無料メルマガ 1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』 「大地の咆哮」の感想文
■今日の名言
・尖閣諸島の領有権問題については、とう小平は「いままでどおり、
十年でも二十年でも百年でも脇に置いておいてもいい」という
言い方をした。・・・92年、中国側は全人代で領海法を批准し、
その中で尖閣諸島について自国領海であることを謳うという挙に
出た。(p69)
▼引用は、この本からです。
「大地の咆哮」杉本 信行、PHP研究所(2006/06)¥1,785
【私の評価】★★★☆☆
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4569652344/mag06-22/ref=nosim/
●個人でも国家でもその人(国)を判断するときには、
( 言っていること )や報道を確認するだけでは
見誤ることが多いようです。
それよりは、( 行っていること )や過去の歴史を
紐解くことで、真実が見えてくるようです。
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■書評
「大地の咆哮」杉本 信行、PHP研究所(2006/06)¥1,785
【私の評価】★★★☆☆
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4569652344/mag06-22/ref=nosim/
■著者紹介・・・杉本 信行(すぎもと のぶゆき)
1949年生まれ。1973年外務省入省。
1981年経済協力局技術協力第一課主席事務官。
1983年在中華人民共和国日本国大使館一等書記官。
1986年在フランス日本国大使館一等書記官。
1991年経済協力局国際機構課長
1993年交流協会総務部長(台湾)
1996年欧州連合日本政府代表公使。
1998年在中華人民共和国日本国大使館公使。
2001年在上海日本国総領事館総領事。
2005年日本国際問題研究所主任研究員。
2006年8月肺がんにて永眠。
・2004年春、上海の日本総領事館で、一人の館員が、
このままでは国を売らない限り出国できなくなるとの遺書を
残して死んだ。私は、そのときの総領事であった。(p6)
●著者は外務省において中国スクールの一員として、
中国に深く関わってきたキャリア官僚です。
2005年に、著者が総領事であった上海の日本総領事館で
館員が中国の諜報活動により自殺したことが発覚し、
さらには自ら末期ガンであることがわかり、闘病生活の中で
この本を執筆しています。
外交官の本音が書かれてあると考えて良いでしょう。
●これまで日本は、日中友好の名のもとに、
一貫して中国の経済発展のために金を出し、
国際的にも中国を擁護してきました。
そして実際に中国が経済発展した根底に
日本のODAが貢献したことは明らかなようです。
・89年6月、天安門事件が起こった。事件後、ヨーロッパ各国は
手のひらを返すように、対中姿勢を硬化させて経済制裁に踏み切り、
ココムに関してもより厳しさを増した。・・四面楚歌に陥った
中国を逆に擁護する立場をとったのは日本だった。(p101)
●また、中国の経済発展にともない民間企業が
中国に進出しているようですが、
進出している企業がトラブルにあうことが多いようです。
それについての記述は、やや他人事のように感じましたが、
それは外交官には普通の感覚なのでしょう。
・大使館に持ち込まれるさまざまな苦情・・・中国企業側が
判決を履行しない・・・工場を建設していざ操業という段階
になって、日本企業が移転を迫られた・・・労務管理や売掛金
回収のトラブルで、日本人が換金されるケース(p165)
●中国が国家として進めてきた反日教育、
極悪非道な日本人というイメージは中国全土に浸透しており、
すでに共産党でもコントロールできないくらい
大きなものとなっているようです。
さらには、そうした反日教育のために、
中国指導部は日本に対し、強固な対日政策をとらざるをえない
状況にもなっているわけです。
・日常的にTVドラマや記録映画を通じて、極悪非道な日本人の
イメージが定着している。・・・そうしたイメージづくりは、
これまではすべて共産党宣伝部が横断的に行ってきたわけである
(p223)
・中国指導部としては、組織的あるいは偶発的な反日運動が、
社会の各層に鬱積した不満のはけ口として一般大衆を巻き込んだ
かたちで発展した場合には、これらのエネルギーが直接党あるいは
政府批判に向かわないように、強固な対日政策を取る危険性が
きわめて高まっていると指摘せざるを得ない。(p236)
