ 発行責任者:エンリケ航海王子
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