雑誌「諸君!」の4月号に、台湾人が怒るような論文があったらしい。 | 日本のお姉さん

雑誌「諸君!」の4月号に、台湾人が怒るような論文があったらしい。

台湾人への侮辱を許さない!
人種差別の酒井論文を掲載した『諸君!』

台湾の声編集部

『諸君!』(4月号)が掲載した酒井亨論文「李登輝は『転向』したのか」は、
話がいいかげんなだけでなく、台湾人を侮辱する人種差別の内容だ。

酒井氏は「これはレイシズムではなく文化人類学的な話として理解してほしい
が、台湾人の多くは血統的にはマレー系平埔族を受け継いでおり、事実台湾で
生活していると、中国よりもフィリピンやマレーシアなどと社会や人間の関係
性が似ていることに気づく」と書く。

そして「李登輝が懸命に推していた候補が惨敗し、しかも李登輝が最近罵って
きた民進党が勝ったことで、李登輝自身は大きく面子をつぶされたことになる」
と書き、「文化人類学的」に「マレー系や台湾人の場合、面子がつぶれると一種
のパニック状態になり、自分は間違っていないと言い聞かせながら、面子がつ
ぶれた状況からの当否を図ろうとする。往々にしてそれまで言ってきた立場や主
張をかなぐり捨てることも多い」と書いている。そして、李登輝氏が親中派に転
向したといいきっているのだ。しかも中国から弱みを付け込まれて、工作された
と断言もしている。

冗談ではない! 明らかにレイシズムではないか。いつから台湾人がそのような
民族性になったというのか。面子をつぶされてパニックになる人は台湾に多いだ
ろうが、日本でも、どこの国でも、そのような人間は普通に見かけることができ
るはずだ。

李登輝氏が台湾人の血を持っているために、パニック状態になって、立場や主張
を変えて、中国に工作されたという証拠を示してほしい。

このような「文化人類学」の学説がどこにあるのか。酒井氏一人の学説だ。李登輝
氏が転向したという考えを正当化するため、好き勝手に作った人種差別の学説だ。

何も知らない『諸君!』の日本人読者は、このような悪意の「学説」を信用してし
まうに違いない。

台湾人にとっては、とても不愉快なことだ。訂正を拒む『諸君!』は台湾人が中国
人や韓国人と違って大人しい民族だからとなめるのは傲慢である。

『諸君!』に良識があるなら、即刻に訂正するべきだ! 

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※「諸君!」に「李登輝転向」の訂正を求めよう!

【要望先】文藝春秋「諸君!」編集部 shokun@bunshun.co.jp

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『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html
『台湾の声』バックナンバー http://taj.taiwan.ne.jp/koe/
『日本之声』http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe Big5漢文

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黙ってないで、ちゃんと抗議するのは、偉いと思う。
『諸君!』(4月号)は、読んでないので、どの論文なのか

分からないのですが、李登輝氏が意図していないことを

書いたり、台湾人が直ぐパニックになるとか書いてあるようだ。

日本人だって、マレー系の血が入っているんですけど。

マレー系は、のんびりしているところがあって、人間関係でまずいことが

起こるとすうっと逃げることがある。マレー系が、パニックになりやすいとは

初耳だな。とにかく、台湾人は訂正しろと怒っている。

間違ったら、次は訂正の入った論文をのせるとか、何か対処しないと

いけないでしょう。
「李登輝は『転向』したのか」という論文の題だが、転向していないと、

李登輝氏自身が、ちゃんとコメントしてたよ。

台湾は、すでに独立したちゃんとした国なんだから、今さら独立したいとか

言う必要が無いという意味で、コメントしたんです。とか、

どこに旅行したいかと聞かれたから、日本とチャイナのどこどこに

行ってみたいけど、無理でしょうね。と答えたんです。

そうしたら、チャイナに行きたいと記事を書かれた。と、答えていましたよ。

その話かな?今度から酒井亨氏の論文があったら、びくびくしながら

読まないといけないね。

とにかく、何でも、直ぐに信じたらダメなのだ。

疑いながら、いろんな記事を読んで、何が本当かさぐりながら読まないといけ

ないのだ。

マイク・ホンダ議員も、本当に日系人なのか怪しいという話があっても、一応

直ぐには信じないでウワサがあるということだけ、頭にキープしておく。

チャイナ・ロビーだという記事は出たから、「ウワサは本当だったか。」と、

思うことにする。慎重にニュースを読まないとね。

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【読者便り】台湾人の名誉のために申し述べます。


台湾の声編集部御中;

「諸君」4月号掲載の酒井亨論文について思うところをコメントいたします。

「文化人類学的」に「マレー系や台湾人の場合、面子がつぶれると一種
のパニック状態になり、自分は間違っていないと言い聞かせながら、面子がつ
ぶれた状況からの当否を図ろうとする。往々にしてそれまで言ってきた立場や

主張をかなぐり捨てることも多い」と書いているそうですが、文化人類学から

みてまったく誤りです。

 私の専門フィールドであるマレーシアでは、英領マラヤ時代に、マレー人が

パニック状態に陥るとマレー語で「アモック」と呼ばれる一種の錯乱状態に

なって親族や村人を誰彼の見境なく殺してしまうという現象が見られ、ここを

統治したイギリス人はこれを一種の民族的な形質に由来するもの、あるいは

一種の風土病と考えていました。

 現在の英語でもrun amuckという言葉がありますが、この表現の語源が

マレー語のアモックです。

しかし現在では、これは追い詰められた状況に陥った個人が起こす行動の

一種と捉えられており、人種や社会に由来するという学説はまったく否定され
ております。まして、台湾人がマレー系の血筋を引くからと云ってこれを直ち

にマレー半島のマレー人と関係づけることはまったく論理的に成り立ちません。

 私の知る限り、台湾の原住民はフィリピン群島のマレー系人種と近い関係に

あることは知られておりますが、フィリピン社会に上記のようなアモックに類似

した現象があるという研究報告は寡聞にして聞いたことがありません。

また日本領時代に行われた台湾原住民の調査などでもこのような学説が示さ

れたとは聞いたことがありません。

 結論として、このような学問的な基本常識を欠く酒井論文は単なる強牽付会

に基づくものに過ぎず、したがってなんらの学問的根拠があるとは到底思え

ません。台湾人の名誉のために以上申し述べます。


               慶応義塾大学教授      野村 亨

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台湾人は、明るくてのんびりしていて愉快な人々だよ。

日本に来た台湾の留学生は、チャイナの留学生とでも、けんかも

しないで、仲良くしているよ。(蒋介石と一緒に支那からわたってきた

台湾人だったのかもしれないけど。)