赤木新農相の意見
新任の赤城徳彦農相が5日、毎日新聞などのインタビューに応じた。
世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)について、
日本の発言力を確保し食料輸入国の主張を反映させることに意欲を
見せた。【位川一郎】
--WTO交渉にどう臨みますか。
◆いよいよヤマ場。特急列車に飛び乗るような状況だが、
G4(米、欧州、ブラジル、インド)だけ、食料輸出国だけで話が進むと
いうわけにはいかない。最大の輸入国である日本の立場をしっかり
織り込んでいくことが不可欠だ。(G4に日本、豪州を加えた)G6の閣僚会合
がぜひ必要だと、強く主張していく。
--農地制度の改革で、一般株式会社による農地所有の是非は?
◆まず、分散した農地をどうやって面的に集積するかが大事だ。
一足飛びに一般株式会社の農地所有へ行くのは問題点が多いのでは
ないか。投機的に農地を持つとか、きちっと営農ができるのかとか
。所有と利用は仕分けして集積を進めたい。
--「赤城カラー」をどのように出しますか。
◆私たちは自然の恵みの中で生かされている、という原点に返りたい。
今の人類の経済活動を続けると、自然を破壊し生存も危ぶまれる。
環境、地球温暖化、生物多様性などの問題に対して、農林水産行政は
一番重要なかかわりを持っている。
--食料自給率よりも輸入先の確保が重要という意見がありますが。
◆簡単に「輸入すればいい」というほど世界の食料事情にゆとりはない。
日本が経済力にあかせて買いあさったら大変なことになる。
国内で作れるものを作るのは当然だ。エネルギーと食料の代替関係が
問題になっているが、日本のバイオ燃料は食料生産に影響を与えない
ようにする。こういう対応は世界に発信していくべきだと思う。
2007年6月6日朝日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070606-00000000-maip-bus_all
赤城徳彦農相、頑張ってください。