働く生涯独身女性
独身女性でも、親の家に住んで働く人と、アパートなどを借りて働く人では、
条件が全然違う。親の家に住んで働く人は、親に払う部屋代、食事代の他は
全てお小遣いだ。派遣会社に勤めて、3ヶ月間働いては休んで旅行に行く事も
できる。ただし、親は「わたしが養ってやっている。」という意識があるし、娘も
「いずれ結婚して出て行くから、今だけよ。」という軽い気持ちでいる。
しかし、30代、40代になっても結婚の相手が見つからなかった場合、親も焦る。
37歳ぐらいになると、独身女性も焦ってくる。体も大分衰えてくる。
肉も腐りかけがおいしい、花も散りかけが美しいというが、37歳の女性は一番
色っぽい。その時期に相手がいないのは、悲しいことだ。もし相手がいるなら、
女性は37歳までに結婚しておくべきだと思う。結婚していても、37歳の女性は
一番色っぽい時期なのに、ご主人に全く相手にされない人もいるらしい。
そういう主婦は、独身女性よりも哀れだ。
最近の女性は40代でも、きれいだし元気なので、40代で結婚しても子供は
産めることは産める。でも、できれば37歳までには身近にいる男と結婚しておく
方がいい。親と同居していると、親もそのころには年をとっているし、将来娘に
世話になろうと思うので結婚しろと言わなくなる。
一人暮らしを始めるなら、37歳までに結婚ができなかった場合がいい。
それ以上だと、親に頼られてしまう。
甘えた親ほど可愛くないものはない。
以前、会社に父親が病気で働けないというかわいそうな境遇の女性がいたが、
長女であるその女性に、父親も母親も弟たちも依存しきっていて、その女性は
給料全てを家に取られていた。おかげで自分のお小遣いも無くていつも貧乏
だった。ボーナスが出たら、「よかった。これで家族が熱望する洗濯機が
買える。」などと言っていた。自分の小遣いも無いので、夜は別のアルバイトを
するようになり、常に寝不足で体調が悪かった。
その内に弟たちは、みんな大学を出て社会人になったので、、長女である彼女
は家を養うことから開放されると思ったのだが、いきなり弟は結婚して家を出た。
もう一人は、遠くで就職して一人暮らしを始めたので、家にお金を入れないと
いうことになった。
そういうわけで、相変わらず、家族を養うのは彼女一人となった。
終いには、彼女は夜の繁華街で仕事をするようになり、ますます体調が悪く
なって、しばしば会社を休むようになった。ついには、会社を辞めてしまった。
その後、夜の繁華街で彼女を見かけたという人がいる。夜の繁華街の仕事
一本にしぼったようだ。彼女は親にたかられた。病気の親を助けて立派な人
かもしれないが、母親はパートにも行かず、弟たちも、姉に頼って姉の人生を
踏み台にして巣立っていった。それでみんなが満足しているならよいが、長女
である女性は決して満足はしていなかった。
やはり、親は子供の将来を考えて娘が自由に結婚できるようにしてやるべき
だと思う。変な義務でしばってはいけないのだ。
40代になると結婚をあきらめた独身女性は、貯金で自分の家を買う人もいる
そうだ。45歳から55歳の間に女性は更年期を迎えるが、その症状は人に
よって違うそうだ。その頃になると、働く独身女性はキモが座ってきて、結婚
できなかったことを悔やんだりはしない。(どうせもう子供は産めないのだ。)
もうこうなったら、人間としての幸せを追求するまでだ。
恋人もご主人も子供も孫もいない女性は、捨てるものが何もない。恐い物も
何も無い。リストラされても、男のように自殺はしない。仕事もベテランだし、
地位や給料は上がらなくても、実力はある。
働く生涯独身女性は、実は結婚をあきらめてはいない。いつでも、チャンスが
あればしようと思っている。そうは思っているが、もう焦りはしない。
焦るのは37歳から39歳までだ。藤原紀香は、ぎりぎりで結婚できた。
よかった、よかった。相手は年下だが、男の方が早く衰えるから、本当は女は
年下の男と結婚するのがちょうどいいのだ。
実は、40歳から50歳代の女性は、かなり自分のことを幸せだと思っている
らしい。自立して自分の住む場所があって、自分で働いてかせいだお金で
生きている。ちゃんと税金を払っている。誰にも文句を言わせないぞという
気概がある。
結婚して子供がいる友達のことも、もううらやましいとは思わない。
むしろ、友達の子供たちをまるで自分の子のようにいとおしく思っている。
そして時々、37歳ぐらいに側にいた男と、結婚していればよかったななどと
思ったりしている。しかし、37歳ぐらいの女性は一番会社で頼りにされている
し、バリバリに働ける時期で仕事が楽しかったので、結婚する気もなかったの
だが、それは忘れている。
一番いいのは、主婦であり、子供の母でありながら、家で金を稼ぐ仕事をして
働くことだ。社会が、子供を育てながら女性も家でパソコンを使って働ける仕
組みを考えれば、もっと多くの女性が、自分の頭脳や技術を社会で生かせる
ようになれるし、経済的にも、もっと楽ができるのになと思う。
インド人がパソコンでできるアメリカやイギリスの仕事を請け負って、働いて
いるそうだが、日本でも主婦が家でパソコンを使って仕事ができるのではな
いか?パソコンを使って在宅でできる仕事を斡旋(あっせん)しますとダマして
主婦に教材やらソフトやらパソコンやらを買わせたあげく、音信不通になると
いう詐欺があるそうだが、子育て中の主婦でもできる仕事をインドから奪って
きてはどうか。英語ができなければ、グローバルな仕事は請け負えないか。
話が脱線したので、もう一度繰り返すが、独身女性は税金を払っても、主婦
ほど多くの年金をもらえない。給料だって、独身男性ほどもらえない。
少ないお給料でつつましく、それでも楽しく暮らしているのだ。
働く生涯独身女性が一番困るのは、リストラされた時に、若くなければ、普通の
企業では、誰も雇ってくれないことかな。
友達の会社のIT関係のコンピューターの技術者であった40代の女性は、リス
トラされてから1年半たってもまだ仕事が見つかっていなくて、友達に会った時
その話をしだすと急に泣き出したそうだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
世の中のみなさま。独身女性には、「1億円ぐらい貯めてそう。」なんて言うな。
そんなに貯まるほど給料はもらっていないし、年金だって主婦ほどもらえない
のだよ。それでも、規則正しい生活をして、毎日はりきって会社で仕事をして
いる。
過労死しないように、適当なところで気を抜いて、たまに旅行に行って気分
転換しているのだ。そんなささやかな楽しみにケチをつけないでね。
もっとおおらかな心で独身女性を見守ってあげてね。