長江と支流の嘉陵江では航行不能になる船舶が続出。 | 日本のお姉さん

長江と支流の嘉陵江では航行不能になる船舶が続出。

重慶:干ばつで長江水運がピンチ、運航禁止措置も

2月28日13時20分配信 サーチナ・中国情報局


【中国】重慶:干ばつで長江水運がピンチ、運航禁止措置も

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重慶市を中心に干ばつが続き、長江水系の水運に大きな影響が出ている。長江と支流の嘉陵江では座礁したまま航行不能になる船舶が続出。長江の羊角灘水位観測所で1892年に観測が始まって以来の最低水位を記録した。 <サーチナ&CNSPHOTO>

 重慶市を中心に干ばつが続き、長江水系の水運に大きな影響が出ている。長江と支流の嘉陵江では座礁したまま航行不能になる船舶が続出。長江の羊角灘水位観測所では27日午前8時、基準水位である海抜160.2メートルに対して水位がマイナス0.74メートルと、1892年に観測が始まって以来の最低水位となった。

 重慶海事局では27日、主要航路のしゅんせつ作業を効率的に進めるためとして、毎日12時30分から14時30分までを全面的に航行禁止とした。その他の時間でも、航路が狭い部分での船舶の追い越しを禁止した。

 気象の専門家によると、06年夏の大干ばつで、ダムや水田などに蓄えられていた水が極めて少なかったことも、長江水系の渇水に影響した。また、当面はまとまった降雨が期待できず、水量が回復し始めるのは3月中旬になる見込みという。

 長江沿岸地帯では水運が重要な物流手段で、船水運の減少により鉄道輸送などが負担過多になる可能性がある。また、重慶市や四川省で盛んな水力発電に対する河川渇水の影響が懸念される。

 写真は重慶市内の朝天門桟橋。川底が大きく露出しており、停泊している船舶や浮き桟橋の中には、座礁しているものがあるという。(編集担当:如月隼人)
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