トルコ軍がクルド人ゲリラを追ってイラク北部に越境攻撃 | 日本のお姉さん

トルコ軍がクルド人ゲリラを追ってイラク北部に越境攻撃

▼とうとうトルコ軍がクルド人ゲリラを追ってイラク北部に越境攻撃、トルコ滅亡戦争の始まりか?(国際情勢の分析と予測)
●トルコ軍クルド人ゲリラ追い、イラク北部に越境  産経新聞 2007/06/07
【カイロ=村上大介】AP通信によると、複数のトルコ治安当局者は6日、数千人のトルコ軍が同日早朝、クルド人武装勢力を追跡し、イラク北部に越境したことを明らかにした。本格的な侵攻ではないとしている。武装勢力は、トルコからの分離独立を求めるクルド労働者党(PKK)とみられる。PKKがイラク北部のクルド人自治区の山岳地帯を出撃拠点とし、トルコ南東部でテロや攻撃を行った後、イラク領に逃げ込んでいることから、トルコ側は大規模掃討作戦の可能性を示唆し、イラクのクルド人組織やイラク政府に対し対策を講じるよう要求している。トルコ外務省報道官は6日、イラクのクルド人組織指導者と対話の用意があると語っており、6日の越境はイラク側への警告の意味が強いとみられる。
一方、クルド自治政府当局者はロイター通信に「(トルコ軍による越境の)情報をつかんでいない」と述べた。
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●トルコ軍、イラク北部への大規模侵攻を否定  2007年6月7日  ロイター
[アンカラ 6日 ロイター] トルコ軍関係者は6日、同国軍がクルド人武装組織を攻撃するため、イラク北部に大規模な侵攻を行ったとの一部報道を否定した。ただ、国境の山岳地帯で限定的な攻撃は行ったという。軍関係者は「越境攻撃ではない。限定的な作戦だ」と発言。作戦に関わった兵士の数などは明らかにしなかった。同関係者によると、イラク北部には、クルド人独立を目指す武装組織、クルド労働者党(PKK)のメンバー4000人が潜伏しているとみられ、トルコ軍がPKKメンバーを追跡して、イラク領内に入ることは珍しいことではないという。トルコ金融市場では、イラク侵攻の報道を受け、外国人投資家の間で、国内経済や対米関係に悪影響が出るのではないかとの懸念が浮上、リラと債券が下落した。
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●米国防長官、トルコにクルド人自治区への武力行使控えるよう要請 2007年6月4日   ロイター
[シンガポール 3日 ロイター] ゲーツ米国防長官は3日、トルコに対し、イラク北部のクルド人自治区への武力行使を控えるよう要請した。国境地帯では、緊張が高まっている。長官は、当地で行われたアジアの安全保障に関する会合の際、記者会見で「トルコの安全確保のため、この問題に引き続き取り組んでいきたい。また、国境を越えてイラクに一方的な武力行使が行われないよう期待する」と述べた。トルコ軍は、トルコ南東部のイラク国境付近で部隊の動きがあり、イラク侵攻があるのではないかとの懸念が浮上している。先週には、爆弾攻撃でトルコ人12人が死亡した。これを受け、トルコ軍は戦車をイラクとの国境付近に進駐させた。トルコ側は、爆弾攻撃はクルド人の分離独立を目指すクルド労働者党(PKK)の犯行と非難。ただ、戦車の移動は通常のものと説明した。
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●トルコ、イラク侵攻警告 クルド人組織の拠点 米は板挟み  2007年6月6日  産経新聞
【カイロ=村上大介】トルコ国内で分離独立を唱え武装闘争を続ける非合法組織、クルド労働者党(PKK)が、イラク北部を出撃拠点としていることから、トルコはイラク領内への地上侵攻の可能性をちらつかせ、緊張が高まっている。ゲーツ米国防長官は3日、「トルコ軍の侵攻はイラク情勢を複雑化させる」と警告しており、トルコ軍が直ちに侵攻に踏み切る可能性は少ないものの、トルコ南東部では連日、PKKゲリラとトルコ軍の戦闘が発生、国境地帯でのトルコ軍増強の動きも伝えられている。PKKのテロに悩まされてきたトルコは同国南東部で掃討作戦を展開しても、ゲリラたちがイラク北部のクルド人自治区に逃げ込むことから限定的な地上侵攻を行ったことがある。だが、2003年のイラク戦争でイラクに新体制が発足した後は侵攻を控え、イラク政府と米軍に「善処」を求めてきた。

しかし、PKKの活動はその後も衰えを見せず、トルコ軍参謀総長は今年4月、自衛のためにはやむを得ないとして限定的な侵攻作戦の可能性に言及。先月22日に首都アンカラで6人が死亡、100人以上が負傷するテロが発生、PKKの仕業と断定されたことから、国内ではイラク北部への軍事作戦を求める声が急速に高まっている。宗教と世俗主義の関係をめぐって軍と緊張関係にある公正発展党のエルドアン首相も軍の地上侵攻作戦に支持を表明、イラク側に対しPKK対策に真剣に取り組むよう警告した。これに対し、バルザニ・クルド自治政府議長は2日、「脅迫は通じない」と反発。イラクのマリキ首相(イスラム教シーア派)も「イラクの主権は尊重されなければならない」と述べた。

