渡部亮次郎のメイル・マガジン 頂門の一針 第765号
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総理大臣の慰安婦
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渡部亮次郎
従軍経験のある日本の総理大臣から、直(じか)に聞いた従軍慰安婦論
である。
そんなもの、おりゃせんかったよ。朝鮮ピーとか女郎ならいたがな。日
本人は将校相手、朝鮮ピーが兵隊相手さ。変な日本語使ってたよ。はや
くかくこきめなさい とかね。
彼女らは郷里で既に親に売られて女郎になっていた女たち。その筋の業
者が募集に行って連れてきたのさ。もちろん納得づくだよ。拉致? そ
んなことありゃせんよ。戦地に行けばいい金になると誘われたのさ。
性病予防のため衛生サック(コンドーム)が支給されていた。戦争には
死が付き物だけど、それよりも処理に困るのが将兵の性欲の処理。満洲
に進出した部隊の近くには必ず待合、女郎屋がついてきた。
とんでもない、軍が女郎を拉致してきたり募集したりと言う事はありゃ
せんよ。業者がどこからか情報を掴んで、抱えている女郎たちを連れて
部隊を追って来るんだよ。
敗戦後、進駐に先立ってアメリカ軍が慰安所の設置を日本政府に要請し
た? それで政府が女性を集めた? ワシはタッチしていなかったから
知らないが、ありそうな話だね。米軍に性欲が無いわけないもの。
戦後、何かの機会に沖縄戦従軍者に聞いたんだが、彼らは上陸に先立っ
て上官から、沖縄の女のあそこは横に裂けているから心せよと訓示され
たそうだ。強姦を戒める為さね。
スターリンが満洲に投入した兵隊は殆どが囚人だった。それだけに日本
人を狙った強姦が多発した。引き揚げ船の上で懐妊に気付き、上陸後、
手術を受ける婦人が実に多く居たと聞いたがね。手術は麻酔薬が無かっ
たため麻酔抜きだったそうだ。
戦争とはこういうものさ。戦争を始めた以上、こうなる。勝てば官軍、
負ければ賊軍、と昔から言うじゃないか。しかし、誇り高き日本軍人が
戦場に女郎を帯同などと言うことが出来るはずが無い。業者の追従を黙
認した事は確かだがな。
戦前のことを戦後のアメリカ自由感覚で論じる事はタブーだよ。無意味。
だって当時は売春は公認だった。それを売春防止法(1958年施行)後の感
覚で歴史を論じれば必ず失敗するね。
残念ながらこの総理大臣経験者はすでにこの世に居ない。2007・04・09
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