イスラエルからのニュース
2007年3月21日(水)
****************************************************
*労働組合のヒスタドルートが今朝6時から全国でストを決行へ。しか
し、自治体職員の給与未払い問題は交渉が進展しており、ストが回避
される可能性も。深夜も交渉が続けられている。(H,Y,P)
*ヒルクソン財務相が、リクードからカディマへの移籍前に、565万
シケルの資金をNPOから横領して政治活動に利用した疑い。財務相
は昨日、警察で7時間の事情聴取を受けた。(H,Y,P)
*ヘブロンでアラブ人地区の家を占拠した入植者を排除するかどうかは、
所有権の検討が終わってからと国防軍。家は空き家で、入植者は正規
購入したと主張。元の所有者は売っていないと語っている。(H,Y)
*昨日、全国一斉にテロ攻撃やミサイル攻撃に対する対応訓練。学校に
対する化学兵器によるテロを想定した訓練も行われた。(H,Y)
*政府の戦争調査委員会が、オルマート首相、ペレツ国防相、ハルツ参
謀長の3人の証言内容を、4月下旬の中間報告の前に公表か。メレツ
議員の要請に応えて早期公開を検討している。(H,Y,P)
*イスラム世界はシーア派のイランとスンニ派諸国の冷戦状態が激化し
つつあると、テルアビブの専門家が警告した。アラブ紙では、互いに
相手の宗派を攻撃する論調が尖鋭化しているのが理由。(Y)
*失業率が10年で最低の7.6%に。イスラエル銀行の発表した今年
の経済成長率予想は5%で、国民の生活は向上する見込み。(H)
*イスラエルで金持ちになる方法は、詐欺と賄賂だとする意見が国民の
56%。政府が国民のためを考えているとの意見は11%。(P)
2007年3月22日(木)
****************************************************
*「横領疑惑のある人物が財務相を続けるべきではない」として、ヒル
クソン財務相に対する辞任要求高まる。マズズ検事総長は現時点で財
務相が辞任する必要は無いとして今後の捜査を見守る構え。(H,Y,P)
*昨日のゼネストは開始後10時間で夕方には終了。組合側と政府で未
払い賃金の支払に関する合意が成立した。(H,P)
*アラブ系市民のマジャデル氏が文化相になる等、複数の閣僚入れ替え
を国会で承認。UTJ議員の反乱で手続きが遅れていた。(Y,P)
*ライス国務長官が金曜にエジプト、日曜からイスラエル、パレスチナ
を歴訪へ。パレスチナ連立政権成立後の中東和平の進め方について、
双方と関係各国などと協議を行う。(Y,P)
*米国はアッバス議長の管理下にある治安部隊への援助を継続する方針
を発表。連立政権の成立で米国は苦しい対応を迫られている。(H)
*労働法の遵守を、官庁の入札への参加条件にするようにとの通達。企
業に注意を促し、労働者の労働条件を改善するのが狙い。(H)
*世界ユダヤ人会議(WJC)で内紛。ブロンフマン会長は長年の盟友
と見られていたシンガー氏を解任し、資金を横領したと非難。シンガ
ー氏は根も葉もない中傷だと反論している。(H)
*昨年夏のヒズボラとの戦争を「第二次レバノン戦争」と呼ぶことが正
式決定。すでにこの呼称は各分野で定着していた。(H,Y)
*男性雑誌マキシムの取材チームがテルアビブなどを訪問。イスラエル
観光特集を組むため。美しいビーチと女性の写真で、戦乱の地
イスラエルのイメージを変えるため、
外務省も企画に協力している。(P)
2007年3月23日(金)
****************************************************
*ペレス副首相が戦争調査委員会で行った「私なら戦争はしなかった」
との発言で波紋。意見は違っても、困難に直面する首相を支持する立
場に変わりはないと、ペレス副首相は釈明した。(H,Y,P)
*ガザで2日にわたってファタハとハマスの銃撃戦。大人1人と子供1
人が死亡した。両派の戦闘はメッカ合意の後で小康状態になっていた
が、連立政権の発足後、再燃の兆しを見せている。(H,Y,P)
*イスラエル・カッツ議員が農業相時代に、職員を政治的理由で採用し
ていたことは確実だとして、警察が同議員を書類送検。(H,Y)
*国防軍兵士の解放交渉がまとまり、解放は近いと自治政府のアッバス
議長。議長は過去にも同様の発言を繰り返している。(H,Y,P)
*第二次レバノン戦争でハイファの
製油所内にもロケット砲が着弾して
いたことが判明。
空地だったため、大惨事は免れた。(H,Y,P)
*投石をしたとされるパレスチナ人の少年に国境警備隊員が暴行を加え
る映像。警察は問題の隊員に対する調査を開始する。(H,Y)
*テヘランの各国大使館が、イランの
核施設が攻撃を受けた場合を想定
して自国民の救出作戦を準備中。
武官の常駐も進んでいる。(P)
*幼い娘を家に残して母が自爆し、後で生長した娘も母の後を追って自
爆するストーリーの音楽ビデオをハマスのTV局が放映中。
(Y)
*アシケロンで、広告の女性の写真がペンキで塗りつぶされる事件。肌
の露出度が高いことに怒った宗教勢力の犯行と見られている。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
============================================================
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp