李登輝は『転向』していない。
「死ぬまで台湾に尽くす」
李登輝前総統のメッセージをお伝えします
第6回李登輝学校研修の一参加者
3月3日から6日まで、日本李登輝友の会が派遣した李登輝学校研修団に
参加して李登輝前総統のお話を伺いました。
みんなの関心は、やはり親中派になったと誤解される李前総統の本意でし
たが、私のメモによりますと、李前総統は穏やかな口調で、
「政策は変わっても自分は変わらない、死ぬまで台湾に尽くします。
これを日本にいる李登輝友の会の皆さんに伝えてください」
といったお話をされました。
私はこの言葉を、朝日新聞の報道や『諸君!』4月号の「李登輝は『転向』
したのか」を読んで李前総統を誤解している全国の人たちに伝えようと思い
ます。
心ある方々は、どうぞ、このメッセージを転載してください。
よろしくお願い申し上げます。
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黄昭堂・台独聯盟主席「李登輝氏は転向していない!」
今年一月、『壱週刊』の李登輝インタビュー記事が掲載されて以来、
「李登輝氏が親中派に転向した」と誤解されているが、三月二十五日に都内で
開催された日本李登輝友の会の総会で記念講演を行った黄昭堂・台湾独立
建国聯盟主席は「李登輝前総統は転向していない」と断言した。
黄主席は言う、「事実を歪曲することで知られる三流雑誌『壱週刊』は案の定、
李登輝発言を歪曲した」と。その結果、台湾の独立派はみな、李登輝氏が
転向したと誤解し、怒っている。
何がどう誤解されているのか。
(1)
李登輝氏は「台湾独立を放棄した」とされるが、それは違う。(アンケート調査
によると)現在、台湾人の六八%が台湾人意識を持っている(自分は中国人で
はない、台湾人だと)。
李登輝氏が総統就任時の段階では「自分は台湾人」は五%にも満たなかった。
また「中国が反対しなければ台湾独立を望む」も六二%。「反対しても独立」は
五四%。「だから台独を言って、それを望まない少数派を刺激しても仕方なく、
それよりも社会建設を」と言うのが李登輝氏の考え。また台独を言っては、
台湾が中国から独立するように取られ、マイナス。「だから言わないようにしよ
う」と言うことだ。
李登輝氏の考えは「台湾はすでに独立している。中華民国は消滅している。
なぜ独立を言うのか」。一方、それに対して民進党の考えは「台湾は独立して
いる。その名は中華民国」。だから李登輝氏の考えは民進党より進歩して
いる。ちなみに黄主席の考えは「台湾は事実上の国。法的には独立していな
い」と言うもの。
(2)
李登輝氏は対中国開放を言って親中派になったとされるが、実際には「台湾
の資本が中国へ行った。それを取り戻せといっても無理。(だから開放を)」と
言いうもの。
(3)
李登輝氏は「中国を訪問したがっている」とされるが、実際には「奥の細道、
孔子の道、シルクロードを歩いてみたい」と言っただけ。
黄主席は、『壱週刊』より『SAPIO』のインタビュー記事の方が「本当の李登
輝発言」だと言う。そこで李登輝氏に「今度、日本李登輝友の会の会員の前で
講演をするが、そのように伝えていいか」と聞くと、「その通り」と答えたと言う。
「八十歳を超えた人間が転向することは不可能」と言うのも、黄主席の一つの
結論。
それでも独立派は誤解して、まだ怒っている。「誤解は解かなければなら
ない」と。
なお黄主席は、中国から「台独の一番の親玉」と言われてきた李登輝氏が、
台独をやめるのは歓迎すると言う。なぜなら、「それなら私が一番の親玉と
言うことになるから」だとか。
『SAPIO』(二月二十八日号)を読もう。李登輝氏の「転向」など、根も葉も
ないことであることがわかるはずだ。
(永山英樹記)
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html
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『諸君!』4月号の話は、古い情報で記事を書いたから変なことになったんだ。
SAPIOのインタビュー記事は、読んだけど、実際には「奥の細道、
孔子の道、シルクロードを歩いてみたい」と言っただけなのに、チャイナを訪問
してみたいと言ったという記事に変わっていたと、李登輝氏が答えていた。
そういうのって、メディアがよくやる事でしょう。、『壱週刊』の李登輝インタビュー
記事がでたらめだったって事だね。