イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2007年2月18日(日)
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*政府の調査委員会がカラディ警察長官に対して厳しい調査報告を発表
へ。ディヒター治安相は後任人事を検討している。(H,P,Y)

ライス国務長官が昨日イスラエルに到着。リブニ外相と会談した。今
日はアッバス議長、オルマート首相と個別に会談する予定。(H,P)

*パレスチナの新連立政権は、国際社会の要求するイスラエルの存在公
認、過去の合意遵守、暴力の放棄の3条件を満たすべきだとの方針を
米国が再確認。
アッバス議長に強く要求して行く。(H,Y)

*自治政府の新連立政権が国際社会の要求に合わないことについて「
戦を避けるためには仕方が無かった」とアッバス議長が釈明。
国際社
会がボイコットを続ければハマスの人気は高まると警告した。(P,Y)

シリアのアサド大統領がイランを

 訪問し、アフマディネジャド大統領と会談。

  レバノンとイラクで、イスラエルと米国の弱点が見えたとして、

 両国の打倒に向けて共同戦線を

 張ると宣言した。(H,P,Y)

*イスラム運動指導者のサラーが金曜日の説教で「第三次インティファ
ーダを起こして、エルサレムを奪還せよ」等と呼びかけ。警察は暴力
を扇動した疑いで刑事捜査を行うことを検討している。(P,H,Y)

*ナスララが密輸中の武器をシリア軍に奪われたことに反発。イスラエ
ルと戦うために武器を蓄積する権利があると演説した。(P,Y)

*右派団体アテレット・コハニームが東エルサレムに建てたアパートの
住民に最高裁が退去命令。建物は違法に建てられている。(H)

2007年2月19日(月)
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*アッバス議長と会談したライス国務長官が、自治政府の連立合意はカ
ルテットの設定した3条件を曖昧にしていると懸念を表明。3条件を
認めない限り、援助は再開しないとの方針を伝えた。(H,P,Y)

*昨日カラディ警察長官が辞任。警官が犯罪組織に雇われて容疑者を殺
害するなどの不祥事で、調査委員会から厳しい指摘を受けたため。デ
ィヒター治安相は後任に刑務所長官のガノット氏を指名。(H,P,Y)

*マズズ検事総長が、ガノット氏を警察長官にすることに懸念を表明。
同氏は1990年代に収賄、詐欺、背任などを含む3件の事件で起訴
され、証拠不十分で無罪となった経歴を持つため。(H,P)

*マッツァ国税長官が辞任。国税庁職員が事業主からの賄賂を受け取っ
て、税を軽減する特典を与えていた疑惑の責任を取った。(P)

*超正統派の青年に兵役免除特権を与えるタル法を5年間延長すること
を閣議決定。5年前に臨時措置として導入されたが、超正統派は延長
を求めていた。(P,H,Y)

*西壁横で3年前に発生した崩落事故で、イスラム教のものと見られる
遺跡が発見されていたことが判明。しかし考古学省は、遺跡が何であ
ったかを確認するには更なる調査が必要だと説明している。(H,P)

ポーランドのEU議会代表が、反ユダヤ的な書を出版。ユダヤ人団体
は「古典的な反ユダヤ主義だ」と非難している。(H)

*イラン南部で発生したテロで、米国製の武器が使われたという「証拠
写真」をイラン国営の通信社が発表。しかし、写真は画像編集ソフト
で捏造
されたものだと専門家は指摘している。(Y)

2007年2月20日(火)
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*アッバス議長、オルマート首相との三者会談を終え、ライス国務長官
は記者会見で「両首脳は2国家共存の方針を認めた」と発表。近日中
に再び中東に戻り、交渉の仲介を続ける考えを示した。(Y,H,P)

ハマスは米国の政策がアラブに分裂を招いていると非難。「外国の圧
力から連立政権を救う」との声明を出した。(H,P)

*国防軍の担当者が「ヒズボラは再武装し、ほぼ開戦前の状態に戻った
と見られる」と国会の委員会で証言。(Y,H)

アッバス議長は今日からEU諸国歴訪に出発する。新連立政権への支
持と、経済封鎖の解除を求めるのが目的。(H,Y)

*国連の委員会が、今週後半にイスラエルにおける人種差別の有無につ
いて聴聞。「聖地」として公認されるのが、ユダヤ人にとっての聖地
のみである点などが問題になっている。(H,P)

*イスラエルの行動学者がTV映像からナスララは落胆していると分析。
勢力挽回のため再びイスラエル攻撃に出るとの見方も。(Y)

*イスラエル最古のキブツが私有化の方針を決定。共有財産制で発足し
たキブツ共同体は、私有財産制への移行が進んでいる。(Y)

*官僚や政治家、外交官、裁判官などの自宅から500m以内でのデモ
を禁止する法案を政府が支持へ。家族への被害を防ぐため。(H)

*ユダヤ教のラビが率いる団体IFCJが、昨年にキリスト教徒から集
めたユダヤ人のための献金は3700万ドル。同団体はユダヤ人伝道
を禁止しており、キリスト教の内部では反発も出ている。(Y)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp