イスラエル軍をロケット弾で攻撃し、イスラエル兵1人が軽傷を負った。 | 日本のお姉さん

イスラエル軍をロケット弾で攻撃し、イスラエル兵1人が軽傷を負った。

 【カイロ=村上大介】ロイター通信によると、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは19日、パレスチナ自治区ガザ地区北部で、イスラエル軍をロケット弾で攻撃、1発が軍用ブルドーザーに命中し、イスラエル兵1人が軽傷を負った。同軍は、ハマスによるイスラエル領へのロケット弾攻撃を阻止するため、ガザ地区に空爆を加えており、19日もパレスチナ人2人が死亡し、5人が負傷した。

 同通信によると、イスラエル軍が16日にハマス軍事部門の標的に対する空爆を開始してから、パレスチナ側の死者は少なくとも17人にのぼる。同軍はガザ北部の自治区側にも戦車などを投入している。

 一方、内部抗争を続けるアッバス自治政府議長率いるファタハハニヤ首相が属するハマスは19日、エジプトの仲介で新たな停戦に合意。停戦は同日午後3時(日本時間同9時)に発効し、双方の武装組織メンバーは街頭からの撤退を開始したもようだ。

 だが、停戦発効直前に、ガザ地区の情報担当責任者を務めるアッバス議長補佐官の車列が何者かの銃撃を受けた。ファタハとハマスは13日以降、ほぼ毎日のように停戦に合意したが、双方の政治指導部が武装部門を制御できない状況が続いてきた。

 ファタハハマスの抗争が再燃した過去1週間で、パレスチナ人約50人が死亡。ハマスは15日からイスラエル領に約100発のロケット弾を発射し、イスラエル軍の攻撃を誘った。同軍がハマスへの空爆を開始したことで、内部抗争は下火となっているが、情勢は依然、流動的だ。

 イスラエルのペレツ国防相は19日、ガザ地区への本格的地上侵攻の可能性を否定しながらも、ハマスを標的とした攻撃を続けると言明した。

5月20日8時0分配信 産経新聞

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