イスラエルからのニュース
2007年6月3日(日)
****************************************************
*ハマスとファタハが、エジプトの仲介で停戦交渉中。両者の停戦と共
にイスラエルとの包括的停戦を目指す。ハマスはガザと西岸地区の同
時停戦を求めているが、イスラエルは段階的実施を提案中。(H,P)
*英国などで広がるイスラエルボイコットの動きに対抗するため、リブ
ニ外相が対策会議を招集へ。英国外務省にも抗議を行う。(P,Y)
*3月から誘拐されているBBC記者の映像を「イスラム軍」と名乗る
武装組織が公開。自治政府のエレカット氏は、記者解放のため、自治
警察が武力を使う可能性もあると語った。(P,H)
*大統領選挙を前に、シャスの動向が焦点に。ペレス氏の当選は、シャ
スの支持にかかっている。(H)
*国防軍がガザのフェンス近くで不審な動きをしたパレスチナ人少年2
人を射殺。また、イスラム聖戦のメンバー1人も殺害した。(P,Y)
*レバノン北部のトリポリでは、パレスチナ難民キャンプに立てこもっ
たアルカイダ系武装勢力とレバノン軍の戦闘が本格化。(H)
*カッサムロケット砲がスデロットに
着弾。大きな被害は無し。スデロットへの砲撃は
週末も1日数発のペースで続いている。(Y)
*ベングリオン空港で、人種により治安検査の程度を変えているのは人
権侵害だと人権団体が訴え。(P)
*「女性の権利拡大が中東和平の鍵」と元モサド長官のハルベー氏。イ
スラム過激派は女性の権利拡大に強く反対している。(P)
2007年6月4日(月)
****************************************************
*ガザ地区とイスラエルを結ぶエレズ検問所に
武装勢力が砲撃。国防軍兵士4人が負傷した。(H,P,Y)
*労働党首選に敗れたペレツ現党首が、決選投票でアヤロン氏を支持す
る方針を表明。バラク元首相は苦しい立場になった。(H,P,Y)
*リブニ外相が「閣議でヒズボラ攻撃に賛成した時は、戦闘が1日で終
わると思っていた」と証言していたことが判明。基本的には外交的手
段による解決を主張していたという。(P,H,Y)
*イランのアフマディネジャド大統領が「イスラエルの最期のカウント
ダウンが始まった」と演説。(H,P,Y)
*西岸地区の入植地跡ホメシュで右派が大規模な集会を行うことを、国
防軍が許可。ガザ撤退は失敗だったとの認識が広がり、右派の中では、
入植地の再占拠を目指す声が高まっている。(H)
*ジェニンで国防軍がアルアクサ殉教団のメンバー1人を殺害。ナブラ
スでもパレスチナ人1人が国防軍の銃撃で死亡。(Y)
*イランのTVが戦前のヨーロッパでのユダヤ人迫害を描く連続ドラマ
を放映中。ユダヤ人問題でヨーロッパを非難するのが狙いか。結末で
ホロコーストを否定するかどうかに注目が集まっている。(H)
*TVの女性アナウンサーがベールで顔を覆わないなら殺すと、ガザの
イスラム過激派が脅迫。ガザでは現代的な服装の女性が酸をかけられ
る事件などが多発しており、恐怖政治の懸念が高まっている。(P)
*ユダヤ人は知恵遅れの人を家庭で世話する希望が強いが、アラブ人は
世間体から施設への収容を望む傾向が強いことが判明。(P)
2007年6月5日(火)
****************************************************
*国防軍が戦車15台でガザ南部に1キロ余り侵攻。銃撃に使用されて
いた拠点などを破壊した。
スデロットに対しては、7発のカッサム
ロケット砲が撃ち込まれたが、大きな被害は
無かった。(H,P,Y)
*国際人権団体のアムネスティがイスラエルを一方的に非難する報告を
発表。パレスチナのテロ活動にはほとんど触れない内容で、言葉遣い
もあまりに感情的だと非難が出ている。(H,P,Y)
*スペインとフランスが、イスラエル滅亡発言を繰り返しているイラン
のアフマディネジャド大統領を非難。(H,P)
*エジプトがシナイ半島でベドウィン人から1.5トンの爆薬を押収。
ベドウィン人は最近、パレスチナ武装勢力を支援する傾向を強めてお
り、エジプト警察との緊張が高まっている。(H)
*ヒズボラに軍事情報を漏らしたアラブ系のビシャーラ議員を逮捕しな
かったのは、議員不逮捕特権を剥奪する手続きで捜査情報が明らかに
なり、捜査に支障があるからだとマズズ検事総長が説明。(Y)
*リクードのネタニヤフ党首が、1967年の軍事境界線に戻るのは危
険だと演説。西岸地区は確保すべきだと語った。(Y,P)
*イランに毒ガスの原料などを販売した罪で1997年から服役してい
た人物が仮出所。反省しており、危険が無いため。(Y,P)
*全国民に配備されているガスマスクの更新が、予算不足で進んでいな
いことが判明。シリアとの戦争では化学兵器が使われる可能性が高く、
軍事関係者は懸念を表明した。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「英国などで広がるイスラエルボイコットの動きに対抗するため、
リブニ外相が対策会議を招集へ。英国外務省にも抗議を行う。」
イスラエルは、偉いなと思った。変なことをされたら、ちゃんと
抗議を行うために、対策会議を開くんだよ!
日本も見習って、外国に変な批判をされたら、抗議をしてほしいんだよ。
全国民がガスマスクを持っているというのも、偉いと思った。
でも、予算不足で、新しいガスマスクを変えないのが悲しい。
シリアが、化学兵器を使いそうだということも、悲しい。
「レバノン北部のトリポリでは、パレスチナ難民キャンプに立てこもっ
たアルカイダ系武装勢力とレバノン軍の戦闘が本格化。」
レバノンも、アルカイダ系武装勢力に難民キャンプを乗っ取られるのは
嫌なようだ。イスラエルと平和に過ごしていたいなら、武装勢力に
レバノンを自由にされないようにするしかない。