モンゴルはちゃんと、謝意を表明するのに。
モンゴル大統領「日本は真の友」 支援拡大を期待
2月28日8時1分配信 産経新聞
来日中のモンゴルのナンバリン・エンフバヤル大統領は27日、東京都
内のホテルで本紙と会見し、2021年までの民主化進展や経済基盤
づくりを中心とした「総合政策」を策定し、今年春の国民大会議(国会)で、
成立をはかる考えを明らかにした。
大統領は1990年の人民革命党(共産党)による一党独裁放棄から
民主化プロセスを経て、政権安定期への移行を実現する必要な政策で
あることを強調。同時に日本による一層の支援拡大に強い期待を表明
した。
大統領は90年からの民主化について「極めて正しい選択だった」と 前置き、「苦しいときの友は真の友」とのモンゴルの格言を引用して、
日本からの経済支援に謝意を表明
した。
日本からの対モンゴル経済支援は90年から17年間で総額230億ドル
(約2兆7600億円)に上り、モンゴルが諸外国から受け
た支援総額の半分以上を占める。
大統領は対米関係にも言及し、05年のブッシュ米大統領のモンゴル 訪問によって「モンゴルと米国は政治、経済、社会、国防の各分野にお
いて協力する可能性が開かれてきた」と指摘。
現在、米国主導による巨額な対モンゴル経済協力プログラムが検討され
ていることを明らかにした。
そのうえで、大統領は国境を接する中国やロシアとの善隣関係は 維持するものの、「現在はグローバル化の時代であり、国境を接しない
国々との関係の発展は可能であり、日米両国のほか、アジア諸国や
欧州連合(EU)との関係を強化する」と述べた。
大統領はまた、北朝鮮の核問題について「北東アジアの平和的環境 づくりのため、モンゴルが積極的に関与していく用意がある」と語り、
各国と協調していく姿勢を明らかにした。(相馬勝)
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