イスラエルからのニュース | 日本のお姉さん

イスラエルからのニュース

2007年2月4日(日)
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*土曜にファタハとハマスが停戦合意。少し戦闘は沈静化している。し
かし、この2週間に9回もの停戦合意が行われ、全て崩壊しているた
め状況は予断を許さない。(H,Y)

*金曜と土曜にはガザで内戦による死者は20人。ハマス軍の方が軍事
的には優位で死者の大半はファタハ側。両者の争いは、イスラム教支
配か、世俗主義かというイデオロギー闘争だとの論評も
。(H,Y)

*国防軍は、ファタハとハマスの内戦がイスラエル攻撃につがなること
を警戒し、大規模な作戦の準備を整えている。(H,Y)

*ワシントンでカルテットの会議。ロシアはハマスへのボイコット継続
に反対の意向を示したが、自治政府が過去の合意を尊重し、暴力を放
棄するなどの条件は堅持すべきだとの点では一致した。(H,Y,P)

エジプトで3人のイスラエル人と1人のエジプト人がイスラエルのた
めにスパイ行為を行ったとして摘発。イスラエル人のうち2人はトル
コ籍も持っている。(H,Y,P)

*ナスララが、昨年夏のレバノン戦争について「我々はイスラエルの反
応を読み違え、国に損害を与えた。しかし、レバノン人には謝罪した
とエジプトの研究者に語ったことが判明。(Y)

*ナブラス近郊で、入植者によってオリーブが切り倒されたとされる畑
に、イスラエル人とパレスチナ人が共同で1200本のオリーブを植
樹。木の新年を記念してキブツ運動が企画したもの。(H)

*木の新年「トゥ・ビシュバット」はユダヤ教の小祭日。古代にはこの
日に什一献金を計算した。現代では植樹の日となっている。(解説)

2007年2月5日(月)
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*ペレツ国防相が、3~4箇所の小規模な違法入植拠点撤去をオルマー
ト首相に提案。首相は包括的な解決策を検討すべきだとして却下した。
入植拠点の撤去は、流血の惨事になると懸念されている。(H,P)

*火曜日にメッカで自治政府のアッバス議長ハマス指導者のマシャー
ルが会談へ。サウジアラビアの仲介で連立政権に合意か。イスラエル
承認などの問題は、両者の妥協であいまいにされるもよう。(H,Y)

*アシュケナジ氏を国防軍の参謀総長に指名することを、全会一致で閣
議決定。就任は、現参謀長が退任する2月14日となる。(H,Y)

*オルマート首相が賄賂として住宅を安く買ったとの疑惑について、国
家監査官が首相に回答を要求。贈賄側の会社は、同型の住宅をさらに
安く販売した例を示し、普通の取引だと主張している。(Y,P)

*イスラエル鉄道の会長を、昨年夏の衝突事故に関して過失致死罪で起
訴へ。鉄道会社は十分な安全対策を取っていなかった。(H)

*女性から採取した卵子を、本人の了解無く使用して他の女性を妊娠さ
せていた罪で、ヘルツェリアの医師が有罪に。罪を認める代わりに減
刑する司法取引
により犯行の実態が明らかになった。(H)

*イランの科学者がモサドによって暗殺されたとの報道が流れたが、イ
ランもイスラエルも否定した。(P,Y)

*ハマスとファタハが、イラン人がガザで拘束されたとの情報を否定。
シンベト担当者もイラン人拘束に懐疑的な見方を示した。(Y,P)

2007年2月6日(火)
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*国会の創立58周年式典。しかし出席した議員は3分の1で「国会は
改革の必要がある」との意見が相次いだ。(P,Y)

*国防軍が北部国境沿いに仕掛けられた爆弾を爆破。国防軍は、国連軍
の警備体制が不十分だと非難している。ヒズボラは再び、

昨年夏のような兵士誘拐作戦を計画

していると見られている。(H,Y,P)

*国防省の係員6人が入札に参加した業者から金品を受領していたこと
を認めた。しかし、いずれも「友情による贈答」だとしており、便宜
を図ったことは否定している。(H,Y,P)

*西岸地区でヒッチハイク中の入植者に対する誘拐未遂事件。ハマスの
メンバー3人による犯行。国防軍は西岸地区でのヒッチハイクを禁止
しているが、他に交通機関が無いため、止めるのは難しい。(Y,P)

*アッバス議長を助けるため、イスラエルで服役中のバルグティを釈放
すべきだと、ギデオン・エズラ環境相が発言。2週間前にもスネア副
国防相が同様の考えを表明している。(H)

*アッバス議長がラボ氏とエレカット氏をワシントンに派遣へ。ライス
国務長官との会談が予定されている。(H)

*ヘブロンで建築許可などを行う技術者が、自ら違法入植拠点に住んで
いると、平和団体のピース・ナウが報告。管轄の委員会は「技術者は
公務員ではない」と釈明。法律違反では無いという。(Y)

*肝炎の子供に割礼をしたところ切り過ぎて大量出血する事故。両親は
子供が肝炎だと知りながら、割礼師に無理に依頼していた。(Y)
2007年2月7日(水)
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*昨日の閣議で新法相に民間からフリードマン氏を指名。同氏はイスラ
エルの法制度を激しく非難することで知られる。マズズ検事総長は「
フリードマン氏は有数の法律家」と同氏の指名を歓迎。(H,Y,P)

