【産経】李登輝前台湾総統と会見(要旨)
2007年6月3日産経新聞
■「日本は中国に対抗、アジアで主導権を」
来日中の台湾の李登輝前総統は3日、山形、宮城両県を私的旅行中に
産経新聞と会見し、「日本は中国に対抗してアジアにおける主導権を確立
すべきだ」と述べ、安倍晋三首相のリーダーシップに期待感を表明した。
李氏はこの日、山形・山寺で「奥の細道」ゆかりの立石寺を訪れ、
仙台市内では地元支援者による歓迎会に出席、日台の学術・文化交流に
努めた。
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安倍首相本人は、案外落ち着いていると思う。彼をサポートする参謀格
が必要だが、まあいいんじゃないか。
今後、大切なのは、日本が直面する問題は何かを、きちっと掌握すること
だろう。
日本の政治は田中内閣以降、小泉政権になるまでへんてこだった。
国のために何をやるか。これが見えなかった。小泉純一郎前首相が変え
た流れを受け、安倍首相に新しい方向をつくってほしい。
そのためには世論やメディアに影響されず、十年先を見据えて国づくりを
考える必要がある。
例えば、中国との関係だが、中国人のしたたかさを日本人はあまり
知らない。知っている人もいるが、利益にとらわれ、生ぬるくなる。
国がどうなるかをあまり考えない。このような時勢の中でこそ、思い切って
新しい方向付けをするリーダーシップが求められる。
日中関係は今こそ大きく動かさなければならない。
頼りだったアジアにおける米国の影響力が低下しており、ならば日本は
中国にどう対応するか。強大な胡錦濤(総書記)には警戒が必要で、表面的
にはいい関係をつくりながら、キーポイントでは相手に妥協させる“賢さ”が
大切だ。相手を知り、決して受け身になってはならない。
日台の関係強化のためにも、首相にはアジアで中国に対抗する
イニシアチブを握ることを期待する。
台湾の声:http://www.emaga.com/info/3407.html
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日本が弱いところをよく知っているから、
これだけ言えるんだね!