過熱気味だった対中投資は冷や水を浴びせられた
過熱する中国投資に冷や水=米景気不安は限定的-米株式急落
2月28日11時1分配信 時事通信
【ニューヨーク27日時事】同時テロ以来となる大幅な米株価下落を招いた最大の要因は、中国など新興市場国経済に対する警戒感だ。急伸していた中国株式相場には、以前から「高過ぎる」(米エコノミスト)との指摘があり、過熱気味だった対中投資は冷や水を浴びせられた格好だ。
27日の上海総合株価指数の急落は「売るタイミングを計っていた投機筋に格好の材料を与えた」(大手証券)。中国景気の減速に対する不安感が上海市場からアジア全体に広がり、さらに欧州、ニューヨークへと連鎖した。 しかし、もう一つの株売り材料となった米国経済に関しては、一部経済指標の悪化で懸念が生じたものの、「ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に不安はない」(前出のエコノミスト)と冷静な見方が支配的だ。 |