*オルマート首相がフリードマン氏を法相に指名したのは最高裁の権限
制限が目的か。国会の議決を最高裁が違法とするなど、最高裁が過剰
な権限を持つとの批判は政治家の間で根強い。(H,P)

世界各地に住むユダヤ人の若者を無償でイスラエルに招待する事業に、
資産家のアデルソン氏が2500万ドルを寄付。(H,Y,P,I)

*サウジアラビアのメッカで、ハマスとファタハの関係者が集まり交渉
を開始。しかし、ガザでは戦闘が続き、ハマスに1人の死者。互いに
相手メンバーの誘拐を繰り返している。(H,Y,P)

*西壁から神殿の丘へ上る通路の補修工事のため、考古学省が発掘作業。
イスラム教徒は「モスクの破壊工作」等と反発している。通路は観光
客らが使うもので、数年前に崩れ、応急補修がされていた。(H,Y)

*リンデンストラウス国家監査官が、レバノン戦争に関する調査報告案
をまとめた。対象者に配布し、30日以内に回答を求める。(P)

レバノンで武器の販売が3倍

 武装集団の軍備拡大競争が続いており、内戦に突入するのは時間の問題

 だとの見方も出ている。(Y)

*ユダヤ人がクリスチャンの血でマッツァを作ったとの話を、またレバ
ノンのTVが放映。「血の中傷」と呼ばれる事実無根のこの噂は、中
世に多くのユダヤ人虐殺を引き起こした。(
Y)

2007年2月8日(木)
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*昨夜レバノン国境で爆弾を捜索していた国防軍にレバノン軍が発砲。
国防軍が戦車などで応戦した。レバノン軍に負傷者が出たとの情報も
あるが、同軍は否定。国防軍には死傷者は無かった。(P,Y,H)

*メッカでハマスとファタハの交渉が進行中。ハマスはPLOの副議長
の地位を要求するもよう
。(P,Y,H)

神殿の丘付近での工事に反発した

イランの指導者が、世界各国の

イスラム教徒に「イスラエルに報復せよ」と

呼びかけ

アルアクサ殉教団はシナゴグに報復

テロを行うと宣言した。(H,P,Y)

*神殿の丘への通路の補修工事を妨害したイスラム教指導者が逮捕。リ
ブニ外相は「この問題は政治利用されている」と語った。(H)

1年前に、パリで起こったイスラム教

 徒による反ユダヤ暴力事件で惨殺

 された青年の遺体がエルサレムに

 埋葬。(P,Y)

*レバノン南部の国連軍フランス部隊とヒズボラの対立が激化。フラン
ス軍は無人偵察機を使用してヒズボラの動きを監視しているため、ヒ
ズボラは住民にフランス兵のボイコットを指令している。(P)

イランでのホロコースト否定会議に出席した反シオニストラビの子供
を、オーストリアのユダヤ人学校が追放し、他のユダヤ人学校も受け
入れを拒否。ラビは受け入れを求めて裁判を起こす構え。(P,H)

イスラム教徒が神殿の丘でユダヤ

神殿の遺物を組織的に破壊している
と、ヘブライ大学の考古学者が警告。

パレスチナ自治政府は神殿の丘 にユダヤの神殿は無かったと主張してい

る。(P)


2007年2月9日(金)
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*メッカでのファタハとハマスの交渉で、両者が連立政権の概要で合意。
自治政府が過去に行った合意は尊重するとの文言で、間接的にイスラ
エルの存在を承認した。ハマスの軍は治安部隊に組み入れる。(H,Y)

*レバノンのシニオラ首相が、イスラエルとの国境での銃撃戦は、イス
ラエルの停戦破りでレバノンの主権侵害だと抗議。しかし、国連軍は
イスラエル側国境を侵犯していないことを確認した。(
H,Y,P)

神殿の丘での通路補修工事に反対して、数百人のイスラム教徒が激し
い抗議デモ。
イランだけでなく、ヨルダンやエジプトなどアラブ諸国
からも工事中止を要求する声が出ている。(H,Y)

*イスラエル政府は、通路の補修工事が神殿の丘に影響が無いことを示
すため、現場の映像をインターネットで公開することを決定。
(P)

シリアのアサド大統領が、米国の圧

力にもかかわらず、ヒズボラとハマスを

支援する方針は変えないと演説した

ことが判明。(H,Y,P)

*オルマート首相がエルサレムで英国のベケット外相と会談。外相は、
国防軍高官などが英国領内で戦争犯罪で拘束されることのないように、
立法措置を講じると約束した。(H)

中世のユダヤ人過激派がキリスト

 教徒を儀式的に殺害した少数の例

 が、報復としてユダヤ人虐殺を招い

 たとする書を、イタリア出身の歴史家が出版。イタリアのラビ

 は不適切だと抗議している。(P)

*ベングリオン空港でニアミス。イベリア航空機がエルアル航空機のコ
ースに侵入したのが原因。負傷者は無かった。(H,Y)

[情報源略号表]
 P=エルサレム・ポスト  http://www.jpost.co.il/
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/
 7=アルツ7       http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
 ( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp