李肇星(りちょうせい= Li Zhaoxing)
李肇星
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李肇星(りちょうせい, Li Zhaoxing, は中華人民共和国の外交官、政治家。
中国国務院外交部部長(外相)。中国共産党中央委員 。
山東省青島生まれ。1964年 に北京大学を卒業、中国外交学会職員として
勤務し、北京外国語大学大学院でも学んだが、
1968年 文化大革命 により山西省、
江西省などに下放された。
1970年駐ケニア大使館員として復職。
外交部情報局勤務が長く、報道局長を経て、1990年外交部部長助理
(次官補)となった。その後、1993年 国連大使、1995年外交部副部長(次官)、
1996年 駐米大使と累進。
2001年副部長として外交部に戻り、2003年 に国務委員に昇格した唐家璇 に
代わって外交部長(外相)となった。
主な発言
- 2004年 11月27日 “没有日本援助,中国也行。”“中国人民能够依靠自己的力量、智慧、决心和自信,建设自己的国家。”
(「日本の援助が無くても、中国はいける」「中国人民は自分の力、知恵、決心そして自信を頼りに、自分の国家を建設することができる」)―小泉首相が「中国もODAは卒業すべき時だ」と発言したことを受けて。
- 2005年 4月17日 “中国政府从来没有做对不起日本人民而必须向日本人民道歉的事,主要的问题是日本政府做了一系列伤害中国人民感情的事情。”
(「中国政府はこれまで日本人民に申し訳が立たないような、謝らなくてはならないことをしたことがない。大事な問題は、日本政府が中国人民の感情を傷つけた一連の行為だ。」)―3週連続で反日デモ が開催され、一部が北京大使館、上海総領事館に投石など破壊行為をした件で、町村信孝 外相(当時)に謝罪を求められて。
- 2006年3月7日 “一位德国官员告诉我,德国人也不能理解,日本的领导怎么能干这种事,这种傻事,不合道德的事。这是德国人说的。他们说,二战之后没有哪个德国领导人还对希特勒或者纳粹分子表示崇拜。”
(「あるドイツ政府当局者が、『日本の指導者がこの様な事をなぜできるのか、この様な愚かで不道徳なことをするとは、ドイツ人も理解できない』と言っていた。これはドイツ人が言っていたことだ。彼らは、第二次大戦以降ドイツの指導者のだれも、ヒトラーやナチス党員を崇拝する人がいなかった、と言っている」)―両会 開催中の外交方針に関する記者会見場で。記者は東シナ海のガス田 について質問したのだが、勝手に激昂し演説となった。原稿はあらかじめ用意しており、日本関連の質問が出たら話す予定だった模様。