日本の経済使節団が帰るや否や、プーチンがカザフスタン入り | 日本のお姉さん

日本の経済使節団が帰るや否や、プーチンがカザフスタン入り

(宮崎正弘の国際ニュース・早読み2007年5月11日号の紹介です。)

日本の経済使節団が帰るや否や、プーチンがカザフスタン入り
    「核燃料銀行」を提唱し、こんどは「ウランのカルテル」を形成へ

 抜け駆け、裏切り、意表をつく行動。
 今度はカザフスタンへプーチン・ロシア大統領が現れて、

ウランのカルテルつくりを提唱した。

 ウラン生産でカザフスタンが世界第二位の位置にあることは最近知られる

ようになった。
 世界中で原発建設ラッシュが続いている。
原料のウラン払底、価格は十五倍に跳ねあがり、くわえてウラン最大の

産出国であるオーストラリアの鉱山で水被害のため生産が半減、ますます

ウランが払底してきた。
 「数年以内にカザフスタンが世界最大のウラン生産国になるだろう」

(専門筋)。

 日本は甘利経済大臣以下の大使節団が、様々な援助、プロジェクト

商談の土産を抱えて、黄金週間を利用してカザフスタンへ詣でた。

入れ替わり、“プーチン資源株式会社”総帥のプーチンは9日から

カザフスタンを訪問し、シベリアのアンガルスクに濃縮ウラン銀行を合弁で

設立する覚え書きに調印した(ワシントンタイムズ、5月9日付け)。

これは米国エネルギー省が提唱している「世界核燃料パートナーシップ」

(GNEP)への真っ向からの挑戦でもある。

 日本はあんぐりと口を開けて呆れるばかりだが、 2015年に原発

15基体制をいそぐ中国が、この報道にもっとも慌てたかも知れない。
宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 5月11日(金曜日)   
通巻 第1795号  
(HPにミャンマー紀行をアップしました)
http://miyazaki.xii.jp/
 
   ○◎◎宮○◎崎◎◎正◎○◎弘◎○◎