イスラエルからのニュース
2007年5月30日(水)
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*国防軍がガザのハマス施設を引き続き攻撃中。ハマスのメンバー2人
が死亡した。また、西岸地区でもテロリスト拘束作戦で銃撃戦となり、
アルアクサ殉教団のメンバー2人が死亡した。(P,H,Y,7)
*ペレス副首相が今日、大統領選挙に出馬を宣言へ。労働党のアビタル
氏、リクードのリブリン氏も出馬し、大統領選挙は混戦となる見込み
で、ペレス氏が勝つかどうかは予測が難しい。(P,H)
*労働党首選はバラク氏とアヤロン氏の決選投票となるため、ペレツ氏
がどちらの陣営を支持するかが焦点。オルマート首相は、首相を敵視
するアヤロン氏の当選を阻止するため、バラク氏に協力か。(H)
*「カッサムロケット砲を止めてもらうために、ハマスやイスラム聖戦
と合意をするつもりは無い」とオルマート首相。(P,Y)
*スデロットの学校全体を防弾仕様にせよとの父兄会の訴えを最高裁が
支持。国は学校内に安全室を確保すれば十分だとしていた。(H,Y)
*「レバノン戦争の戦死者は無駄死にではなかった」とオルマート首相
が国会で証言。「平和のため必要な代価」だったと語った。(Y)
*絶え間ない砲撃にさらされているスデロットの住民4人がスイス、フ
ランス、ベルギーを訪問する4日間の旅に出発。あまり報道されない
スデロット市民の恐怖の生活を多くの人々に証言するため。(P,Y)
*自治政府のハニエ首相は国防軍の暗殺を恐れて公開の場での行動を極
度に制限。首相自宅近くの警備小屋も攻撃対象となったため。(7)
2007年5月31日(木)
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*国連安保理がレバノンにおけるハリリ元首相暗殺事件を裁く国際法廷
の設置を決議。この事件はシリアが関与したと言われる。レバノン国
内の親シリア派と反シリア派の対立が激化する恐れも。(H,P)
*スデロットへの砲撃は止まらず、
民家に被害。送電線も被害を受け、
一時、全市が停電した。(H,P)
*西岸地区のナブラスで昨夜、車が爆発して2人が死亡、2人が負傷。
国防軍の関与は無く、爆弾の操作ミスの疑いが強い。(H,P)
*ハマスのダマスカス本部のマシャールが、
ガザからのカッサム砲撃を強化する
方針を表明。
「ガザ撤退もレバノン撤退も武力攻撃の成果。
占領を終わらせるのは武力攻撃だけ」と語った。(Y,P)
*国連安保理が、パレスチナ武装勢力の
スデロット砲撃を非難する声明。
パレスチナ代表は「一方的な決議だ」と反発した。(Y)
*英国の大学教職員組合が圧倒的多数でイスラエルボイコットを決議。
以前にも同様の決議があったが、効果は限定的だった。(H,P,Y)
*EU議会のポッタリング議長が国会で演説。自治政府に対する税金の
送金凍結を解除し、拘束中の議員らを釈放することを求めた。(H)
*米国のライス国務長官がイスラエルとシリアの和平交渉に懐疑的な見
方を表明。シリアは地域の不安定化を目指しているとの理由。(P)
*国防軍がラファエル社製の防衛システムをガザの境界線沿いに設置へ。
遠隔操作で侵入者を銃撃することができる画期的な装置。(Y)
*イスラエルの世論調査で、2年前のガザ撤退は誤りだったとの意見が
48%に。撤退は正しかったとの意見を大きく上回った。(I)
2007年6月1日(金)
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*オルマート首相が6月19日に米国でブッシュ大統領と会談すること
が決定。両首脳の直接会談は昨年以来。(Y,H)
*中東和平カルテット(EU、国連、米国、ロシア)が、パレスチナに
カッサム砲攻撃の中止を要求。イスラエルには民間施設への反撃を避
けること等を求めた。エジプトは「一方的だ」と反発。(Y,H,P)
*政府がシリアとの和平交渉を検討中か。しかし、シリアの真意を疑問
視する声も政府内には根強い。(P,H)
*英国では大学教職員組合に続き、官庁関係の労働同盟もイスラエルボ
イコットを決議。イスラエルの労働同盟が懸念を表明した。(P,Y,H)
*2001年に23人の死者を出したビル崩壊事故の原因を作ったとし
て、脆弱で安上がりな工法を発明した建築家に懲役4年の刑。遺族ら
は、刑が軽すぎるとして怒りの声を上げている。(Y,H,P)
*政府は、自治政府に引き渡さず差押えている税金を、ハマスの手に渡
らない形で自治政府に送金することを検討中。(H)
*ファタハとハマスがエジプトで停戦協議へ。エジプトの仲介で両者が
争いを止め、イスラエルに対するロケット砲攻撃を1ヶ月間中止し、
その後にイスラエルとの停戦交渉を行う案が検討されている。(P)
*ノルウェーが自治政府に対する援助を再開。同国はすでにテロ組織ハ
マスを含む自治政府を今年3月の成立時点で承認している。(H)
*アウシュビッツなどの収容所跡が財政難を解消するため入場料を徴収
か。ヨーロッパのユダヤ人指導者は反発している。(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp