北朝鮮はますます軍国化している。 | 日本のお姉さん

北朝鮮はますます軍国化している。

金日成主席が亡くなった1994年と2006年の北朝鮮の権力構図を比較してみると、94年は朝鮮労働党を中心に各界の主要人物がバランスよく高い序列に並んでいたが、昨年は軍部勢力が台頭していることが分かった。

中央日報が調査機関と共同で、故・金日成主席の葬儀の際の名簿や韓国・国家情報院が出した資料を基に、北朝鮮の94年と06年の序列を調べた。序列の決定については、◇所属部署とポスト◇金正日総書記の現地指導回数◇各種行事の際に発表された席順――なども参考にした。

これによると、序列は金総書記を筆頭に、趙明禄・国防委員会第1副委員長が2位、金永南・最高人民会議常任委員長が3位だった。以下、チョン・ビョンホ軍需担当秘書、金イルチョル人民武力部長らが続いた。94年と06年の両方で10位以内にいたのは金総書記と金永南・最高人民会議常任委員長だけだった。

両年の序列上位者の役職やキャリアを比べてみると、軍部出身者の躍進が目立つ。序列50位までで軍出身者は94年の5人から12人に増加。労働党の軍関連業務の担当者を含めると、17人に達する。

さらに、労働党幹部は27人で94年の25人と大差はないが、組織指導部や宣伝扇動部など体制維持に関する部署の比率が圧倒的に多かった。ここには金総書記の妹の夫、張成沢・労働党中央委員会第一副部長や金総書記の秘書を長く務めた人物らが含まれる。

これに対し、行政・経済官僚は18人(94年)から6人(06年)に減少。98年に副主席(4人)制が廃止されたことも要因として挙げられるが、金総書記の意向が大いに反映されている。金総書記は「経済事業に巻き込まれると、党や軍の充実を図れない」と先軍政治を掲げている。

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