「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 の読者の声
(読者の声1) マレーシア在住です。貴誌を愛読していますが、ネットで即座
に日本のニュースや国際的な出来事を分析していただき、毎号感謝して
おります。
どなたかが指摘されておりましたが、温家宝首相の訪日に対して、幾つか
のご意見を拝聴しました。
それでタイミング良く、『週刊新潮』の巻頭記事でトップに宮崎さんの談話が
あるというのですが、残念ながら、外国に住んでいるため同誌をすぐには
読めません。なじみの日本料理屋に行っても、週刊誌が読めるのは三週間
ほどあとですから。
さきにネットで公開していただくわけには行きませんか? 大変興味があります。
(IO生、クアラランプール)
(宮崎正弘のコメント) 『週刊新潮』(4月19日号)は、まだ発売中ですので、
商業道徳上、記事の全文は著作権の関係もあり、メルマガでの公開はでき
ません。
ただし、小生が何を談話として発表しているかの“抜き書き”はできますの
で、以下に部分的な抜粋です。
(温家宝の“氷を溶かす”という発言
に対して宮崎は)
「まるで、両国の関係で日本側が“氷”
の対応を続けていたと聞こえますね。
しかし、あれだけODAをむしりとった
あとで、氷を言い出すのは如何な
モノでしょうか。日本に照準を合わせ
ている核兵器を何発ももっているのに、
よくいえたものですよ」
次ぎに温家宝が突然、優しい態度に
豹変して近づいてきた中国をどう分析
するかの設問に宮崎は、
「狙いは日本から新たな投資を引き
出すことです。おそらく一番、欲しいの
は天津市に対する投資のはずで、
来年のオリンピックまでに北京の工業
区を全て、天津市へと移転させる計画
がある。
しかし、天津を一大工業地帯にする
ためには、日本企業を誘致しなければ
成り立ちませんからね」
と、これらが小生の簡潔明瞭なる談話です。
30分から一時間近く記者とお喋りしても、週刊誌のスペースでは21行
(それでも通常より長いほうです)ですが、本質を同誌編集部がうまく、まとめ
ていると思います。
♪
(読者の声2)『中国民族問題研究・東京読者の会』のお知らせ。
小冊子「中国民族問題研究」の理解を深めて頂くため定期的に「読者の会」
を開催しております。読者以外のご参加も歓迎致します。
記
【日時】 4月22日(日) 午後一時半開場 午後二時開会
【場所】 カメリアプラザ 6階 美術室 (JR亀戸駅下車徒歩3分)
江東区亀戸2-19-1 電話 03-5626-2125
【参加費】 1,000円
テーマ[1] 《六者協議をどう見るか》
講師 三浦小太郎(中国民族問題研究編集長)
さきの六者協議において何故、北朝鮮は外交的に勝利したのか?
これは同時に日本の極東外交の敗北を意味する。多年の脱北者支援を
通じて金正日政権の深層を伺い知る講師が、これまでの六者協議を総括し、
今後の北朝鮮を巡る情勢を論じる。
テーマ[2] 《民族独立は中国分割への起爆剤》
講師 殿岡昭郎(政治学者)
中国の少数民族独立運動は日本の国家戦略にとって如何なる意味を
持つか?
