チャイナの一般学生は何を考えているの?
6月7~8日には、チャイナでは大学入試の全国統一試験「高考」(高等学院
入試)が実施された。北京の大学では競争率は1.5倍以下だが、地方の
大学では2倍以上あるそうだ。
チャイナでは、全国統一試験でいい成績をとっても、希望校に入れないと
いうことがある。ーーー試験に参加すらできないこともある。
チャイナでは、各学校の各学科ごとに、戸籍所属地によって合格最低
ラインが決められており、北京や上海出身者の合格最低ラインは低く、
他の省の戸籍だと合格最低ラインが高く設定されているのだそうだ。
だから実際には地方出身者の競争率は2倍どころではないらしい。
地方の省から都会に引っ越し、都会の戸籍を取得して学んでいた学生や、
親の仕事の都合で地方の戸籍のまま都会で学んでいた学生、また、
地方のほうが試験に合格しやすいとよんで、逆に都会から地方に引っ越し
た学生たち、の中には、
チャイナ政府の「新しい戸籍を取った者は、前の戸籍所属地で全国試験を
受けるように」という新しい規則によって、受験ができなくなった者もいる。
チャイナの省は、独自に勝手に規則を作れるようで、高校生活を3年間、
地元で送らなかった学生は、全国試験を受けることができないという規則
を作った省がある。――――そこで、都会でも元の地方の省でも、全国
試験を受けることができなくなった学生がでたのだ。
大学受験の資格がなくなった学生は、18歳以下で2000万人にも達する。
チャイナでは、政府や省が新しい規則を作れば、国民にはどうすることも
できない。高級幹部の子供や、コネが効く親を持つ子供には、チャイナでの
生活は楽だが、一般のチュウゴク人には、大学に入ることも、大変なこと
なのだ。
ーーーしかも、大学に入って卒業しても、就職できるかどうかは分からない。
高級幹部の子供やコネがある子供には、未来は約束されている。一般の
チャイナの子供たちには、外国に留学し、外国の国籍をとることが夢らしく、
今年、上海で行われたアンケート調査では、高校生の30%、中学生の
50%が国籍を変えたいと望んでいることが分かった。
1978年以来、106万7000人のチャイナの学生が海外留学しているが
27万5000人しか帰っていない。海外の大学に留学した学生の10人に7
人がチャイナに帰らないのだ。
今年3月には、優秀な人材をチャイナに呼び戻すべく海外からチャイナに
帰った帰国組は、世帯登録制度を免除され、配偶者は就職の際は他者
よりも優先的に会社に入れるという制度や、帰国子女は優先的に入学
許可を得ることができるという条例が新しく作られた。
また、帰国組にはチャイナでの高額の給料が約束されている。
2005年は11万8500人の学生が留学のために出国した。2010年ま
でには出国者は200万人になる予定だ。その内、何人がチャイナに帰る
のだろうか。
都市に住んでいるかどうかや、家柄やコネのあるなしで人生が決まる
チャイナでは、本人の実力で勝負できる外国に住んで、外国の国籍を
取ることを夢見る人は多い。
チャイナ政府は、基本的に反米、反日を子供たちに教え込んでいるが、
アメリカは嫌いといいながら、アメリカのビザは喜んでもらうのが
チュウゴク人だ。
ちなみに、日本には在日チュウゴク人が60万人もいる。不法滞在者も
入れると何人になるのだろうか。
日本人との偽装結婚も、最近多くなっている。ダマされて売られたと言い、
日本での滞在資格を得るチュウゴク人売春婦もいる。不法滞在者の中に
は犯罪に走る者もいる。最近では一般の会社でも、チュウゴク人留学生を
雇う会社が増えてきた。友達の会社にも職安の人が「チュウゴク人はどう
ですか?」と声を掛けてきたそうだ。
優秀で、日本が好きなチュウゴク人には、日本にいてもらって結構なの
だが、日本の大切なお客様である台湾の李登輝元総統に、空港でペット
ボトルを投げつけるような失礼なチュウゴク人や、最初から不法滞在者に
なるつもりで日本に来るチュウゴク人研修生や犯罪者やスパイには
日本にいてもらっては困る。
みんなが夢と希望を持って生きることができるような日本であるように、政治
家から一般人、自衛隊員のみんなが頑張る国であってほしいと思う。
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参考資料1:「大陸の風―現地メディアに見る中国社会」
―――ふるまいよしこさんの2007年6月7日の記事
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/
参考資料2:
留学生の7割が帰国拒否!中国人材事情―華僑メディア7(
レコードチャイナ)
2007年6月2日「中国人材藍皮書(白書)」の発表に先立ち、華僑メディア
がその中身を発表した。藍皮書によると、
1978年から2006年の間に海外留学した中国人の数は約106万700
0人。そのうち、就学終了後中国に帰国した人数は27万5000人、残りの
79万2000人がそのまま海外に居住していることになる。
帰国しない中国人留学生のうち、20万人以上が現地で就職、すでに永住権
や国籍を取得している。また30万人以上の人は、当初留学生という形では
なく海外赴任する家族に同行、あるいは海外にいる親族を頼って、または
外国人と結婚という理由で出国したのだが、海外で高等教育を受けた後、
そのまま現地で就職し帰国していない。
1978年当時の指導者ドン・シャオピン氏の改革開放政策路線では、
若者を中心に海外留学熱がいっきに高まり、帰国留学生は中国国内の
職場で引っ張りだこだった。
現在は供給過多で、留学生が帰国しても就職困難な状況であるため、
このような数字になったとメディアは分析している。(翻訳・編集/本郷智子)
http://www.recordchina.co.jp/group/g8523.html