日本人の心の中は、鎖国の時と変わっていない。 | 日本のお姉さん

日本人の心の中は、鎖国の時と変わっていない。

┌──────────「日本の応援団さん」

なぜ宗教は弾圧されるか。

日本は幸いにして秀吉等の英断により世界一早く「宗教の呪い」から逃れ

られた幸運な集団だと思う。現在も世界中で紛争が絶えない。戦争の

原因は領土、資源、人種、覇権などいろいろある中で、宗教は大きな要因

の一つといえる。

4月30日号の「野太郎さん」の
>二十世紀の南京攻略戦と、十七世紀の島原の乱に至る対キリシタン戦

を同列に並べているのは疑問に思う。
―――ここは賛成です。

>歴史は残酷で、迫害されない宗教はない。政権や権力者は、対抗者も

犯罪者も同じように扱う。世界でも日本でも、人間のやっていることには

そう変わりはない。
―――宗教は、二言目には「迫害された、弾圧された」と被害者ズラをする。
特にキリスト教は多数の実例にあるように、宗教の衣をまとった侵略者

以外の何者でもない。「アジアの街角から」の記事にもあるとおり、犯罪

行為を行う犯罪者でもある。

時の政権や権力者は当然排除する。双方武力を使うのであるから、立派な

戦争といえる。その戦争に負けると「迫害された、弾圧された」という。

ちょうど共産党が「占領」を「開放」といって自己正当化を行っているの

と同じ。巧妙な情報操作の典型であろう。

発言は、どの位置からのものかで主張は逆のものになる。いつ誰がどの

位置から何を意図して発言しているかをよく見極めなければならないな、

と自戒している今日この頃です。

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┌──────────「日本のお姉さんから」

当時、イエスズ会の一部の自称宣教師が、秀吉に、九州が自分たちの領土

のように誤解されるような「九州を征服してほしい。そのためにキリシタン

大名を束ねて応援する。外国から応援を呼んでもよい」などと発言したため

に秀吉が危機感をもったのです。

ポルトガルがイスパニアに敗れ、日本のイエスズ会に保護が行き届かなく

なったので、不安になったコエリヨが秀吉の保護を求めようとしたので

しょうが、秀吉の性格を知らず逆に怒らせました。

そのとき、高山右近ともう一人別の宣教師もいて、あわてて通訳を代わろ

うとしたのですが、コエリヨは通訳が代わるのを拒否したそうです。

結局言いたいことを言ってしまった。

「奴隷を売る者は厳しく取り締まってくれたらよい。売る者がいるから買う者
がいるのだ」と答えて、奴隷商人たちに注意をする気もなかったようで、

秀吉の家来は怒りました。

実際、大名たちは火薬が欲しかったから奴隷と火薬を交換したのでしょうし、
イエスズ会の宣教師は、商人を支配できなかったのでしょう。その答え方は、
外国人らしいと思いますが、日本人には合わなかった。秀吉は、奴隷を

売った者だけを犯罪者として裁かず、キリシタン宣教師たちを排除する

ことにした。

日本は宗教を弾圧するひどい国だったのです。それで、西洋に不平等条約

であしらわれた。キリシタン信者を全てひっくるめて、明治時代まで迫害

したのだから、実際、日本は信仰の自由の無い恐い国だったのです。

秀吉は26人のキリシタンを長崎で処刑しましたが、23人はイスパニア系の
宣教師と伝道者です。3人はポルトガル系のイエスズ会でした。秀吉は

イスパニア系が嫌いだったようです。高山右近はポルトガル系だったので、

処刑は免れています。

秀吉はそんなに厳しくキリシタン大名を追い詰めなかったので、犯罪者で

はないキリシタン大名は加賀藩に保護されて生き延びています。

徳川家康の時代になって、右近はマニラへ追放されました。

秀吉は、一向宗に悩まされていたので、キリスト教を貿易に利用できるとし、
わりと寛大に扱っていました。寺の武装集団を支配し終ってから、キリシタン
を迫害しだしたのです。コレリヨが軍艦を見せたり、秀吉の九州征服の際に

は外国から応援を呼んでもよいと言った直ぐ後でキリシタンを迫害しだした

と、イエスズ会も記録を残しています。

宗教弾圧は他人の心のレイプです。犯罪者でもないのに拷問にかけて

死にいたらしめるのは、まるで共産国のすることです。

わたしはクリスチャンなので、日本の応援団さんの意見を読んでがっかり!

わたしは、昔のポルトガルやスペインのやり方は、国王とイエスズ会が合体し
て植民地を広げているので、恐いと思います。秀吉が恐怖を感じたのも理解

できるし、まじめにキリストを信じる宣教師が未開の国にキリストを伝えようと
した気持ちも理解できます。

高槻の高山右近は、非常によい仕事をしたキリシタン大名で、秀吉にも、

民衆にも好かれていた。一部の悪い宣教師や悪い大名のために、普通の

信者も迫害されることになりましたが、過ぎたことは仕方がないし、みんな

が日本のために良いと思ったことをしてきて今の日本があるのですから、

過去に学んで同じ間違いを犯さなければいいと思います。

民主主義の世界では、宗教弾圧は悪いことです。他人の心の自由を束縛

することが一番いけないことです。ただ、世界に向かって日本は宗教弾圧

をしていないとか、キリシタンが全員悪かったかのように言い、

殺されて当たり前だとか、
キリシタンは被害者ズラしているなどと言うのは止めてくださいとお願いした
いのです。

日本人は、民主主義と個人主義と、宗教の自由について全く理解して

いないのだということが バレます。

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