環境分野などでの日本の協力を必要としているチャイナ | 日本のお姉さん

環境分野などでの日本の協力を必要としているチャイナ

 【北京=野口東秀】中国の温家宝首相は4日の会見で、戦略的レベルで日中両国の発展の方向をとらえるべきだと強調した。訪日で「戦略的互恵関係」構築を具体的にアピールする姿勢を示したもので、「長期的で安定的な対日関係を構築する」(中国政府筋)との胡錦濤政権指導部の方針が透けてみえる。

 その背景には、中国が大国としての経済的にも国力を備えるという国家目標実現の上で、近隣の大国日本との安定的関係は中国の国益にとり不可欠との認識に基づく。

 温首相がその“岐路”で必要と強調したのが「戦略的互恵関係」の方向性。環境・省エネ共同プロジェクトなどが具体的中身になる。「戦略的互恵関係」は安倍晋三首相が昨秋の訪中で提案したが、外交筋によると、実務レベルで「戦略的」との言葉に固執したのはむしろ中国側だった。

 温首相が会見で「戦略的関係、長期的視点」を力説した背景には、「小泉純一郎・前首相時代のマイナスの関係を断ち切り、双方が『ウィンウィンの関係』となる新しい次元を建設したい」(中国政府筋)との胡指導部の方針がある。国家目標の実現には内政面の安定だけでなく、近隣諸国、特に日本との安定的関係が重要になってきた。

 経済協力や技術供与だけでなく、国内のひずみを是正する目的で胡政権が掲げる「和諧(調和のとれた)社会」建設において環境分野などでの日本の協力を必要としている。また、対日関係の悪化による反日運動が共産党への批判に拡大し政権基盤に悪影響を与えかねないとの判断もある。

 日中間に横たわる台湾問題や日本の国連安保理常任理事国入りでの中国不支持など「不安定要素」は温首相の訪日でも解決できない。しかし、「方向の問題が解決されれば方法の問題は解決できる」(武大偉外務次官)としており、
面は対立する東シナ海の資源共同開発の推移が「戦略的互恵関係」のバロメーターとなる。

4月5日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070405-00000009-fsi-bus_all

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上手に書けている記事だな。