アメリカでも、日本でも | 日本のお姉さん

アメリカでも、日本でも

 【ワシントン和田浩明】米南部テネシー州にある原子力潜水艦などの核燃料を製造する工場で昨年3月、高濃縮ウラン溶液約35リットルが漏れる事故が起きていたことが今月、官報に掲載された米原子力規制委員会(NRC)の報告書で明らかになった。核分裂反応が連続して起きる臨界事故に発展する可能性もあったとされる。AP通信によると、米国内では報告書まで14カ月間未公表だった。NRCは「施設外への放射能漏れがなく、負傷者も出ない事例は公表しない」と説明したという。
 NRCの報告書などによると、事故は06年3月6日、テネシー州北東部アーウィンにある「ニュークリア・フュエル・サービシズ(NFS)」社の施設で発生。移送配管から接続されているグローブボックス(外部から作業可能な密閉容器)内に高濃縮ウラン溶液約35リットルが漏れ出し、さらに床に流れ出してくぼみにたまった。NRCは「漏出量は別の条件下ならグローブボックス内か、くぼみで臨界に達するのに十分だった」と説明、仮に臨界になっていれば作業員が致死量の放射線を被ばくしていたと指摘した。
 同施設では事故前に新たな処理システムを導入しており、システム系統図の誤記載による作業員の誤解や、システムの密閉が不十分だったことなどが漏出につながったとみられる。
 AP通信によると、NRCは事故から約2カ月後に国際原子力機関(IAEA)に報告、同工場は安全対策などを見直した上で昨年10月に操業を再開したという。
 同事故はIAEAの国際原子力事象評価尺度(8段階)で下から3番目の「レベル2」で、日本の事例では関西電力美浜原発2号機で91年に起きた蒸気発生器の細管破断事故と同じレベルに相当する。

高濃縮ウラン溶液約35リットルが漏れる事故って、臨界に達したら、
誰も止められないんでしょう?恐すぎる。原子力発電所や、
原子力潜水艦などの核燃料を製造する工場などは、危険なモノを扱う
場所なのだから、システム系統図の誤記載とか、密閉が不十分とか
再刊破断とか、そんな間違いはあってはならないことなのに、アメリカも
日本も、しっかりしてくださいよ~。