ようちゃんのメールからー日本の家の中ー | 日本のお姉さん

ようちゃんのメールからー日本の家の中ー

昔の人々のように、部屋には何も置かないことも考えてはどうだろう。

箱に詰めたり、まとめたり、用途別に引出しを作ったりして、部屋をすっきり

させる癖をつけることは大事です。 


ミニ箪笥という便利なものを昔の人は持っていた。

二階へ上がる階段を利用した 箱箪笥などは、薬、文房具、衛星用品、裁縫

用具など、手近に身の回りの修理道具、身仕舞いなどする道具を上手く

しまって使ってる。 



日本の裁縫箱の昔の箱は優れものですよ。

沢山引き出しが有るし 、上蓋は開閉して広がり、布端を引っ張って持てる

ように、挟めるしかけも備えてる。

運針台兼用になるように作られてる。


運針台というのは 折り畳み出来て、直角に立てて 、一方を座布団の下に

敷いて固定させる。そうすると片方が真っ直ぐに屹立する。

その頭に丸くて髪の毛が入ってる針指しがついてる。

それに 布端を引っ張る洗濯挟みのような金具が取り付けられてる。


日本の家の中は、普段畳だけで何も無い和室にしてるけれど、 

折り畳みの裁縫台の長方形で細くて長い 机とか、文机と言う 

小さい机(引き出しも無い 折り畳み)書見台 という、本を立てて読む台、

書見机 (A4サイズ程度 で折り畳み出来て、稽古本を置くだけの小さい机。

伸ばせば長い長方形になる。両袖部分は刳り貫きの加工がしてあり、

半月に抜いていたり、松葉とか桜、梅花抜きなど、模様は色々有ります) 

客用の和机の塗り物でも脚が折れてたたまれる仕掛けのものもある。

お茶で使用する、飾り棚は全部、組み立てして使うので、全部箱に入ってる。 

箱の扱い、組み立て棚は、仕服と呼ばれ形も織物も違い、紐も長短色々ある。 


紐結びを何種類も覚えるのは大変だと言われてる。 

本屋などで、茶入れ袋、棗(なつめ)袋などので短い緒や長い緒(お)を

写真で見ることがあると思う。茶壷の紐は覚えるのに相当かかるらしい。

覚えて仕舞えば忘れる事は無い。
茶道も沢山の道具を使うが、これらは全部、出し入れして、組み立てして

収納して使うので使うのには、訓練が必要です。
普通にお稽古に通ってる初心者や中級者には分からないと思う。

庭先や、玄関に水を打ってる場合は それが案内不要で、中までお入り

くださいの合図になってる。

廊下を通り 座敷も襖が1寸(3cm)開いてると、そのまま お入りなさい、と

言う合図。


その座敷まで、無断で上がり、その部屋が控えの間なので、其処で手荷物

や外套を脱いで、面会の支度を整える。
襖が閉まってる 場所までにじり(畳に膝をつき、両手で漕いで進む)
襖の外で「 お邪魔します、何々です。お稽古参りました、お願いいたします」

と言うと中から 他の弟子が「 お待ちしていました、どうぞお入りください」と

返事があるから、襖を開けて、入室する。

これは茶道も書道も、謡曲、日本舞踊、仕舞いなどの師匠宅へお稽古に

通う時は常識です。 


門も玄関も誰も出迎えはしない。稽古日は門が開いていて、打ち水して

(無言の合図)がしてある。門弟が交互に時間を見て、後から来る弟子の

ために 水打ちに出る。 順番に出入りしてても高弟が 最後から終りまで 

稽古日は差配をする。
内弟子という高弟を2,3人住み込みで置いている。


お客様でお稽古に通ってると、裏方のこういう準備が分からないと思う。 

炭も俵に詰め込まれた長い、80cmの長さのまま購入する。
鋸で切り揃える。木炭の太さにより切る長さは決まってる。

木炭を太さ、長さは様々で、その種類で決まった長さがある。

炭篭に入れる隅も、炉に入れる墨も順序がある。炭手前で教えるけれど、 

毎日これを準備して用意してないと、覚えれない人が多い。


伝統芸能は、 表に出て見える修行より裏の準備段階に全てが含まれてる。

お稽古や発表会などは時間短縮して凝縮してるものなので、表面だけ

しか見ることが出来ない。

今の人は家でお手伝いをしたり 家事をする事を省いてる。
表面だけで暮らしてる。

コンビにもスーパーも下拵えしてる材料を売ってるとか完成品で盛り付け

するとできる状態で売ってる。 

怠け者は容器のまま、直ぐ食べてしまい、「ぽい捨て」して終わる。
食事の支度から、終わるまでの一連動作が省略して完結してる。
こういう生活からは 考える力は生まれないと思う。


私が自堕落な生活というのはこういう意味です。
自堕落な生活習慣が、 万病の元。 無関心、無感動、無気力の
やる気の無い 元気の無い 今の状況を作り上げてる。

読書、 掃除、 洗濯、買い物、など 身の回りの時間の使い方は大切です。 

仕事なり学校なり、終わってからの 僅かな時間の管理状態が下手なの

でしょう。


子供時代からお手伝いをさせて 自立した暮らし方ができる力をつけてい

ないと、独り暮らしや、他人の家での厄介物や居候や婚姻生活も破綻する。

自分勝手な暮らし方をする人は、子供が少なく、子供優先で子供を大事に

してる家ほど子供が多いように思う。
日本人みんなが、自堕落な生活をやめて、普段の生活を整え、自分の

やる気や元気を養ってほしいと思います。


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以上、ようちゃんのメールから一部分を、紹介しました。

ようちゃんは、日本人は、日本人本来の生活を忘れ、

自堕落な生活に慣れて、結局は心と体に不健康な生活をしているため、

日本人が持っていた、やる気や元気、

勇気、根気、負けん気も、心に育たないのではないかと言っている。