イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2007年4月15日(日)
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*イスラエル在住のホロコースト生存者25万人のうち8万人は貧困状
態にあることが判明
。援助強化を求める声が高まっている。(P,H,Y)

*アラブ和平案をもとにアラブ穏健派諸国との協議を開始することを政
府が検討中。アラブ諸国が同意するかどうかは不明。(P,H,Y)

*国防軍が投石を防ぐためにパレスチナ人を車の前に立たせていたこと
が判明し、国防軍が調査を開始。司令官を休職させた。(P,Y)

*辞任を表明したアラブ系のビシャーラ議員が「我々はパレスチナの元
の所有者」とラジオで激白。同議員に対しては治安犯罪容疑で捜査が
進行中だが、報道管制のため内容は伝えられていない。(P,H,Y)

イギリスのジャーナリスト組合がイスラエルボイコットを決議。反米
で知られるチャベス大統領を支持することなども決議された。
あまり
にも左翼的だとして、組合内でも批判が高まっている。(P,Y)

ハマスが新たな国防軍兵士誘拐の

 ための軍事訓練をTVで公開。

 ハマスの広報官は、新たな誘拐

 作戦の実行を示唆した。(P)

シリアはイスラエルと戦う可能性が

 あると、ロシアの担当者がイスラ
エルに警告。ロシアはシリアに高性

 能武器を提供している。(H)

ガザのクリスチャン書店がイスラム過激派に爆破された。ガザでは過
激派が「イスラムに反する施設を襲撃する」と宣言し、ここ数ヶ月に
わたりCD店やインターネットカフェへの爆破を続けている。(Y)

*先週からガザの各地で始まった公務員のストで町にゴミが増加中。主
要都市でゴミの悪臭が広がっている。ハマスの政権獲得後、公務員へ
の給料支払いが大幅に遅れ、
不満が高まっている。(H)


2007年4月16日(月)ホロコースト記念日
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*昨日日没からホロコースト記念日。今朝午前10時にはサイレンが鳴
り、全国で2分間の黙祷が捧げられる。(P)

*昨夜のホロコースト記念式典でイツイク大統領代行ら政府首脳が演説。
オルマート首相は「ホロコーストの記憶もイスラエルも消し去ろうと
する人々が、国際社会で力を得ている」と警告した
。(P,H,Y)

*昨日、オルマート首相とアッバス議長が会談。アッバス議長はエジプ
ト-ガザ間の密輸や、ガザ北部でのロケット砲攻撃の取締りを進める
考えを示したが、自治政府関係者は会談に不満を表明した。(P,H)

*3週間前にガザで誘拐されたBBC記者を殺害したとの声明。無名の
組織のため、実際に殺害されたかどうかは確認できていない。自治政
府に圧力をかけるための偽情報の可能性もある。(P,H)

*イスラエル国会でスレイマン氏が証言したことにシリア政府が反発。
同氏はシリア政府の代表ではないとする声明を出した。(P,H,Y)

*「教皇ピオ12世はホロコーストに反対しなかった」との展示に抗議
して、ホロコースト記念式典をボイコットする方針を示していたカト
リック代表が、方針を変更して式典に出席した
。(P,Y)

インドネシアが月末にイツイク大統領代行を招待。

 イツイク氏は招待を受けるかどうか検討している。(P)

ベドウィン人の国有地における耕作を防ぐため、除草剤を

 散布するの は不適切だとの最高裁判決。しかし、耕作を放置すると既得

 権が発生してしまうため、国は対応に苦慮している。(H)


2007年4月17日(火)
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*イスラエルがゴラン高原を返し、全てのパレスチナ難民の帰還を認め
ないなら武力を使うと、シリアの外相が

強硬発言。(P,Y)

*ハマスのハニエ首相が、ファタハのバルグティを釈放要求名簿に掲載
していると明言。バルグティがハマスの力で釈放されればファタハの
面目はつぶれ、ハマスの人気が高まる可能性が高い。(P,Y)

*「妥当な捕虜交換には応じるが、国防軍兵士1人に対して1400人
の釈放要求は過大」とオルマート首相。兵士釈放問題が、パレスチナ
との交渉の障害になっていると語った。(P)

米国のライス国務長官が5月後半にイスラエルを

 再訪問へ。イスラエ ルには通行の自由などを求め、パレスチナにはテロ

 の防止などを求める文書を作成し、双方に送付した。(H)

*カツァブ大統領の休職期間は23日まで。大統領が延長手続きをしな
い場合、独立記念日の式典に出席する可能性もある。(H)

*ホロコースト生存者が、イスラエルでは暮らしが成り立たず、福祉の
手厚いドイツに帰っているとのTV番組がイスラエルで放映。(
Y)

*教皇ピオ12世がホロコーストに反対した記録があるなら公開せよと、
エルサレムのクリスチャン・エンバシー。ピオ12世が沈黙を守った
というのは、一般的な歴史解釈だと指摘した。(P)

