台湾人学校の歴史教科書、使用禁止 「主権主張」中国が圧力 | 日本のお姉さん

台湾人学校の歴史教科書、使用禁止 「主権主張」中国が圧力

産経新聞(2007.2.27)より転載。

台湾人学校の歴史教科書、使用禁止 「主権主張」中国が圧力
「内政干渉」政治論議も

【香港=長谷川周人】台湾企業が多く進出する中国広東省の東莞市内にある

「台商子弟学校(台湾人学校)」で、台湾から取り寄せた改訂版・高校歴史

教科書が、中国当局から使用を禁止されたことが分かった。


台湾の主体性を強調し独立色がにじむ新教科書は、「一つの中国」を原則と

する中国は受け入れられないとの判断とみられる。
だが、「事実上の主権」を主張する台湾は、「内政」である教科書問題への

干渉は容認できない立場にあり、今後、中台間で政治論議を呼ぶ可能性

もある。

台湾では昨年9月に始まった新学年から、高校1年生が学ぶ歴史教科書を

大幅に刷新。


中国大陸の「中国史」と「台湾史」を切り離し、今年2月までの前編では日本に
よる台湾統治のプラスの側面にも言及した「台湾史」を学び、春節(旧正月)

休暇明けの26日に始まった後期では「中国史」を取り扱う。

その後編では、「わが国」「本国」といった表現は「中国」に統一され、「中華

民国の父」という意味で使われた孫文の「国父孫中山」という表記については

敬称の「国父」が削除された。


「南京大虐殺」に関する記述も圧縮され、一部教科書では完全に消えた。


辛亥革命の発端となった武昌での「武昌起義(蜂起)」は「武昌起事(一揆)」と

改め、政治色を排して、より独立志向を強める内容となった。

だが、学校関係者の話を総合すると、広東省当局は検閲の結果、同校が取り

寄せた龍騰文化が出版した教科書は「記述の立場が偏重しており、台湾の

独立思想が大幅に増えた」と判断。

台湾の主権問題が微妙に絡む記述を問題視し、今年1月、他の教科書に替え

るよう通告してきたという。

このため、同校では新学期から使う教科書が間に合わず、当面は教員らが

作成したプリントなどでしのぐというが、台湾の教科書はほとんど全面刷新

されており、改訂版を教材として使える見通しは立っていない。

同校は現地の法律順守が設立条件となっており、また進出した台湾企業の

利益を守る立場からも「審査結果は尊重せざるを得ない」とし、問題の政治化

を避けたい意向だ。


しかし、事態を容認し続ければ、陳水扁政権が目指す台湾の「主体性の

確立」は崩れることにもつながり、台湾側の対応が注目される。

【用語解説】台湾の歴史教科書

「中華民国が中国全土の正統政権」という大中華史観に立つ蒋介石・

蒋経国政権時代の教科書に対し、李登輝前政権は中学の教育課程に

台湾の歴史観に立った科目「認識台湾(台湾を知る)」を導入。


この延長線上で陳水扁政権は「歴史教育の正常化を図る」として高校の

教科書改訂を決め、今年度から「台湾化」をより明確にした教科書に切り替え

た。

これに対し、外省系(中国出身)の野党議員は「教育への政治介入だ」などと

反発している。

『台湾の声』http://www.emaga.com/info/3407.html
『台湾の声』バックナンバー http://taj.taiwan.ne.jp/koe/
『日本之声』http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe Big5漢文

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以前、チャイナにある日本の小学校の教科書も、チャイナに

全部取り上げられ、罰金を払わされたにもかかわらず、

教科書は戻ってこなかった。

あれから、その小学校では教科書無しでどうなったのだろう!?

ニュースの続きが知りたい。