中国国内の総広告費は、毎年2けた%の成長を遂げている。 | 日本のお姉さん

中国国内の総広告費は、毎年2けた%の成長を遂げている。

 博報堂DYグループの読売広告社(東京都中央区)と大広
(大阪市北区)は、中国・上海市に広告代理店業務を行う現地法人
「読広大広(上海)広告」を共同出資で設立、18日から営業を
開始する。経済発展とともに広告市場も急拡大している中国で、
日系企業の広告宣伝活動を支援する。中国拠点は読広としては初、
大広は5カ所目。当初、年間1億円、3年後の2010年には同3億円
の売上高を目指す。

 読広大広の資本金は6000万円。出資比率は読広60%、
大広40%。日本の読広から2人の社員を出向させ、現地で4人
採用し、従業員6人でスタートさせる。
当初手掛ける業種は精密機械・事務用品、不動産・住宅設備などを
想定している。

 読広は、グループ内で中国展開を先行させている大広の協力を
得て、中国での広告事業に足がかりをつくるのが狙い。

 大広としては、中国内に北京、上海、広州、香港に拠点を持つ。上海市にはすでに現地広告会社との合弁会社「上海大広貿促広告」を設けており、上海市内には2カ所目の拠点となる。

 広告代理店業務が中国内では、1つの業種内で1つの広告代理店が扱える企業が1社とされる「1業種1社」が商慣習となっているため、事業展開可能な出資会社を増やすことで、大広トータルとして業容拡大を図れるとみている。

 大広が中国国家工商行政管理局のデータをベースにまとめた中国国内の総広告費調査によると、90年代以降毎年2けた%の成長を遂げている。ここ数年の動きをみても、01年795億元(前年比12%増、約1兆2000億円)02年903億元(同36%増、約1兆3500億円)、03年1079億元(同19%増、約1兆6000億円)、04年1264億元(同17%増、約1兆9000億円)と推移しているという。

 博報堂DYグループは博報堂、読広、大広などを中核とし、総合広告代理店業務などを展開。博報堂DYホールディングスを持ち株会社とし、経営統合しているが、各事業会社は競合しながらビジネスを進め、今回の中国拠点の共同設立など連携できる点は協力するという経営スタンスで運営されている。

5月17日8時34分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070517-00000023-fsi-ind