日立のプラズマって、売れているんだなあ。
日立製作所は4月からマレーシアでプラズマテレビの生産を開始する。スランゴール州にある光デバイス製造子会社、日立エレクトロニックプロダクツ(マレーシア)の既存設備をテレビ生産用に転用し、投資額を2億~3億円に抑える。出荷台数は年間12万台を見込んでおり、市場の需要動向を見極めながら将来的には同15万台まで増やす意向だ。日立が東南アジアでプラズマテレビを生産するのは初めて。
バンギ工業団地にある日立エレクトロニックの工場内に組立工場を設置し、デジタルハイビジョン・プラズマテレビ「Wooo(ウー)」などを生産する。パネルなどの部品は日本から送る。月産能力は1万台。 当初は42型を中心とし、将来的には50型以上の大画面も生産する。同テレビの製造部門は約100人体制となる見込み。将来的には液晶テレビの組み立ても視野に入れている。 日立の広報担当者はNNAの取材に対し、「マレーシアでは以前、ブラウン管テレビの生産を行っていた経緯もあり、その一部を利用できる利点もある。海外での現地生産増強でコスト低減が見込める」と話した。 ■アジア太平洋地域に輸出 同社は現在、岐阜(月産6万台)、中国・福州(同2万台)、メキシコ・ティファナ(同4万台)で薄型テレビを生産している。これまでシンガポールやタイ、豪州などアジア太平洋地域向けの出荷は、岐阜工場から行っていた。今後はマレーシア工場が同地域向けの生産を手掛ける。昨年の同地域の販売台数は約6万台。 このほか今夏にはチェコでプラズマ、液晶テレビの生産を開始する予定。欧州向けに出荷する。日立は薄型の中でも特にプラズマに力を入れており、需要が拡大している海外で現地生産を強化する。 |