イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2007年4月29日(日)
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*政府の戦争調査委員会が、政府首脳を厳しく非難へ。首相は決断力不
足、国防相は軍事知識の欠如、参謀長はヒズボラに対する油断があっ
たとの内容
が、月曜日に正式発表になる見込み。(P,H,Y)

*「10日間のミサイル攻撃でイランの核開発を数年遅らせることが可
能」との首相発言をドイツの雑誌に掲載。首相官邸は捏造報道だと反
論した。発言が文脈から離れて引用されたもよう。(P,H,Y)

*米国民主党の大統領候補は、ヒラリー・クリントン上院議員が最有力
か。ユダヤ人党員の支持も同議員に集まっている
。(P)

*授業料値上げに反対してストライキを続ける学生と首相の代理人が交
渉。しかし事態打開の見通しは無く、ストは今週も継続へ。(P,Y)

*入植地跡ホメシュから強制退去させられた右派入植者が、数時間後に
再び入植地跡を占拠。現場で安息日を迎えた。(H,Y)

*イスラエルの女性権利団体が、女性問題省の設置を提言。男女同数の
国会議員の擁立を義務付けることなどを提案した。(P)

*ガザを囲むフェンスに爆弾を仕掛けていたパレスチナ人3人を国防軍
が殺害。国防軍に対する攻撃準備と見られている。(P)

*大統領選が白熱しているフランスで、

ユダヤ人女性がアラブ人による
暴行の被害に
反ユダヤ的事件で

あればサルコジ候補に有利になる

ため、警察は動機に関する断定を避けている。(H)

*ヒズボラに情報提供を行った疑いを受けているビシャーラ元議員を支
持する集会に3000人のアラブ系市民が集結。(Y)

2007年4月30日(月)
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*アッバス議長とハマス指導者のマシャールが、エジプトで情報担当者
のスレイマン氏と会談。エジプトが仲介を行っている国防軍兵士の解
放交渉が重要な議題になる見込み。(P,H)

*ボイム移民受入相が、このまま帰還移民が減少すれば人口が減少する
と警告。旧ソ連地区などと異なり、欧米では迫害もまだ少ないためイ
スラエルに帰還する必要性を感じる人が少ない。(P)

*ガザから市街地に対する無差別砲撃や侵入未遂事件が続いていること
について、オルマート首相が「紛争のエスカレートは望まないが、適
切な対応策を取る」と語った。(H,Y)

*映画「ルート181」を制作し、反シオニズム発言で知られるシバン
監督に、イスラエル建国60周年の記念映画を国が発注。(H)

*イスラエルへのロケット砲撃を続ければ国防軍の侵攻を招くとエジプ
トが武装勢力に警告。しかしハマスは
新たな兵士誘拐

の機会になる として、イスラエルの侵攻を歓迎

する声明を出した。(Y,P)

*敵国内通容疑で捜査を受けているビシャーラ議員が帰国しないことに
ついて、アラブ系のバラケイ議員が反対を表明。議員になった以上、
法律に従うべきだと語った。(P,H)

*自治政府のファイード蔵相が、自治政府職員に給与の一部を毎月支給
する提案。しかし組合側は、少なすぎるとして反対している。(H)

*アラブ系市民の75%が、イスラエルをユダヤ人国家だと規定する憲
法に賛成していることが判明。(H)

2007年5月1日(火)
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*戦争調査委員会が中間報告で首相、国防相、軍参謀長を厳しく批判。
首相は指摘された問題を解決するための委員会を設置する考えを示し
た。しかし、首相らの辞任を求める声が高まっている。(P,H,Y)

*戦争調査委員会で大きな問題が指摘されたことは、米国の中東政策に
対する重大な障害だと米国の関係者が語った。パレスチナもイスラエ
ルも政権が機能せず、和平の見通しが立たないため。(P,H)

*政府首脳が何も考えずに戦争を開始したとの調査委員会の報告につい
て、世俗系のハアレツ紙は「宗教抜きを求めたイスラエルには、神も
指導者もいなくなった」と論評。(H)

*ペレス副首相とリブニ外相は、戦争調査委員会の中間報告では全く非
難を受けず。次期首相と目されるリブニ外相が首相に辞任を要求する
かどうかに注目が集まっている。(H,Y)

ヒズボラがプロパガンダ戦争で勝利

したとのハーバード大学の研究。
周到に計画された報道で、イスラ

エルが不当な攻撃者であるとの印象
が世界に広がったと断定した。(
P,Y)

*BBC記者を誘拐したグループとの解放交渉が進行していると、自治
政府副首相が確認。記者は無事なもよう。(P,H)

*大学授業料値上げをめぐる学生と政府の交渉は決裂。学生側はさらに
抗議行動を拡大する構え。(H,Y)

*政界入りを目指す富豪のゲイドマーク氏が、来年に行われるエルサレ
ム市長選挙に立候補する方針を表明。(Y)
2007年5月2日(水)
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*戦争調査委員会の酷評にもかかわらず、オルマート首相は辞任を拒否。
与党議員に支持を呼びかけている。リブニ外相は首相に辞任を求めて
おり、労働党閣僚1人が抗議のため辞任した。(P,H,Y)