●日本という国が、経済援助により共産党独裁国家を崩壊させ、
民主的な国家へ導く深遠な戦略を成功させた国家となるのか、
それとも、経済援助により敵国を発展させ、
その国に滅ぼされる愚かな国家となるのか、
中国へ行ったことがない私は判断できませんが、
その判断は歴史が示してくれるのでしょう。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・文化大革命末期の体験を含む長年の中国勤務を通じ、
正直「中国に生まれなくてよかった」と思うこともあった。
(p7)
・金を人に貸すならば、あげたつもりで貸さねばならない。
借りた金は返さないのが原則なのに、返すとは馬鹿げている、
といった風潮が少なからずある。(p262)
・実際、中国の党幹部や役人はすさまじい特権を享受している。
日本でもマスコミが伝えてはいるが、日本人にはなかなかイメージ
できないかもしれない。(p220)
・胡耀邦は胡錦濤の恩人である。その恩人であり最も親日的であった
胡耀邦が、個人的な信頼関係を築いたとされる中曽根総理の靖国
神社参拝問題で批判を受け、その後失脚してしまった。それ以来、
靖国神社問題は中国の指導者にとり、いわば鬼門となった感がある(p244)
▼引用は、この本からです。
「大地の咆哮」杉本 信行、PHP研究所(2006/06)¥1,785
【私の評価】★★★☆☆
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4569652344/mag06-22/ref=nosim/
<本の格付け基準>
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
無料メルマガ 1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』 ID:0000094236
【発行者】 読書普及研究所「本のソムリエ」40歳、B型
【公式サイト】 http://www.1book-day.com/
【購読】 http://blog.mag2.com/m/log/0000094236/
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チャイ人は、約束しても、続かない。
約束しても、後の連中がくつがえす。
それをウソつきと言うのだが、チャイナでは、ウソをつかない人の
方が少ないのでは?保身のために、ウソをつかないと生きていけない
ときもあるし、言ったことを守るという習慣がそもそも無い。
言うことと、行動は、あの国では一致することがない。
でも、軍事に関しては、目標を立てたら必ず実行しているようだ。
もともとチャイ人は戦争が大好きだから、強くなりたいのだと思う。
チベットもモンゴルもトルキスタンも、有無を言わせず侵略して、
漢人の国に取り込んでしまったし、取り込んだ限りは、外国に何を
言われても「内政干渉だ。」なんて言っている。
都合の悪い過去は無かったことにしている。
若いチャイ人が「チャイナは戦争をしたことが無い。」とよく言う。
本気で言っている。
そう洗脳されているのだ。
でも、チャイナは戦後ずっと北朝鮮に出兵したり、インドに出たり、
ベトナムにちょっかいかけたり、ずっと戦争をしてきたからね。
最近、戦争をしていないから、チャイナの軍人はうずうずしている。
軍備の近代化は進んでいるが、まだまだだから、気を引き締めて
チャンスを待てと言って、共産党のトップは軍人たちを落ち着かせている。
気を引き締めて、汚職をするな。そのうち、時が来たら、、、、。
なんて、話をしていそう。
大使館に日本企業が苦情を申し立てても、外交官には他人事。
中曽根氏は、日本のためにではなく、胡耀邦が失脚しないように
靖国神社の参拝を止めたのに、それに関係なく、胡耀邦は
失脚していった。
中曽根氏のおかげで、日本の首相は、チャイナがやいやい文句を言えば
靖国神社にいかないのだと思われてしまった。
杉本 信行氏は、チャイナスクール出身だから、チャイナに理解がありすぎて、
日本に対する理解が二の次になっていると思う。
チャイナの弁解ばかりしている。特に、最後の方の文章は納得できなかった。
チャイナでは、貸した金は戻らないと言うが、チャイニーズマフィアは、貸した
金を必ず回収しています。返さなかったら見せしめに、死体が転がることに
なっているし、故郷の家族も惨殺されるからだ。実際に、金を返さない人は
殺されている。チャイ人も、脅せば金を返すのだよ。
それに、国際社会では、借りた金は返すことになっているのだから、
いいかげんチャイナも国際的にならないとダメでしょう。