中国各紙によると、今年1月に広東省広州市で開かれたオークションで、「1940年代物」というプーアル茶が100グラムで30万元という超高値で競り落とされた。中国経済のカネ余り現象が続くなか、不動産や株式などへの投機ブームが背景にある。富裕層の健康ブームもプーアル茶の値段の異常なつり上げの一因だ。
プーアル茶は通常、キロ数十元から数百元だが、「古いほど味が良い」などとする風潮も手伝い、キロ当たり数万元という“高級ブランド”も販売されている。
雲南省のプーアル茶生産量は2004年、約2万トンだったが、いまでは闇の生産もあり、この4、5倍に急増。
同省昆明市には数百のお茶の販売店が集中する“プーアル茶横丁”も誕生したが、素人には判別できない「偽物」も売られているとみられ、外国人観光客には高値でふっかける悪質な業者も後を絶たないという。