イスラエルからのニュース
2007年6月6日(水)
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*政府は今日、安全保障会議でシリア戦線の状況を検討。シリア軍は臨
戦態勢だが、先制攻撃の可能性は低いと見られている。(H,P,Y)
*「六日間戦争」として知られる1967年の中東戦争から40年。各
国で様々な記念行事。国連の潘基文事務総長は、占領状態を終わらせ、
パレスチナ国家を樹立すべきだと語った。(Y,H)
*占領40年の式典で、自治政府のアッバス議長が「占領より悪い内戦
が迫っている」と警告。国防軍兵士の誘拐や、イスラエルに対する砲
撃を続けるハマスなどを非難した。(H,Y)
*左翼団体ピース・ナウの300人がヘブロンで「占領40年」を非難
するデモ。入植者との衝突は回避された。(H,P,Y)
*パレスチナ人の国防軍に対する訴訟を妨げる「インティファーダ法」
が最高裁で基本法違反とされたため、法務省は基本法の改正を検討。
人権団体ACRIは法務大臣に抗議の手紙を送った。(H,Y)
*東エルサレムのアラブ人が、独立自治体の設立を国連に申請。新自治
体は自治政府とは無関係だというが、帰属は不明。自治政府もイスラ
エル政府もこの動きに反対している。(P,H)
*公務員のラビが結婚式で謝礼を受け取るのは禁止すると、検事総長事
務所がチーフラビのメツゲル師に通告。(P,H)
*国防軍の軍規作成者が「兵士の命が任務より大切という感覚は誤り」
と苦言。世界の軍規の中で、人命の大切さを強調しているのは国防軍
の軍規だけで、ユダヤ教の影響だと教授は語っている。(P)
2007年6月7日(木)
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*自治政府のアッバス議長とオルマート首相が、今日予定されていたエ
リコでの会談を中止。互いに相手が会談を拒否したと主張しており、
中止の真の理由は判然としていない。(H,P)
*労働党首選は、ペレツ現党首がアヤロン氏を支持する方針を表明した
後も、バラク氏とアヤロン氏は接戦で予想が難しい。(H,P,Y)
*元国会議長のバーグ氏が、シオニズムは間違いだったと発言。外国籍
を取得するようイスラエル人に呼びかけた。バーグ氏自身も現在、フ
ランスで国籍を取得し、実業家となっている。(H)
*ヨーロッパで反ユダヤ主義事件が増加していると、米国の人権団体が
報告。フランスでは人種関連暴力は1割程度減っているが、ユダヤ人
に対する暴力事件は増加傾向を示している。(H)
*国防軍がヘブロンで手配中のテロリストをかくまっていた67歳の男
性を殺害。逮捕に来た国防軍兵士に抵抗したため。(H,P)
*ガザからスデロットに対して3発の
カッサムロケット砲攻撃と6発の
迫撃砲攻撃。大きな被害は無かった。(H,Y)
*ジュリアーニ氏ら、共和党の大統領候補数人が、イランの核保有阻止
のため戦術核兵器を使用することもありうると発言。(P)
*ナチスの幹部だったフレデリック・ジェンセン(86歳)がスペイン
で暮らしていることが判明。他にも多数の旧ナチ幹部がスペインに潜
伏していると、ナチ戦犯追及機関は予想している。(P)
*2000年のレバノン撤退を推進したことで知られるグループ「4人
の母」が、レバノン撤退と昨年の戦争は無関係だと弁明。レバノンか
らの一方的撤退が昨年の戦争を招いたとの批判が強いため。(Y)
2007年6月8日(金)
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*宗教政党シャスの霊的指導者オバデヤ・ヨセフ師が大統領選挙でペレ
ス氏を支持することを決断。党の議員に指令を出した。ペレス氏がリ
ブリン氏を決選投票で破る可能性が高まっている。(H,P,Y)
*シリアはイスラエルとの和平を求めていると、シリア政府高官が説明。
欧米の外交関係者には、シリアが真剣だとの見方も出ている。(P,Y)
*フリードマン法相が検事総長の選任手続きを改訂する方針を表明。マ
ズズ検事総長は事前に相談が無かったと不満を表明した。(H)
*バーグ元国会議長の反シオニズム発言に驚愕した多くの国会議員が、
バーグ氏を国営墓地に埋葬すべきでは無いと発言。(H)
*シリアとの軍事的緊張が高まる中、政府はゴラン高原に展開する国連
部隊1200人の増派を求めない方針。国連部隊は、オーストリア軍、
カナダ軍のほか、日本の自衛隊などで構成されている。(H)
*学会でイスラエルボイコットの動きに反対の動き。イスラエルボイコ
ットには協力しないとの声明文に署名集めを進めている。(P)
*ガザでハマスとファタハの抗争が再燃。1人が死亡し、17人が負傷
した。ファタハに誘拐されたハマスのメンバーは「ユダヤ人でもあれ
ほど残酷なことはしない」と恐怖の拷問体験を語った。(P)
*キリスト教系の新宗教クリスチャン・サイエンスが、イスラエルの子
供向けサマーキャンプに講師を派遣していることが判明。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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クリスチャン・サイエンスは、キリスト教の「異端」だが、
なぜ、イスラエルのサマーキャンプに講師を派遣しているのか
不思議だ。イスラエルには信仰の自由があって、キリスト教の
異端でも、活動できるようだ。
イスラエルの中にも、いろんな考えの人がいて、意見を言い合っている
らしい。
ファタハに誘拐されたハマスのメンバーが「ユダヤ人でもあれ
ほど残酷なことはしない」と恐怖の拷問体験を語ったというのが
印象に残った。どんな恐ろしい拷問をしたのだろう。
同じパレスチナ人でもお互いに殺し合いをして、決してまとまることはない
のは、アラブ人らしいと言えばアラブ人らしい。自治政府のアッバス議長は
国防軍兵士の誘拐や、イスラエルに対する砲撃を続けるハマスなどを
非難している。最近、日本に来て、自治政府に対する援助を再開してくれと
言いに来たのは、誰だったけ?ハマスのおかげで、自治政府の
イメージまで落ちてしまっている。
パレスチナの失業率は50%以上だそうだ。
日本人には、イスラエル人よりも、パレスチナ人をひいきにする人や団体が
いるが、兵士を誘拐したり、ガザからイスラエルの町にカッサムロケット砲を
毎日打ち込むハマスの味方をするのは、間違っている。
ユダヤ人はパレスチナ人から土地を購入して、住んでいたのだ。
戦争の時に、イギリスを助ければ土地をあげるという約束を信じて、
ユダヤ人はイギリスを助けた。その後、国連でイスラエル国家が認められた
国なのだ。イスラエルを諸悪の根源のように言うのは止めて欲しい。
イスラエル人は国を亡くしてから1000年以上も、世界中に散らばって
がんばって生き抜いていたのだ。イスラエルは、元々は、パレスチナに
住んでいたのだ。イスラエルが元の国に帰れたのは奇跡のひとつだ。
一度、国を亡くしたら、もう取り返せないのは普通だが、
イスラエル人は、ドイツに酷い目にあった民族。どうしても自分たちの国が
欲しくて頑張ったのだ。
パレスチナ人は、自爆テロばかりして、イスラエル人と共存できなかったし、
今でも、内輪で内紛状態。産業も発展していない。
イスラエルを非難する人は、パレスチナに工場を立ててあげたらどうかと
思う。内紛に巻き込まれて大変だと思うけど。
わたしは、クリスチャンだから、イスラエルに同情的になってしまう。
あんな小さい国なのに、周りが敵だらけなのに、よく頑張っていると思う。