成田空港の暴漢こそ「中国」だ
【レポート】成田暴漢事件
台湾研究フォーラム事務局長 古市利雄
私の斜め後ろの方に犯人はいました。
台湾の方とお話している最中に、李登輝さんがいらして、あわてて緑の台湾旗
を振りました。李登輝さんが私の前を過ぎたところ、突然「ポンッ!」と、何か
が破裂したような音がしました。
ご夫人の曾文恵さんがひざをついていたので、てっきり近くの手荷物を置く机に
でもぶつかり、何か物が倒れた音だと思っていました。
ふと後ろにめをやると、キツイ目つきをしたがたいのいい男が、警察官によって
まさに取り押さえられようとしていました。
何が起ったのかわかりませんでした。2,3秒して、「発砲!?」と。
つぎつぎと、警察官が増えとりおさにかかり、チェックインをするカウンターの
方へ、その「群れ」が動いていきました。
「何やってんだー!!」と怒号がとび、見送りに集まった人の中からは、興奮と
怒りのあまり警察官と一緒に犯人を取り押さえようとする人もいました。
辺りは騒然。警察官が「現場、確保!!」と叫び、映画でも見ているかのようで
した。
倒れたように見えたのは、SPが身を盾にするように、李登輝さんと曾文恵夫人を
守り、その勢いで倒れてしまったのだと、ようやくわかりました。
李登輝さん一行は守られながら、手荷物検査を受けるカウンターの方へ無事歩いて
いかれたので、私たちはとりあえず安心しましたが、なかには「すみませんでした」
と、李登輝さんに聞こえるよう、声をあげる人もいました。
発砲ではなく、ペットボトルを投げつけたのでした。
犯人を「中国人だ!」という人もいましたが、私はそうした決めつけはしなかった
のですが、結局、中国人の犯行でした。
どうしてそんな卑劣なことをするのでしょうか。中国人はそんな人たちなので
しょうか。
最後の最後で、こうした出来事が起ってしまい非常に残念で、申し訳ない気持ちに
なりました。
こうした事件が二度と起らないことを願います。
~~~~~~~~~~
成田空港の暴漢こそ「中国」だ
台湾研究フォーラム会長 永山英樹
本六月九日、李登輝氏が十一日間にわたる日本訪問を終えた。その間、岩手県平泉の
中尊寺なる寺院が、脅迫を加える中国に阿り、李登輝氏への特別待遇の取り止めを受
けると言う一幕はあったものの、それ以外においてはすべて順調に日程をこなすこと
ができ、何よりであった。
その間、李登輝氏は絶えず日本国民を激励した。奥の細道を散策しては、日本の伝統
文化の美を国民に伝えた。靖国神社の参拝を通じては靖国神社とは何であるかを国民
に教えようとした。これらが事実であることは、李登輝氏の来日前、来日後の諸発言
をつぶさに見ればわかることである。そして記者会見や講演では、絶えず日本の覚醒
を訴えた。「日本は再びアジアのリーダーになれ」と。
つくづく「私」のない人だと思う。「私的旅行」だとは言っていたが、この人の念頭
には「台湾」しかない。さらに言えば、かつて「残された時間で台湾のために働くと
ともに、日本を励ましたい」と述べたように、「台湾」以外にはその運命共同体であ
る「日本」があるのだろう。そのことは、李登輝氏の今回の滞在中における以上の事
どもを見るだけで明らかである。
このように言えば、「個人崇拝」だの、「神格化」だのと即断する者もいるかもしれ
ないが、「私」を捨て「公」についた観点からこれを見れば、日本国民は李登輝氏と
言う日本のかけがいなき友、恩人に感謝するとともに、その覚醒の訴えに呼応しなけ
ればならないと言うことに気付くはずだ。
そうでなくてはならないのである。そこで本日我々は、成田空港において帰国する李
登輝氏を見送った。李登輝氏は「台湾万歳」を叫ぶ日本人に満面の笑顔で応え、一人
ひとりに握手をして歩いた。だがそのときだ。一人の中国人の男が李登輝氏との至近
距離まで走り、ペットボトルを二つ投げつけたのだ。それに対して李登輝氏は怒りの
表情で睨みつけた。幸い男は警官に取り押さえられ、投擲物も李登輝氏に当たること
はなかったが、夫人はSPに覆いかぶされた際、転倒して足を床に打った。
男は取り押さえる警官隊に唾を吐きかけ、抗議する日本人に暴行を加えるなど、不敵
の表情を見せた。それはそうだろう、これによって彼が本国で与えられるのは「民族
英雄」の称号である。なぜなら日本に媚びて靖国神社を参拝した分裂(台独)主義の
民族裏切り者に制裁を加えたのだから、中国の政府、国民がこれを称賛しないわけが
ない。
つまり、この卑劣な男こそが「中国」なのだ。今回の事件を通じ、「中国」が日本人
の前に顔を現したのだ。
中国とはここまで薄汚い国である。日本人はなお、日中友好を求めるか。台湾統一の
動きを黙認するか。
「李登輝」と比較して「中国」を見れば、自ずと日本の敵がどこであるかがわかるは
ずだ。上述の中尊寺などは、明らかに敵国に従う売国寺だ。何としてでも李登輝氏の
講演を妨害しようとした外務省などは売国省だ。彼らは道義のドの字も知らない国賊
である。こう言った連中の存在を、これからもなお許容するか。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html