東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)や内モンゴルの少数民族支援を続ける
講師が、その構想と展望を語る。
主催・連絡先 殿岡事務所
電話 03-03-3664-1666
以上です。
(宮崎正弘のコメント) 日本では殆ど知られていない東トルキスタン独立運
動。これはチベット独立と同じ文脈にありながらも、しかしイスラムvs漢族と
いう図式ではそうであっても、資源vs漢族という文脈では世界性を同時に
もっています。
貴重な勉強会となりそうですね。御盛会を祈念しております。
♪
(読者の声3) 映画「南京 -戦線後方記録映画-」が放送されます。
激しい戦闘の跡が生々しく残る城内や占領下の市民生活の様子、そして
攻略戦において命を散らした者達を慰霊する模様など、“日本軍による大量
虐殺があった”「はず」の南京の当時の情景がありのままに映し出されている
記録映画 「南京 -戦線後方記録映画-」が再度、完全放送されます。
活動弁士として名を馳せた徳川夢聲解説、貴重な映像が「南京」研究の
重鎮たるお二人による検証とともに。
◆放送日時 4月15日(日) 21:00 ~ 23:00 スカパー!241ch
( 映画の権利上、インターネット放送ではご覧になれません。)
◆作品情報 「南京 -戦線後方記録映画-」(1938年 東宝映画文化映画部 製作)
◆出演 東中野修道 (亜細亜大学教授・日本「南京」学会会長)、冨澤繁信(日本「南京」学会理事)、水島総(日本文化チャンネル桜 代表)。※スカパー!をご視聴いただける環境の方でしたらどなたでも無料でご視聴になれます。
(NS生、渋谷区)
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<< 今週の拙論 >>
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(1)「中国共産党第五世代」(『月刊日本』、五月号、4月22日発売)
(2)「憲法の欺瞞と三島由紀夫の精神」(『別冊正論』、下旬発売)
(3)「微笑む中国の真実」(『ボイス』五月号、発売中)
(3)「優しさをめぐる日中の差異」(『週刊朝日』、18日発売)
(4)「土地を失った農民の悲劇」(『自由』5月号、発売中)
■ ネットの反応。小誌に書き込みのあった最新の25件を再録します。
[ 名無し ] 2007/4/13
(宮崎正弘のコメント)或る専門家の独白です。
「自衛隊はたるんでいて、とてもあれは国際常識の軍ではありません。
サラリーマンですよ。ですから例外もいますが、大方の隊員や幹部を見てい
ると失望が深まるのみです。いまの自衛隊はさっさと解散し、ホントに国を
護る人だけを集めた、新しい軍をつくるしかないのでは?」
ともかく世界的常識でいう「軍隊」の概念、存在と、いま我が国にある「自衛」
なる軍は、まったく次元の違う存在であることは確かでしょ。
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について大いに異論ありです。
「自称?専門家」であれば名前を明らかにしてほしい。
1精強米軍でも沖縄の例を見れば判るようにいろんな人間がいます。
2イージス艦の例など不祥事は残念です。規律の強化は強めるべきでしょう。
肝心の米軍からの信頼を失いかねません。
3しかし、長年にわたって海自と米海軍は共同訓練を重ねてきて米軍は海自
を術力、態度ともに信頼している。これはお世辞ばかりではありません。
勇気や使命感だけで戦争は出来ませんよ。
地道に養った術力をまじめに遂行するのが戦力です。特に海軍はそれが
特徴でしょう。
4自衛隊は奇異なることに軍ではない。世界はそれを知らない。そこに最大
の問題がある。一刻も早く正規軍にすべきです。
それは自衛隊がするのではない。あなた方も含めて国民がそうしなくてはなら
ない。
5法的地位や国民にはあまり評価されてこなかったにもかかわらず自衛隊
は全体としてはよくやってきたと評価すべきです。
6解散して云々は気持ちはわかりますが言い過ぎです。
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[ 名無し ] 2007/4/12
パンダに騙されて中国を信用してしまった平和ボケ日本人が、再び中国に
騙されないように願います。
[ 名無し ] 2007/4/12
小生も石平氏の講演を聴いたことがあります。その時「日本に帰化する気は
ありますか」と質問したら、「いずれ中国は連邦になるはずなので帰化する気
は今のところない」という答えでした。(練馬 のの)
[ 影丸 ] 2007/4/11
アメリカの従軍慰安婦の抗議ではアメリカとの同盟が危うくなるとか言うより、
単純に反米ナショナリズムが起きて日本がイラクみたいになるっていうほうが
アメリカ人のおつむに合うのではないでしょうか。もちろん絶対にそんなこと
はないのは分かっていますが。
[ 名無し ] 2007/4/10
NHKのTVを見て、中国の国情について、どうしても納得の行かない事実が
有りますのでお教え下さい。「激動の中国」で放映されたTVで、出稼ぎ
の帰途、刃物で脅され誘拐された女性が、或る村へ5万元で売られ、今、
その村で学校の先生をしているというのです。
それを新聞「何方窓」の記者が記事を書いて、その女性の父親に見せている
のですが、どうして、警察は動かないのでしょうか、
これほどハッキリしているのに、その、女性を救助しないのでしょうか?
