日本のエネルギー協力への期待の高さをうかがわせるチャイナの閣僚の訪日。
甘利明経済産業相と来日中の馬凱・中国国家発展改革委員会主任(閣僚級)は12日午前、東京都内で、日中のエネルギー協力について話し合う「エネルギー閣僚政策対話」の初会合を開いた。日本の省エネ技術の普及や、中国の主要エネルギー源である石炭のクリーン利用、原子力協力などを協議した。
甘利経産相は「日中がアジアのエネルギー効率の改善を主導すべきだ」と強調。馬主任も「中国の省エネは世界の先進レベルとかなり差があり、資源の節約は国策だ」と応じ、高い技術を持つ日本企業の中国進出などを要請した。国家発展改革委は中国のエネルギー政策全般を担当している。対話は定例化し、年1回開催する。 また、日中の主要エネルギー企業約180社が参加する初の「エネルギー協力セミナー」が同日、都内で開かれ、電力、石油ガス、石炭、再生可能エネルギーの4分野でビジネス協力を議論した。中国側は温家宝首相の来日に合わせて、3大石油企業の首脳ら異例の大使節団が同行している。日本のエネルギー協力への期待の高さをうかがわせている。【松尾良】 |