中国の北斗プロジェクト
宇宙開発:今や「衛星航法システム」戦争の時代へ | ||
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中国が今月3日、4基目の航法衛星となる北斗衛星を載せた 「長征3号甲」ロケットの打ち上げに成功し、米国が事実上 独占してきた衛星航法システム・ 全地球測位システム(GPS)に挑戦状 をたたきつけた。 から運用している衛星航法システムを指す用語だ。 だが、突然GPSの使用が制限されれば、たちまち国家の機能がマヒす る恐れがある。 電波に対し、選択的にスクランブル(電波の受信内容を他者に知られな いよう暗号化すること)をかけることができるという事実がイラク戦で 確認された」と指摘している。 プロジェクト」に沿い、2000年から現在までに計4基の衛星を打ち上げ た。今月3日午前0時28分、四川省の西昌宇宙基地から打ち上げられ た北斗も予定の軌道に到達した。今後、08年までにアジア全域で 利用可能なシステムを構築し、最終的には35基の 衛星を打ち上げ、全世界をカバーする ことが中国の目標だ。 (約4668億円)を投じ、計30基の衛星を打ち上げることを目標としている。 韓国を含め、日本、アルゼンチン、オーストラリア、ロシアなどもこの プロジェクトに参加している。当初、08年までにシステムを完成させる 目標だったが、技術的問題などにより11年に延期された。 また、中国はガリレオ・プロジェクトにも計296万ドル(約3億6000万円) を投資している。 「グロナス」システムの構築を進めてきたが、90年代序盤の経済危機に より計画が中断され、16基の衛星だけで部分運用している。 ◆軍事的用途に注目 下に成り立っている。中国の北斗プロジェクトが改めて西側を緊張させ ている理由も、軍事利用の可能性を懸念している ためだ。 特に、先月中国が衛星攻撃実験に成功して以来、北斗プロジェクトと 合わせ、中国の「宇宙覇権」に向けた 野心の表れとして注目されている。 「北斗システムは軍隊や船舶、低速で 動く運送手段に最も適合するよう作ら れており、指導部が安全に命令をやり とりすることが可能なシステムが組ま れている」と指摘している。 また、英紙フィナンシャル・タイムズは「より正確な衛星航法システムは、 中国軍にとって重要な資産となるだろう。 北斗システムを有事の際にかく乱する ことは難しい」と報じた。 http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/02/06/20070206000028.html |