米国は、旧フセイン政権時代から支援してきたイラク北部のクルド人勢力がイラク新政権で重要な位置を占める現在、同盟国であるトルコの間で板挟みとなっている形だが、イラクの治安が安定しない中でイラク北部に新たな火種を持ち込みたくないのも事実。一方、トルコは、イラク北部のクルド人勢力が事実上の独立への動きを強めれば、トルコ国内のクルド人の分離独立機運につながることを懸念している。
ロイター通信によると、トルコ軍は3日、イラク北部の山岳地帯にあるPKK出撃拠点に激しい砲撃を加えた。同様の問題を抱える隣国イランも先月23日、イラク北部国境地帯にあるイランのクルド人武装勢力の拠点を狙って砲撃している。
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●トルコで自爆テロ 6人死亡、100人が負傷 2007年5月24日 産経新聞
トルコの首都アンカラ中心部の繁華街にあるショッピング・モール入り口付近で22日夜、爆弾テロがあり、6人が死亡、約100人が負傷した。オナル・アンカラ県知事は23日、爆発は28歳の男による自爆テロだったと発表した。同知事によると、爆発物は少数民族クルド人の分離独立を目指す非合法組織、クルド労働者党(PKK)が過去のテロで使用したものと類似していた。ただ、犯人がPKKのメンバーだったかどうか裏付けは取れていないという。(カイロ 村上大介)
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●レバノン政府軍、最大規模の激しい砲撃 14人死亡  2007/06/02 産経新聞
●イスラエルで政変の兆し 連立与党・労働党党首選で現職敗北  2007/05/29 産経新聞
●7日の首脳会談は延期 イスラエルとパレスチナ  2007/06/06 産経新聞
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上の記事をまとめて:見ると次のシナリオが予測されるーーーーー
*5月22日のクルド人組織によるとされる自爆テロ事件以後緊迫していたトルコ・イラク国境で、6月6日にとうとうトルコ軍が国境を越えてイラク領内に攻撃を加えたという。これを否定する情報もあり、事態の詳細は現時点では明らかではない。しかし、もしイラク側からトルコ軍の越境攻撃を認める発言が行われるならば、米国+クルド人勢力vsトルコ軍という軍事対決に結びつきかねない非常に危険な状態である。

以前にも触れたとおり、私は陰謀論の立場から、この戦争によりトルコは軍事的に敗北し滅亡、その結果クルド人地区、中央部のトルコ人地区、西部の世俗的・欧州人的容貌のトルコ人地区の三つの地域に分裂して西部地区のみが将来EUに加盟するというシナリオを予想する。そして、トルコ軍部はこのシナリオを成功させるためにわざとクルド人問題を紛糾させ、わざと戦争で負けてEU加盟という目標を達成する考えではないだろうか。

また、同時にレバノンとイスラエルでも国内で混乱状態が悪化しつつあることが注目される。これも私の想像だが、トルコが対イラク戦争に敗北するのと同時期にレバノン・イスラエルでも内乱状態に移行して、レバノンを少数派のキリスト教徒が、イスラエルを少数派のアシュケナジーが支配するという体制が崩壊するのではないだろうか。そしてその後は、レバノンは多数派のシーア派と少数派のスンニ派が、イスラエルは多数派のスファラディ(ユダヤ教を信仰するアラブ人)と少数派のイスラム教徒(アラブ人)が支配する体制に移行すると想像する。

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クルド人っていうのは、かわいそうな民族で、

第二次世界大戦の時に、外国に変な国の切り取り方を

されて、ひとつの民族なのに、バラバラになって、いろんな

国に分けられてしまったのよね。

イギリスは、ユダヤ人とアラブ人に、イギリスの味方をしたら、戦後、土地を

あげると約束したのだけど、ユダヤ人は国連で

イスラエルという国が認められたけど、クルド人はバラバラになったまま。

でも、クルド人というのは、めちゃめちゃ頑固で、イスラム教でも、伝統的な

行事に固執する民族で、現実的なトルコ人にとっては、クルド人って

いうのは、やっかいな連中なんだよね。(トルコ人が言っていた。)

奥さんが浮気したら殺すし、お兄さんが死んだら、弟がお兄さんの

奥さんと結婚しないといけない。(クルド族の映画を観た。)

しかし、ひとつの民族なのに、国がバラバラだなんて、お気の毒としか

言いようが無い。でも、トルコでテロを起すから、嫌われている。

クルド族にしたら、テロではなくて、独立運動なんだろうけど。

テロを仕掛けられるトルコの気持ちも分かるので、どっちの味方をしたら

いいのか分かりません。