毎日、先生の記事や、読者の声を読んで立派な意見や、文章を拝見して、
自分ではとてもこんな立派な文章や、意見は書けないなと思って居ましたが、
今日こそ、下手でも良いから宮崎先生に聞いてみたいと意を決した次第です。
あの、TVを見る限り、北朝鮮の拉致問題の解決を中国や韓国、又、米国に
伝えても、何の役にも立たないのではいか。と感じました。先生、中国とは、
国家権力と地方権力との力関係はどうなっているのでしょうか。
警察、司法はどうなっているのでしょうか? 日本企業が出て行っても、
この様な事も解決出来ない国で、でうして安全に企業の業務が出来るのか
不思議です。
[ 名無し ] 2007/4/6
北村稔氏の「混乱があったが虐殺はなかった」とする会見内容と、藤岡信勝
氏が『正論』5月号への寄稿文の「戦時国際法上合法的な行為であるところの
不法戦闘員の処刑を虐殺にすり替え
ることはできない」という論考を併せて読ませてくれたこと
で理解が深まる。
[ 影丸 ] 2007/4/5
日本の歴史を問題にするのはいつも中国韓国朝鮮でしょう。日本はこれに
対していつも相手が用意した土俵で戦っています。
これこそ相手の思う壺であり、結果がどうであれ注目を集めて日本の細部
の欠陥がクローズアップされてしまいます。
これら中国韓国朝鮮、特に中国などは過去から現代まででも叩かれるべき
材料が山ほど存在しています。
正しい情報戦としては歴史を持ち出されたら、相手の土俵で戦わず、相手の
叩かれるべき部分に対して攻撃し土俵を相手の嫌な部分の土俵にするのが
肝要です。日本はその部分が欠落しています。
反省するべき部分が多いのはむしろ日本の歴史を糾弾している連中なの
ですから。ただしアメリカは歴史にかこつけて対価を得ようとするタイプでは
ないのでアメリカを叩くのは無意味です。
日本の歴史を攻撃材料にする中国韓国に対しては相手の負の部分を叩くと
いう態勢がこれからの日本に必要なのではないでしょうか。
[ AECTON ] 2007/4/2
インドの影の部分も見落としてはならない。年間200万人ものおもに若年
女性の国際人身売買がある。(先週、ジム・レーラー・ショー)
[ 澤田哲也 ] 2007/4/1
ニューズウィーク誌の加瀬氏の評論に対する読者の掲示板が
http://international.talk.newsweek.com/default.asp?item=540474#comments
で読めます。殆んどの意見は感情的なものですが。
[ 名無し ] 2007/4/1
反日プロパガンダに日本国内で日本人同士で遠吠えしていても効果はない。
広報活動はアメリカでしなければならない。今回の加瀬英明氏の反論は大変
有効。そこでもう一つ、アメリカのロビーストとしてホンダ某を雇う。
料金は中韓の10倍とする。もちろん中韓からの受領金額を証明してもらい、
その数字を基礎とし支払う。当然のこととして支払いは米国国債とする。
ホンダ某の欺瞞を暴き、紙屑・米国債の処分が出来て一石二鳥。
金持ち喧嘩せずは如何。
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(サイト情報) USTR(米国通商代表部)は4月9日、中国の知的財産権
侵害に対する取締りが不十分とし、世界貿易機関(WTO)に提訴した。
(1)米通商代表部のプレス・リリース
United States Files WTO Cases Against China Over Deficiencies in China’s Intellectual Property Rights Laws and Market Access Barriers to Copyright-Based Industries
Office of the United States Trade Representative, April 9, 2007 http://www.ustr.gov/Document_Library/Press_Releases/2007/April/United_States_Files_WTO_Cases_Against_China_Over_Deficiencies_in_Chinas_Intellectual_Property_Rights_Laws_Market_Access_Barr.html
(2)ファクト・シート
http://www.ustr.gov/assets/Document_Library/Fact_Sheets/2007/asset_upload_file971_11063.pdf
(3)WTO Case Challenging Weaknesses in China’s Legal Regime for Protection and Enforcement of Copyrights and Trademarks: Office of the United States Trade Representative, April 2007
http://www.ustr.gov/assets/Document_Library/Fact_Sheets/2007/asset_upload_file908_11061.pdf
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風船のような中国経済のバブルが崩壊したら、日本経済はどうなるか?
<目次>
プロローグ ドル暴落のイヤな予兆
第一章 米国の衰退という衝撃
第二章 大荒れの中東、平和は夢のまた夢
第参章 中国発世界大暴落の予兆
第四章 台湾海峡、またもや大波乱
第五章 ロシア資源戦略の野望、帝国の復活
第六章 BRICSからVISTAへ
第七章 北朝鮮の核、イランの核
第八章 日本企業が中国の乗っ取られる
第九章 環境汚染、公害爆発の危険
エピローグ 情報戦に日本は決定的に遅れている
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『拉致』(徳間文庫)
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平成19年(2007年) 4月14日(土曜日)
通巻第1775号
宮崎正弘のホームページ http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/
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(一部を省略しました。)