*ベルギーで2800万ドル相当のダイヤモンドが銀行の貸金庫から盗
まれた事件の共犯として、イスラエル人が逮捕された。(Y)
2007年4月18日(水)
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*米国大学で発生し33人が死亡した銃乱射事件で、イスラエル人の教
授が銃撃されながらも生徒を守り殉職。
イラン政府は「無差別殺人は
神の意志に反する」と、事件を非難する声明を出した。(P,H,Y)

自治政府のファイード蔵相が米国でライス国務長官と会談。自治政府
の財政改善のための対策などが議題になった。蔵相は「事態は良い方
向に進んでいる」と語った。(P,H)

エジプトの核施設にイスラエルのスパイがいたとエジプトが発表。イ
スラエル政府の報道官は「その種の話はよく

 エジプトで出るが、全て
根拠のないもの」と語った。
(
P,H,Y)

*イランがイスラエル人スパイの勧誘を強化しているとシンベトが警告。
イランに家族を持つユダヤ人が標的になっているもよう。(P)

*元チーフラビのエリヤフ師が、ホロコーストは改革派ユダヤ教がドイ
ツで始まったことに対する神罰だと発言。改革派は同師が暴言を吐い
たとして厳重に抗議し、警察に告発した。(P)

自治政府のアッバス議長がEU諸国歴訪を開始。最初の訪問地フラン
スでは、退任するシラク大統領と会談した。(H)

*西岸地区のジェニン近郊でアルアクサ殉教団の幹部を国防軍が殺害。
国防軍はテロリスト拘束作戦を強化している。(Y)

*ガザからの撤退を指揮したバシ氏が、エルサレムのシナゴグで演説。
右派の激しい妨害で演説開始が遅れたが「民族全体の利益と個人の利
益が相反することもあるが、理解が必要だ」と語った。(P)

2007年4月19日(木)
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米国のゲーツ国防長官がイスラエルを訪問し、

 ペレツ国防相と会談。
イランは自由世界全体に対する脅威との点で一致。長官は、イランに
対する外交圧力は有効だと語り、武力行使には言及せず。(H,P,Y)

*アラブリーグがエジプトとヨルダンをイスラエルとの和平交渉の担当
に指名。オルマート首相は「アラブ諸国はイスラエルを無視できない
ことを理解した」と語り、交渉に前向きの姿勢を示した。(H,P)

*独立記念日を前にテロ統計が発表に。昨年の独立記念日以来、イスラ
エル人66人がテロで死亡。戦争で死亡した兵士は223人に達した。
うち119人は第二次レバノン戦争での死者。(H,Y)

*国連安保理が、ヒズボラへの武器密輸を調査するための代表団を派遣
することを決定。イスラエル政府は歓迎した。ヒズボラは

 国連決議に違反して武器補給を

 行っていることを、公然と認めている

 (P)

*政府の戦争調査委員会で証言した国会議員らが、証言は公開が前提だ
ったとして、早期公開を希望する発言。(H)

*イスラエルで服役中のファタハ指導者バルグティが、先月から誘拐さ
れたままで消息のわからないBBC記者の釈放をハマスに呼びかけ。
「記者はパレスチナの友人」だと語った。(P)

*カツァブ大統領が休職延長を申請。日曜の国会委員会で承認へ。大統
領が独立記念式典に出席する可能性は無くなった。(H,Y)

*ナブラス近郊のバラタ難民キャンプで、新婚の花嫁が自爆志願の疑い
で逮捕。結婚生活がうまく行っていなかったと近所の人は話しており、
自爆を志願してわざと逮捕されたとの噂もある。(Y)
2007年4月20日(金)
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*「第二次レバノン戦争は失敗」とバラク元首相。イスラエルは強くな
いという印象が広がり、軍事抑止力が失われたため。(H,Y)

*イスラエルの国会議員団がヨルダンを訪問。アブドラ国王はイスラエ
ルがアラブの和平案を受け入れるよう求めた。(H,P,Y)

*政府の戦争調査委員会が、政府高官らの証言内容の公表を遅らせるこ
とを、裁判所が容認。期限は中間発表から2週間以内。(H,Y)

民族虐殺の歴史を否定する歴史

 修正論を非合法化する指令をEUが

 採択。どの事件が「民族虐殺」にあたるかは特定されていないが、

 ホロコーストについては例として明記された。(P,H)

*国防軍が米国に高性能ステルス戦闘機の提供を要請へ。周辺国で核の
脅威が高まっていることに対応するため。(P)

*パレスチナ人の少年を収監すれば暴力が激化すると、国連の児童担当
官がイスラエルを批判。拘束の理由は火炎瓶攻撃など。(P,H)

*国会に出席しない方針を表明しているビシャーラ議員に新聞などの提
供を止めることを国会の委員会で討議へ。同議員に対する刑事捜査な
どを含め広範な議論が行われる見込み。(H)

*誘拐されたBBC記者が生きているとの情報を得たとアッバス議長。
解放交渉は進んでいないが、解放に向け努力すると語った。(P)

イランが顔を出して歩いている女性の取締りを開始。近年、顔を出し
て町を歩く女性が増えているため。(Y)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp