がん村と枯れた湖 | 日本のお姉さん

がん村と枯れた湖

【大紀元日本3月14日】3月7日、淮河支流である沙頴河は現在、川全体が白い泡に覆われている。地元の住民によると、この現象はすでに長く続いているという。河岸にいるだけでも、薬品のような刺激臭が鼻を突く。

 河南省牛伏山区に源を発した沙頴河は、淮河の最大支流であり、河南省、安徽省の平頂山、ルオ河、許昌市、周口店市、阜陽市等40以上の都市を流れている。しかし、沙頴河が汚染されたため、発癌率の高い村が河沿いに多く現れた。地元の住民は発癌を予防するために高価な飲み水を購入せざるを得なくなったという。

 頴上県環境保護局関係者によると、沙頴河の水質は汚染によって変質したとし、その上、雨水不足も水質の悪化を促したという。同局の検査測定結果によると、現在沙頴河の水質は「劣5類」にランクされているという。同局は頴上県内に1軒の製紙工場があるが、工場は現在生産停止しており、汚染は主に上流の河南省から来ていると指摘した。

 一方、新華ネット2004年の報道によると、沙頴河沿の人口2400数人の黄孟営村の中で、すでに114人が癌で死亡したという。黄孟営村の周辺には5つの堀川、16の池が沙頴河と相通じており、1990年以降、沙頴河は黒く変色し始め、悪臭が生じるようになってから、村民が結腸炎、直腸癌、食道癌に罹る人が特に増加したという。

 大陸の河川水質汚染はすでに普遍的で深刻な問題であり、北京市で検査された78の河川の中で、7割以上の河川水質は標準値に達しておらず、さらに、市区内河川水質の8割が「劣5類」に分類されているという。

 中国国家環境保護総局が発表した『2002年中国環境状況公報』は、2002年における都市内の河川・湖の水質は劣っており、杭州の西湖、武漢の東湖および済南の大明湖の水質はすべて劣5類であると示されている。

 中国では、河川等の水質が一般的に5類に分けられており、1類がもっとも良いランクで、5類が最低ランクであり、さらに5類にも達さないものは、すべて「劣5類」と称される。環境保護専門家によると、「劣5類」の水質とは、河川等自らの浄化能力を失っており、水の使用価値はゼロということを示すものだという。


(07/03/14 08:34)
【大紀元日本3月12日】蘭州地帯の黄河の水位は異常に低く、広い範囲にわたる浅瀬と細い支流が現れた。昨年末から今年の春までの気温が、例年に比べて比較的に高いことと、黄河の上・中流における雨水不足、それに工業・農業用水の増加を加えて、黄河の水位が降下し続けた。そのために、黄河蘭州地帯の川幅が狭くなり、水深も2メートルしかなくなり、広範囲にわたり河床が露呈する現象が現れた。

 黄河の水位下降が深刻化であり、黄河の上流にある中・大型ダムの貯水量も減少している。本来は水面下に埋められている汚水排出口も水面に出ており、黄河の水質はますます落ちている。

 「気候変化が黄河源地域生態における影響分析」の報告によると、ここ10年間で黄河源の水量は23%が減少し、黄河流域の第1県である青海・マ多県内の4077の湖は、すでに3千以上の湖が涸れたという。1986年から2000年まで、河川面積は9%減少し、沼澤等は13.4%減っているという。水域面積の縮小は黄河にも影響を与え、水位は7~8メートルが下がったという。

  地球温暖化が氷河とツンドラの融解、湖・沼地の消失ないし土地の退化をもたらした。専門家らは、温暖化は黄河源区に与える影響が深刻であると警告している。


(07/03/12 10:09)
大紀元日本3月13日】中国の異常気象は続いており、昨年の夏以来「千
河之省」「天府の国」と言われている河川と水が豊富の四川省は稀にみ
る超大型干害を被り、夏の酷暑と雨水不足の冬によって、多くの渓流が
絶たれ、土壌は水不足で乾き亀裂したため、凶作がもたらされた。

すでに112万人は一時的に飲み水の入手が困難に陥り、10万人近い人々の
生活は、他の地域から輸送される水に依存している現状である。

香港「文匯報」の報道によると、四川省の有名な水利中枢である「都江
堰」を含み、乾燥した冬が継続したため、上流の岷江は深刻な水不足に
陥っており、四川省全域が水不足の危機に迫られるという。

統計によると、4月の雨季に入るまでに、四川省ではすでに112万人の市
民が一時的に飲み水不足に陥っているという。

一方、嘉陵江水位が顕著に下降し、多くの場所では水が涸れて河底の岩
が現れる現象が起きており、船の欠航も時によって発生し、嘉陵江沿い
の春の耕作は深刻な影響を受けている。

統計によると、重慶市では旱魃による被害農作面積は13万6千ヘクタール
に上り、その内、涸れた農地は 3800ヘクタール、水が干しあがったダム
はすでに25箇所
に上ったという。

報道によると、少し前までに、四川省の干害は長江三峡ダムの貯水と関
係する見方が示されていたが、中国気象局国家気候センターのシニア・
エンジニアリング徐良炎氏は、世界的規模から見れば、背景に地球温暖
化があるとし、四川省の旱魃は増加した異常気象の中の1例であると指摘
した。 (07/03/13 11:52)