台湾の切手
台北・庄司哲也】台湾の陳水扁政権が進める「中華」や「中国」の文字を「台湾」に置き換える「正名(名前を正す)運動」の一環で、「中華郵政」から名称変更した郵政公社「台湾郵政」は28日、新名称初の記念切手を発売した。これまでの「中華民国切手」に代わり「台湾」の文字が入った。陳政権の「脱中国化」の動きが切手にも表れた形だ。
新名称で発売されたのは、同日に開館した「二二八国家紀念館」をデザインした5台湾ドル(約18円)の記念切手。100万枚限定で発売された。
独立志向の陳政権は「脱中国化」政策を通じ支持を固める狙いがあり、郵政公社以外にも公営石油企業「中国石油」が2月に「台湾中油」と名称変更している。
一方、中国との協調姿勢を取る最大野党の国民党の馬英九・前主席は「台湾の字が加えられることに異議はないが、切手から中華民国切手の文字をなくすのは絶対に反対だ。次期総統選で政権を奪取すれば、必ず元に戻す」と語っている。
新名称で発売されたのは、同日に開館した「二二八国家紀念館」をデザインした5台湾ドル(約18円)の記念切手。100万枚限定で発売された。
独立志向の陳政権は「脱中国化」政策を通じ支持を固める狙いがあり、郵政公社以外にも公営石油企業「中国石油」が2月に「台湾中油」と名称変更している。
一方、中国との協調姿勢を取る最大野党の国民党の馬英九・前主席は「台湾の字が加えられることに異議はないが、切手から中華民国切手の文字をなくすのは絶対に反対だ。次期総統選で政権を奪取すれば、必ず元に戻す」と語っている。