*戦争調査委員会で政府首脳の失態が明らかになったとして、野党陣営
が首脳に辞任を求める集会をテルアビブで開催へ。(P,H,Y)

*各紙の世論調査でオルマート首相の辞任を求める声が7割前後。しか
し、解散総選挙を求める声は半数程度に止まっている。(H,Y)

*戦争調査委員会の報告で知識や経験の欠如を指摘されたペレツ国防相
は、知識は無くても「適切な貢献を行ったことが報告で証明された」
として、辞任の必要は無いとの考えを表明。(H,Y)

*イスラエルの政局の不安定化でアラブ和平案に関する交渉は中断。エ
ジプトとヨルダンの代表はイスラエルを訪問すると見られているが、
実質的には交渉は進まない見込み。(P)

*次期トルコ大統領にイスラム政党出身のグル氏か。世俗国家だった

 トルコが、宗教国家への道を歩む懸念が高まっている。(P)

*警察長官がカラディ氏からコーヘン氏に昨日交替。(P,H)

*臓器移植で知られるイスラエルの外科医がトルコで臓器売買に関与し
た疑いで逮捕。詳しい容疑内容などはわかっていない。(P,Y)

*タイに旅行中に事故を起こしたイスラエル人が、子ゾウを捕えて殺す
と脅し警官隊と対峙。結局逮捕され、ゾウは無傷で解放された。罰金
の15ドルは軽すぎると現地メディアは非難している。(Y)

2007年5月3日(木)
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*オルマート首相の説得の結果、大半のカディマ議員は首相の続投を支
持。反首相派はリブニ外相ら3人だけとなり、オルマート降ろしを目
指したリブニ氏の政治的敗北は決定的となった。(H,P,Y)

*野党陣営は、月曜から再開される国会で4件の内閣不信任案を提出す
る構え。国民の支持率では優位に立つリクードのネタニヤフ党首は「
オルマートは首相失格」として倒閣を目指している。(P,Y)

*戦争調査委員会の勧告を実施するため、首相が特別委員会を設置。メ
ンバーはシャハク元参謀長らで、30日以内に報告を出す。(H,P)

アラブ政党のビシャーラ議員が第二次レバノン戦争中に、ヒズボラか
ら金を受け取り情報を提供していた疑い

 報道管制の解除で一斉に報道された。

 警察は令状を得て電話盗聴を進めていた。(H,P,Y)

*ビシャーラ議員に対する疑惑が、アラブ人社会に大きな衝撃。国内で
アラブ系市民とユダヤ系市民の対立が激化し、アラブ系市民を追放す
る動きが出てくると懸念するアラブ系市民指導者もいる。(Y)

*ヒズボラの指導者ナスララが、イスラエル政府の戦争調査報告を賞賛。
「シオニストは民族が生き残るためなら、首相を犠牲にする」として、
正直に誤りを認めるのは敵ながらあっぱれだと語った。(H,Y)

*テルアビブでは大学生と警官隊の衝突。33人が逮捕された。(Y)

*ハイファでアパートから飛び降り、重傷を負った女性が、男に監禁さ
れていたことが判明。喫茶店で知り合い、男の家に行ったところ、数
日にわたって監禁され強姦を続けられたという。(H)

2007年5月4日(金)
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*昨夜テルアビブでオルマート首相とペレツ国防相の辞任を求める集会。
警察側発表で、12万人が集まった。政治家に演説をさせない主催者
側の作戦で、政党の枠を超えて多くの人々が集まった。(H,P,Y)

*「一時は辞任を検討していた」と語るリブニ外相は当面、政権内に止
まる考え。オルマート首相も外相解任は避ける見込み。(Y,H)

*労働党内では、オルマート氏が辞任しないならカディマ政権から離脱
すべきだとの意見が強まっている。書記長のカベル氏は、13日に党
中央委員会を開催して政権離脱について投票を行う構え。(H)

*米国のライス国務長官シリアのモアレム外相とエジプトで会談。両
国の高官が直接交渉するのは2年ぶり。(H,P)

*イスラエルには通行規制の緩和などを、自治政府には

ロケット砲の発射と武器密輸の阻止

 を、それぞれ期限付きで求める文書を米国が
両者に送付。ライス長官は15日にイスラエルを訪問する。(H)

南アのカスリルス情報相がガザを訪問し、ハマスのハニエ首相を南ア
に招待する意向を表明。実現すればイスラム国以外で初の訪問となる。
カスリルス氏はユダヤ人だが、親パレスチナで知られる。(P)

レバノンとイスラエルの国境をまたぐガジャル村の治安維持体制で両
国がほぼ合意し、国防軍が北側から撤退へ。同村は国境の「穴」とな
っており、麻薬密輸やスパイ活動の拠点となっている。(P)

*カルメル山で山火事があり、10万平米が焼失。数箇所から同時出火
しており、放火によるものと見て警察が捜査を行っている。(H)


[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp