チャイナがＷＨＯと秘密覚書をかわして台湾を締め出している。

　【ワシントン29日時事】台湾の陳水扁総統は29日、台北とワシントンを結ぶテレビ中継による記者会見を行い、今月半ばの世界保健機関（WHO）年次総会が台湾の正式加盟を拒否した問題に関し、「中国とWHO事務局は台湾の活動を規制するための秘密覚書に調印している」と批判、台湾のWHO加盟を認めるよう重ねて国際社会に訴えた。
　陳総統によれば、この秘密覚書は2005年7月に調印されたもので、台湾の医療・公衆衛生の専門家がWHOの活動に参加する場合は、中国の事前承認を必要とするとの内容。陳総統は、WHOからの締め出しは「健康維持という基本的人権を台湾市民からはく奪するものだ」と指摘した。　

5月30日1時3分配信時事通信