うれしいにゅーす! | 日本のお姉さん

うれしいにゅーす!

2月24日13時51分配信 毎日新聞


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日午後1時41分、
政府の情報収集衛星(IGS)を搭載したH2Aロケット12号機を
鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。

衛星はその後、分離が確認され、打ち上げは成功した。
これでIGSは目標の4基態勢となり、天候に左右されずに地上の
全地点を1日に1回以上撮影することが可能になった。
H2Aは7号機(05年2月)以降、6機連続で打ち上げに成功した。

 IGSは、北朝鮮の軍事関連施設の監視が主任務となる事実上の
「偵察衛星」。光学衛星とレーダー衛星の2基1組で情報収集する。

2組4基態勢を目指していた政府は、03年3月に1組の打ち上げに
成功したが、同11月に残る1組の打ち上げに失敗。

昨年9月に光学衛星1基を、今回残るレーダー衛星1基を成功させた。
4基態勢が整ったことで、雲の有無にかかわらず、地上のどの地点でも
1日に最低1回、撮影できるようになった。
 12号機は発射後、太平洋上を南へ向かって上昇。400~600キロの
予定高度に到達後、第2段ロケットから衛星を分離した。分離高度や飛行
経路などは、衛星の周回時間や軌道などが特定されると情報収集に支障
が出るとして、公表されていない。
 12号機は全長57メートル、重量352トンの2段式ロケット。
1段目には、発射時に強力な推進力を得るため、大小の固体ロケット
ブースターを計6本(総重量216トン)搭載している。
打ち上げ費用は112億円。また、同機には性能を向上させた光学衛星の
実証衛星も搭載している。
 打ち上げは当初、15日の予定だったが、天候悪化のために3度
延期されていた。【松谷譲二】

北監視、本格始動 4基目の情報衛星が成功 H2A打ち上げ

2月25日8時0分配信 産経新聞


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日午後1時41分、政府の情報収集衛星を搭載したH2Aロケット12号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げ、衛星の軌道投入に成功した。事実上の偵察衛星である情報収集衛星は、これで当初計画の4基体制が整い、夏から本格運用が始まる。H2Aは国産主力機で初めて6回連続で成功し、信頼を高めた。

 打ち上げたのは情報収集衛星のレーダー2号機と、平成21年度に打ち上げる光学3号機の機能を確認する実証衛星。いずれも地球を南北に回る極軌道に投入され、太陽電池パネルの展開も確認された。

 情報収集衛星は、高性能のデジタルカメラで昼間の晴天時に地上を撮影する光学衛星と、電波を使って夜間や曇天でも撮影できるレーダー衛星で構成され、各2基ずつの計4基で運用する。

 15年3月に光学、レーダー各1号機、昨年9月に光学2号機が打ち上げられ、今回のレーダー2号機は約3カ月の機能確認を経て運用開始。これにより地球のどこでも昼夜を問わず、1日1回は監視できるようになる。

 光学衛星が識別できる地上の物体の大きさ(解像度)は1メートル。政府は3号機で解像度を60センチに高める計画で、そのためのセンサー技術を実証衛星で半年間、確認する。

 偵察衛星は米国、ロシア、フランスなどがすでに保有。日本は米国からの情報提供や米商業衛星の画像購入に頼ってきたが、10年の北朝鮮による弾道ミサイル「テポドン」の発射を受け、自前の衛星導入を決定した。

 15年11月、H2A6号機の失敗で衛星2基(計623億円)が無駄になり、情報収集衛星の総費用はロケットを含め約800億円増の2422億円に膨らみ、計画は約3年遅れた。H2Aの打ち上げ業務は来年度から製造元の三菱重工への移管が決まっており、JAXA主体の打ち上げは今回が最後となった。

 記者会見で内閣衛星情報センターの小田邦博所長は「撮像回数が増え、情報の適時性と深さが高まる」と意義を強調。JAXAの立川敬二理事長は「H2、H2Aともに失敗した『魔の6回目』を乗り越え、責任を果たせた」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070225-00000000-san-soci