トガリサルバって何!?
◇原電悩ます
原発に新たな敵か――。例年この時期から原発の海水取り入れ口に 大量に押し寄せ夏場の風物詩のように電力会社を悩ませるのは
クラゲだが、今度は日本原子力発電(原電)の敦賀原発の取水口に
大型プランクトン「トガリサルパ」が侵入。
復水器のフィルターに付着したため原電が2号機を出力降下させた。
トガリサルパは、「海のパイナップル」として知られるホヤに近い ゼラチン状の大型プランクトン。
原電はフィルターに大量に付着したのを取り除くため、28日夜から
出力(定格116万キロワット)を40%まで落として運転しているが、
同プランクトンによる障害で同社の原発が出力を下げるのは初めて
という。
原発では取水口から頻繁に吸い込まれるクラゲなどの対策で 防塵装置を設けているが、より小さなトガリサルパは装置では
取り除ききれない。
さらに粘性があり復水器の直前にあるフィルターに張りついてしまう。
通常は水を逆流させる洗浄システムで対処できるが、今回は大量に
押し寄せたため、目詰まりを起こしたとみられる。
◇大型回遊魚、成育には好影響--県試験場 県水産試験場によると、トガリサルパは数年おきに4~5月ごろ、 大量発生して漁業被害をもたらすこともあるが、一方で大型回遊魚の
餌ともなり、サバなどの成育に好影響があるという。
流れに逆らうほどの遊泳力をもたず、今年は同試験場にトガリサルパ
による漁業被害の報告はないため、「大量発生ではなく、最近の強風
が潮の流れに影響し、大量に流れ着いた可能性も考えられる」と
分析する。毎年、発生のピークは5月までで、今後は漂着も収束すると
みている。【高橋隆輔】
5月30日13時1分配信 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070530-00000137-mailo-l18 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ プランクトンが原発のジャマをすることがあるなんて、 知りませんでした。 |